雨と雪の境目

雨と雪の境界線というとどことなく神秘的な感じを受ける
また関東地方では、大雪となる時に雨と雪ぎりぎりの気温で降る!この意味でも この境界線の挙動は、興味の湧くところである。


大雪の時、隣の都県では雨であった、
ということはめずらしくない。
そのパターンをあれこれ調べてみました。

↑パターン1(内陸大雪型)
最も普通にみられるタイプです。
標高の高い内陸で雪、低い沿岸で雨になります。
もちろん、この境界線がどこまで張り出すかというのは毎回違いますが。


↑パターン2(千葉茨木高温タイプ)
これもわりかしよく見ます。東京で大雪の時に
千葉県や茨城県では雨ということがよくあります。
海からの北東の風が侵入して気温が下がるのを防ぐと思われます。
このタイプのとき、銚子の気温が異常に高くなることがあるのも
おもしろいところです。東京で0℃、銚子で12℃というのが記憶にあります。

↑パターン3(北雪南雨タイプ)
北で寒く、南で暖かい……当たり前の気がしますが、
意外にめずらしいです。
上空の寒気がスルスルと南下してきた時なのであろうか。

↑パターン4(首都圏大雪型)
はっきり言って謎…南関東で気温がゲリラ的に降下して
大雪に見舞われるパターンです。
しかも、降水量が多い時に現れやすいというのが曲者!

パターン5(シャクトリムシ型)
寒冷渦が通過したり、季節風が山を越えるとき
各地ににわか雪を降らせることがありますが、
上記のエリアで降る可能性が高いみたいです。
常春の南房総でも、降雪を見ることがあります。

パターン6(千葉茨木大雪型)
いわばパターン2の正反対である。
海から侵入する北東風が非常に低温のときに起こるといわれるが、
事例は1回(2003年2月24日)しか思い浮かびません。


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