氷点下の雨


東京をはじめ、関東地方では、
気温が3℃を割ると、
雨は雪に変わることが多く、
1℃を割ると、大雪の恐れが非常に高くなるという。

様子をまとめると、こんな感じである。
10℃以上まず雨であろう
6℃〜10℃ほぼ雨だが、条件整えばごくまれに雪
3℃〜6℃雨または雪。積もることはない。
1℃〜3℃雪または雨。でもまだ積もり方は遅い。
0℃〜1℃ほぼ雪。じゃんじゃん積もり始める。
0℃未満大雪決定であろう!

しかし、2003年1月3日。

朝は東京で−0.6℃まで冷え込み、
日中に掛けても曇り空、
気温0℃前後が続いた。
最高気温が1.8℃…
平成時代としては、すさまじい寒さであった。

この日、昼頃から雪がちらつき始めた。
気温から考えて、このまま大雪に突入!!
と、思われた。

しかし、すぐに雪→あられ→雨(凍雨)へと
変わってしまったのである。
気温は氷点下であったのに…

実は、寒気が溜まっていたのは地上のみ。
上空には、強い暖気が流れ込んでいたと言うのです。
それで上空で雪が解け、雨になってしまっていたのだ。

さらに!
この日、関東の各地で”凍雨”が見られた。
凍雨とは、上空で溶けて雨になったものが
地上付近でふたたび凍って落ちてくるという、
珍しいものです。

また、雨があちこちに凍り付いたために、
翌朝、凍結害が多発した…


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