ゲリラ豪雪


昼過ぎまで忍び寄ってた気配には全く気付かなかった。

生暖かい風が吹いていた。
横殴りの叩きつけるようなどしゃぶりの雨だった。

春も近い1986年3月23日。
ごく普通の日曜日のはずだった。

町がひっくり返るような騒ぎになったのはすぐ後だった。
――気温急降下!
大雨が凄い勢いで雪に変わり始めたのだ。
嵐だからその量もハンパじゃない。
瞬きをするたびに、積雪が増えたような気さえする降りっぷり!
ずんずん、みるみる白く、町は埋まってゆく…。

おそるべし量・・・
みぞれで、もたついた都心は9センチですんだけれど、
内陸部ではなんと1メートル近く積もったようだ。
春風の仮面をかぶった冬将軍!
妙に春めいた後はご注意…?


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