うつろいの春一番!

立春以降には、ものすごい南風がやってくることがある。
その名――春一番〜
気温が一気に上がり、
積雪があったりすれば、
1日で20センチ以上溶けることも
めずらしくない。

が、実は、春一番というのは、
台風に次いで暴風被害を起こしやすく
恐れらていたという面もみのがせない。
「冬の空気」に、「暖かな春の空気」が激突してくるのだがら、
けっこう、いろんな現象の引き金になるのも事実。
暴風はもとより、雷・あられ(ひょう)・竜巻……

年によって個性がある。

たとえば、1993年2月6日。
東京では、朝2℃くらいまで冷え込んだが
南風と共に気温急上昇。20℃を超えてしまいました。
汗ばむ陽気は、次の日も続き21.9℃を記録した。

このとき、面白かったのが「キツネの嫁入り」がずっと続いていたことです。
空は雲ひとつないのに、ひねもす、雨がぱらぱら……

風が猛烈だったから、はるか遠くの雨が飛んできたのだろう。
風の威力を物語っている。
まさにこの時は、風に向かって歩けなかった。

が、これだけで終わりませんでした。

夜、はでな音を立ててあられが!
寒と暖がけんかして、雷雲が出てきたようです。

そして次の日。
ふたたび、冬将軍到来!!!
春一番の暖かさは、たいていひとときで幕を閉じる…。


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