2005年8月


9月5日:一難去って……

また、『23区中心型集中豪雨』が起こってしまった。
杉並区下井草では、なんと1時間112ミリという。
雨の強さの話

今回異例なのは
東京の23区中、5つもの区内で
1時間100ミリ以上があった、
と推定されていること。
ピンポイント的ではなく、
かなり広い範囲で降ったというのが恐ろしい。

雷雲が、鈴なりに並んで停滞――
時間がたって、ちょっと落ちついてきたかな、
と思った頃に、同じ所で新たな雷雲が生まれる、ことを繰り返したために
爆発的な雨量になってしまったのだろう。
これは、雷雲の一番怖い挙動のひとつである。

さて。
今朝、テレビを見つつ牛乳壜を開ける。
と、過去にも経験したことのある、いやな感触を手に感じる。
俗に言うスベッタというやつ……
結果は、予想を裏切ってはくれなかった。

あまりにも無残な姿になったキッチンの一角――

そう、床にバシャっと散らばっただけなら、
雑巾でガンガン拭けばいいのだが、
洗濯機、ワゴンにおいてある小物、電子レンジ……
形の複雑なものにも、容赦なく牛乳が降りかかっていた。

2分くらい途方にくれ、 そのあと、猛スピードで拭き掃除を行ったが、
危うく遅刻しそうになった(笑)

微妙に筋肉痛……



8月27日:AOZORA

思ったよりマイナーなのだろうか。
あるいは、検索エンジンの使い方が上手くない?
いろいろ検索しても、
少ない件数しか出てきてくれない――

ちょっとしたことで、小学生のころおなじみだった
『ともだちの歌』を検索……
”おなじみ”のつもりだったけれど、
もしかしたら、それは自分の学校のみで、
他校では、それほど歌われていなかったり?

たしか、
♪燃えるような太陽が 二人をともだちにした
青い海 白い砂浜 空は澄み渡り
ぼくらは瞳を輝かせ たくさんの話をした
いつの日も ほがらかに元気よく歌おう
離れていても心はおなじ ぼくらはいつも仲間さ♪

という曲です!ご存知でしょうか。
(必死で思い出しつつ書いたので、「ひらがなか漢字か」等テキトウ)

最低限しか引用できませんが、
三番まで辿って、なんとなく思った。

ストレートな歌なのに、
どこか新鮮な感じがするのは、
「晴天」をダイナミックかつ、快活に描いているからではないだろうか。

「青空」「晴天」は、blueに繋がるからか、
一般的には、憂愁のシンボルに使われることが多い気がする。

たとえば
1.ドナドナ
2.主人は冷たい土の中に(フォスター)
3.青空(THE BLUE HEARTS)
4.force of heart(Every Little Thing)←サビはメチャクチャ明るい
5.小さな木の実
6.HAPPY BIRTHDAY(誰の曲だっけ?すごい昔の歌)
…………

やはり、blueな「青空」の例のが
いろんなジャンルからたくさん思い浮かぶ。

26日、台風11号が千葉を直撃した。
その台風一過、ほんの刹那だが、
都内から富士山が見えるほどの「青空」が広がった。
夏に、富士山は見えるのは異例である。

この青空は、どちらの「青空」が相応しいだろう……



8月21日:正常性バイアス

16日、東北地方で強い地震があり、
先週の「世界一受けたい授業 」を思い出した。

災害で、
逃げ遅れがちな人には特徴があるという。
それは、慌ててしまう人ではない。
むしろ、正反対である。

災害現場、
たとえば、スマトラ沖地震の映像を見てみると、
地震後、海岸付近で、海を眺めてる人が多数いる。
「津波が来るので、高台に非難するように」
と言われているにもかかわらず。

やがて、水平線の向こうから、白い壁が見えてくる。
それでも、逃げる人はない。
そして、白い壁が海岸に接近する。
それでも逃げない!
ついに、白い壁が炸裂し、
町が濁流に飲まれる段階になって、
やっと、我に返ったように逃げ始めていた。

これは、『正常性バイアス』と呼ばれる心理によるという。

ヒトは、安心を求める動物――
異常なものを見ても、異常と認めたがらず、
意地でも正常、と解釈したがる心理がある。

海から白い壁が迫ってきても、
「いつもより、ちょっと時化てるだけだろう」
非常ベルが鳴っても、
「誤作動だろう」
と思いたがり、異常事態だという考えを必死でかき消す。

さらに、正常性バイアスは、人が大勢集まれば集まるほど、
強く働く性質があるというのも厄介である。
一人だけオタオタするのは格好悪い、
という心理も付加するからであろう。

あれほどのスマトラ沖地震でも、
ヒト以外の動物の遺体は、
ほとんど見つからなかったと聞く。

異常・不安を直視し、自らカッコワルイ人を演じる勇気――
そう掲げるのは簡単だけど、
実際に”勇者”になるのは、
想像を絶するほど難しいのかもしれない。



7月31日:バーベキュー

立川駅で、
友達の車に拾ってもらった。
そして、スーパーに滑りこんで、
サラダ油、肉、焼肉のたれ、炭…… を買い出した。

――買い物メニューより察しのとおり、
学部の友達と出かけたのは、
バーベキューである。

秋川に着くと、
「場所、ほとんどないんですよ――」
「?」
混んでて場所がない、ということだろうか……

雑木の切れ間から、川が見えた瞬間、
その言葉の意味がはっきりわかった。
先日の台風で増水し、
川幅が何倍にもなっていたのだった。
地形上、決して危険というわけではないが、
川原が普通に狭い!!

やがて、第二問題発生
炭に着火しようとしても、
湿度が高いためか、いっこうにつかない。

さらに、とどめを刺すように、
ぎらぎらしてた空が
鈍色に変わり、雨がぱらつき始める。
そして、遠雷――

雷は杞憂に終わり、再び日が差してくる。
やっと、炭も赤くなってパチパチ鳴り始めた。

そこで、第三問題発生!
炭に火がつかなくて、ずっと弱火だった。
イコール、肉の焼けるもの遅く、
ちびちび食べることになる。
こういう食べ方をすると、満腹になりやすい。

が、肉はまだ3パックもある。
ヤキソバ計画をキャンセルして、
ひたすら、保存の効かない肉を食べつづける(笑)
なんとか食べきったところで川に入った。
上流特有の冷たさと、流れの速さが心地いい。

帰り道。
もっとさっぱりしようということになり、
山奥に入って、温泉に寄った。
温泉の出口で「活力年齢」なるものを測定!
「実年齢より、やや若い」だった……