東京で一番多いのが、褐色の羽を持つアブラゼミだが、
あるとき、ミンミンゼミという透き通ったセミの存在に驚く。
ついで、変わったリズムで鳴くツクツクボウシに感動し、
さらに、この世のものとは思えない美声を持つヒグラシで大感激――
子どものころ、そんな流れでセミにはまっていった人は、多いのではないだろうか。
↑ツクツクボウシ(東京都葛飾区) おなじみ、「♪オーシ ツクツク……」という、 独特のリズムで鳴くセミ。どの地域産のものも、比較的敏感で身軽。 先日、都内でツクツクボウシが大集合している場所を発見した。 歩いてるだけで、体にぶつかってくるほどに。 |
↑ミンミンゼミ(東京都葛飾区) 北関東・関西地方、そして最近は都心付近で非常に多い。 「♪ミ―ンミンミンミンミー」と大きな声で鳴く。 通常、体のサイズのわりに身軽で敏感だが、 都心のものは全く無警戒――人の服に止まって、平然と鳴こうとするらしい。 |
↑ショウリョウバッタの夫婦(東京都江戸川区) 親子ではありません。 大型のメスに、小型のオスが乗っているのです! 昆虫をはじめとした虫は、通常はメスの方が大型である。 とくに、このショウリョウバッタや、ジョロウグモなどで顕著。 |
↑シオカラトンボのオス(東京都江戸川区) シオカラトンボのオスである。羽化したばかりの固体は、 水色の部分がもっと青っぽく、成熟するにつれて白っぽくなる。 なお、関東地方等ではメスのことをムギワラトンボと呼ぶ。 |