なにしろ、そこ以外の花火大会はみたことないし♪
↑パコ〜〜ン(スリッパかピコピコハンマー)
もとい、
で、そこの花火大会はやはり人気があるから、
事前からの場所取りが不可欠となる。
一週間くらい前には、”戦闘態勢”に
入らないと、火の粉を浴びるような
席をとるのはむずかしい。
遠くから人を誘う場合、
いかにいい席をとるかも腕の見せ所だ。
しかし、形式上は”場所取り禁止”だったりする。
でもそこらへんは、役所も寛容だ。
役所と見物人の間に長年成立しているルールがある。
●前日午後3時、いったん自主撤去すること。
しないと強制撤去されてしまう。その後は完全に見逃してくれる。
だから、場所を取る人は
午後3時前にいったん会場に戻り、役所が見回りに来るのを待つ。
例年ならば。
X年前、この”撤去もどきを演じる”ために
↑(怒るなかれ。その地域ではご愛嬌なんです…)
午前中から会場のシートの上に寝そべっていた。
海の香りのする風だ。
人差し指を舐めてかざした。
こういうときはヤバい。
案の定、空は墨を流したように暗くなり
無数の稲妻が走り始める。
「雷が近づいてます。お気をつけてお帰り下さい。
明日また会いましょう。」
ん、、、また明日?
花火大会の職員は、何回もこの言葉を放送していた。
明らかに、
また明日会いましょう
を強調している。
時刻12時。
場所取りの人々の間に、波紋が起こった。
信じて帰り支度をする人、
「いいや、そういって撤去しにくるに決まってる。信じるな。」
という人。
とりあえず信じることにした。
根拠はない。フィーリングだ!
知り合いの家に避難したと同時に、凄まじい雨が降り出した。
その日は停電を繰り返すほどの大雷雨となった。
花火会場は地平線が見えそうなくらい開けた場所だったので、
もし残っていたら、相当コワかったに違いない。
夜中24時、星空が戻ったので会場を見に行った。
シートは無事だった。
信じて帰って正解だったのだ。空気は澄んでいる。風異常なし。
明日は最高の花火が見られることを確信しつつ布団に入ることが出来たのだった。
とある花火大会の裏話でした。