首都高は、超初心ドライバーにとってはとかく走りにくい。
出口が左にあるとは限らないんです。
時に右、時に二股に分かれた真中だったりと…。
慣れるまでは、大迷宮なのである。
だから、車線を間違えると
「ここはどこなんでしょう(泣)」
ということになる。
さて、若葉マーク時代、初めての首都高の時だった。
走っていると前方になんとピンクの炎を発見!
マリオカートじゃあるまいし〜
すぐ右斜め後ろには他車がいて、よける事は不可能!
後続車もいて強いブレーキを踏むのも危険だ!
しかたなく、徐行して左右のタイヤ間でまたぐことにした。
いざ、またぐ瞬間、
ボム!!
とかいったらどうしようかと思ったが、無事通過。
多分あれは火炎塔ではなかったかと思う。
しかし
トラブルはこれだけで終わらなかった。
従兄弟の家に行った帰り、
厚木インターから東名高速を経て首都高へ出た。
黄昏時で、いい感じに(怒)看板が読みにくい!
ふと目的のジャンクションの看板が
視界の後ろへ飛んでいった・・・
世間ではこれを「道を間違えた」という。
ミラーで同乗者の疲れた顔は確認している。
それにビルの谷間、
鈍色の空気中を大蛇のように走る首都高。
「まちがえちった♪」
とか言ったら、怒るだろうな…。
地の果てのような所で、言い争いは絶対避けたい。
文句あらば、着いてからゆっくり言ってくれということで。
だから……
時効だと思うから言ってしまうと、
”道を間違えたことを煙に巻いちゃえ作戦”
をとること決定。
なんとか、バレずに正規ルートに戻ってバックれる、名案(←悪党である…)
幸い、暗くなったから、
同乗者からは表情は悟られない。
「ずいぶん時間かかるねえ。」
「渋滞してたからね」
「同じとこ、ぐるぐる回ってないかい?」
ぎくっ〜〜
「ビルの間を走ってるからね。」
普通の高速で道を間違えると、ショックである。
横浜を見落とすと、次は厚木まで行くしかないというふうに。
だが、首都高は別。
何年も使わなかったコードみたいに
複雑にこんがらがっている。
だいじょうぶだ!
こないだ地図をちらっと1秒くらい見たけど、
高層ビルに背を向けて
川を左手に、だ〜っと行けばいいはずだった…
ひやひや…。
「あれ、また三越?さっきは左に見えたのに今度は右に…」
げほっ〜
す、鋭い…いい勘してる!
ついに、目に飛び込んできたのが、
東名高速入り口。厚木〇km。
さっき、厚木インターから入ってきたのだ。
作戦変更。とりあえず丸〜〜く収めよ!!
「お疲れ様です。一周して出発点に帰ってきました〜♪」
「………」
やっぱり首都高は丸かった。
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