行ってきました! 映画「ムーミン」と「トーベ・ヤンソン展


  コメント:燕市 おうめちゃん 2015年5月20日
◎はじめに。
ねぇ、ヌーミン♪ この歌詞を聞いて「懐かしい!!」と思う人がいるのではないでしょうか?もしかしたら、この続きを歌っているのでは?
今年は「ムーミン」の作者、トーベ・やんそんさんの西端百周年でその記念の展示会が開かれていました。 新潟点字図書館だよりの本文で記事を見つけて、別冊の各主要文化施設案内で詳しいことを確認。 以下にその記事を貼り付けます。
記事はここから**
新潟県立万代島美術館(新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内 万代島ビル5階) 開館時間:午前10時から午後6時まで(観覧券の販売は午後5時30分まで) 観覧料:有料 ただし、障害者の減免制度有り (一種身体障害者手帳をお持ちの方・車いすご利用の方の付添の方も含む) お問合せ: TEL 025-290-6655
催事名1 企画展「生誕100周年 トーベ・ヤンソン展 〜ムーミンと生きる〜 」 世界中で愛され続ける「ムーミン」シリーズを生んだフィンランドの作家、トーベ・ヤンソンの大規模な回顧展です。本展は、トーベの生誕100周年を記念し、フィンランドの国立美術館であるアテネウム美術館で開催された大回顧展を、日本巡回展として再構成したものです。 代表作であるムーミン物語の原画を中心としたムーミン関連作品約280点をはじめ、生涯を通じ情熱をもって取り組んだ油彩、また初期の風刺画や児童文学の挿絵などを含む約400点の作品を紹介し、トーベの芸術家としての全貌を紹介します。 また、トーベが1964 年にフィンランド湾の孤島・クルーヴ島に建て、1965年から1991年までほぼ毎夏を過ごした「夏の家」を実寸大再現モデルで紹介、北欧の風土に根ざしたライフスタイルにも焦点を当てながら、その魅了的な創作活動の背景にも迫ります。 観覧料:当日券一般1,000円、大・高生800円、小・中学生は無料。身体障害者は無料、一種身体障害者手帳をお持ちの方及び車いすご利用の方の移動支援者は無料。 期間: 5月6日(水・振休)まで。
記事はここまで**
 記事をみつけたのは2月頃で、すぐにいきたかったのですが、2月3月は天候が悪くなりやすく交通が不通になることも多いので、4月に行くことにしました。 開催期間が長くて良かったぁ!!とニンマリ。
◎映画「ムーミン」 平成27年2月23日(月) ワーナーマイカルシネマ県央(けんおう)で上映。
どこからこの映画の情報を知ったのか?思い出せません。 しかし、作者トーベ・ヤンソンさん西端100年にちなみ、フィンランドのアニメが来るというのを知った。展示会は4月になってからと決めた後だったかもしれない。
映画の上映開始は2月の半ばからだった。 燕で上映するかどうかは全く分からないから、ワーナーマイカルシネマ県央に直接電話をかけた。 HPを検索してもいいが、電話を掛けると「係と直接お話のしたい方」と言う案内があるのだ。 係のお姉さんもお兄さんも聞き取り易い声で親切に教えてくれるのだ。 だから映画の上映について知りたいときは、ついこの「係と直接」と言う案内番号に掛けてしまう。(にっこり)。
ただし、このマイカルシネマの上映時間は1週間単位で変わる。 上映されるのを確認して、行きたい日を告げると、2週目になるのでその上映時間の発表の日時を教えてくれる。 映画館に行くためのキララン号の予約を取るためにもっと早く知りたかったが仕方がない。 結果は、映画館に行くためのキララン号の予約が取れたのだから良しである。
フィンランドのアニメだけど、日本語吹き替え版です。 ヌーミンの声は、「みなみ」と言う声優で、「誰?」とガイドのMさんに聞いたら「コナンの声ですよ」とのこと。
画像は、トーベ・やんそんの原作の線や色使いがそのまま動いているとMさん。 私の記憶にある、絵本のムーミン谷の住人が動いて行く。 昔、テレビアニメになったムーミンは千が原作より太く、ムーミンたちが丸っこかった。 今診ている映画は、それよりも千も細く、色使いも淡く、ムーミンもややスマートなのだ。
あらすじは、ムーミン一家とミーと、ムーミンの彼女(テレビではノンノだと思ったが、映画ではフローレンと言っていたみたい?)が、船に乗って南の島に行くが、暮らしているうちに、それぞれが心のすれ違いを感じるようになって…。 南の島といっても、そこは人間の世界。お金持ちが宿泊しているホテルに泊まってしまうムーミン一家。 この浮世離れした一家はどうするんだろう? お金と言うのを知っているけど、お金など必要としていない人たち(トロールたちと言うべきか?!)。
ハラハラもするけど、笑ってしまっちゃうこともある。 フローレンがホテルの店で水着を試着すると、「この水着は露出度が高いわ」ともじもじ。 えぇー!?ムーミントロール達って普段裸みたいじゃないか?そりゃ、ヌーミンパパはシルクハットだし、ヌーミンママはエプロンを着けているし、フローレンは左足に金の足輪をつけているけど、いつも裸っぽいよなぁ?とクスクスと笑ってしまった。
見終わってからパンフレットを買った。これが小さい。正方形に近い形で、普通映画のパンフレットはA4かB4くらいの大きさだと思ったが、これは後で「なぁーるほどね」と言うことがあった。 グッズもあったが、数は少ない。 4月にトーベ・ヤンソン展に行ったときに多分あるだろうからとその時に買うことにした。
映画はやっぱり好きですねぇ。 音は絶対にいいもんね。立体感は、家ではなかなか出来ない聞こえ方だもんね。 ニコニコと笑顔で、パンフレットと、映画を見る前にイオンの食料品売り場で買い込んだ食品を抱えながら、キララン号に乗り込んで帰路に着くおうめちゃんでありました。
◎ トーベ・ヤンソン展。 平成27年4月10日(金)
天気が良かった。暑くもなく寒くもなく。 列車で新潟市へ向かう。 新潟駅はまだ工事を続けていた。駅はどんなふうになっていくのだろう? 朱鷺メッセへの行き方は万代島美術館に聞いて教えてもらっていた。 5番の佐渡汽船行きか、13番の循環バスで朱鷺メッセ回りに乗り、どちらも「朱鷺メッセ下車」です。たいして遠くはないと思った。 新潟駅から4つか5つ目の停留所だと思う。
万代島美術館は2回目だ。以前は「秦と漢の兵馬よう」を見に来た。それからずいぶんと経ったが、バス停に降りると、以前と変わらず、見通しの良いだだっ広い感じだ。 海というか、港湾の傍なのがとても私には嬉しい。 広々とした感覚が心浮き立つのだ。
エレベーターで5階へ。降りると、紙(?)本屋さんか図書館のような匂がした。 それだけでもウキウキドキドキしてきた。 入場料は身障手帳を提出したので、ガイドのMさんも無料となった。 この展示会でもイヤホンガイドがあったので借りた。料金は600円。
1.油絵と風刺絵。
最初はトーベ・ヤンソンさんの生い立ちと油絵。 展示作品の説明文をMさんが読み、イヤホンガイドの説明を聞き、絵の構図や色などは、Mさんが私の手をとり「右から左へ」とか「このくらいの大きさ」とか説明してくれる。 私からも「こんな色ですか?」とか「先ほど出てきた人ですよね?」など質問をして、自分の頭の中で組み立てていく。 もちろん実際とは全く同じものではないだろうけど、絵を描いたり見たりするのが好きだったから想像していくのは楽しいのだ。
私は、トーベ・ヤンソンさんは絵本作家だとばっかり思っていて、本職(?」が画家だったとはこの展示会を見て初めて知った。 初期の絵は「暗いなぁ」が感想である。 抽象画もあるし印象派かな?という絵もある。 ただ、風景を描いた絵のほとんどの空が曇りのような色使いなんだそうだ。 Mさんと「天気が悪いとか、冬のようではないようですよねぇ?まさかフィンランドの空の色がこんなんではないよねぇ?まさかねぇ」と話したりした。
また、自画像なども多く、やや細面の女性だそうだ。 長年、自分の才能で生きてきた人だから意志の強そうな人かな? また風刺絵も描いていたのだから、やはり自分の考えをしっかりと持っていた人なのだと感じた。
風市画は新聞に掲載されたものだ。 私の印象に残ったのは、ナチスを風刺したものだ。何点かあったが、ナチスのマークの腕章をつけた人間が、ある工場に入ると天使になって出て来ると言うものだ。 第1次大戦も第2次大戦もヨーロッパは戦場になっているから、トーベ・ヤンソンさんの思いはいかばかりだったろうかと長い深呼吸をしてしまった。
この風刺絵に時々初期のムーミンやニョロニョロが描かれていた。 Mさんが「初期のニョロニョロには足もありますよ。この絵には手と足を動かして踊っているように描いてあります」と自ら体を揺すってくれた。 ムーミンも顔が細く長いという。
2.「ムーミン」
たまげた!!小さい。 原画が思ったよりずっと小さいのです。 本の挿絵なのだからでしょうか? へぇー、説明文を聞いていた。 戦争が始まり、犠牲になるのは子供たち。その心に楽しいことを送りたいのでムーミンのお話を書き始めたのでした。 それに、ムーミンの登場人物(?」じゃなくてトロールたちの姿の変遷がおもしろいですね。 顔が長くて細身のムーミントロール達は、時代とともに顔が短くなり身体も丸っこくなっていくし、前にも書いたけど、ニョロニョロの初期は手足があった!
また、ムーミンのキャラクター紹介を読み、衝撃の事実を知った。 ムーミンパパは孤児で、ムーミンママも筏で一人で流されているところをムーミンパパに助けられたという。 肉親の縁の薄いムーミンパパとママだけど、ムーミンへの愛情とムーミン谷の住人たちへの愛情をすごく感じる。 ムーミン谷では虐待なんて言葉はないと思うなぁ。
展示を見続けて、ムーミンの最後にパパ、ママとスナフキンの小道具があった。 身に着けて写真を撮るためのもののようだ。 私はその隣にあった集合写真の前に立って記念撮影(?) 携帯で撮ったけど、まだ改めて見ていないんですよ。(苦笑)。
3.こんな仕事も?
次はその他の仕事の展示です。 トーベ・ヤンソンさんは、ムーミンの執筆は途中から弟さんに任せて、もともとの油絵の仕事や他の作品なども精力的にされたようですね。 童話の挿絵で「不思議の国のアリス」が展示されていました。 チェシャ猫の挿絵があり、Mさんに説明を受けて、ずいぶん昔にアリスの挿絵の特集に、これと似た挿絵を見たかも…。? (うきうきしている。)。
ムーミンは歌劇にもなっていた。 衣装デザインは、トーベ・ヤンソンさん自身なんですね。そのデザイン画が展示さ れていました。 わぁー!!私もその歌劇を聞きたいなぁ。 (ドキドキしている)。
最後の展示で紹介された仕事は建築でした。 印象に残ったのは、小児病棟での仕事。 壁には、もちろんムーミン谷の住人達が描かれているのだそうです。 そんな病院だったら、私そこにだったら入院したい。 (わくわくしている)。
4.売店。
展示を見終わって出たら売店がありました。 もちろん「ムーミングッズ」です。 妹はスナフキンファンで、この展示会に行くと話したら、「スナフキングッズなら何でもいい」と注文を受けてきた。 Mさんにお願いしてスナフキンを探してもらい、これが結構楽しいのでした。 マスコットから実用品までとりどりで、描かれているのもアニメ風の可愛い感じから、原画の細い線で描かれているものなどさまざまなのです。 選んだスナフキングッズは、貯金箱(高さが20センチくらいだったかな?存在感あり)。 ピンバッチ(10円玉くらいの大きさだったかなぁ?)。 ハンカチ(スナフキンのワンポイントの刺繍がありました)。 10センチほどのスナフキンのますこっと。 クリアファイル(これに描かれたのが、一番原画に近いスナフキンだそうです。これを手に取った時、あのストイックな彼が見えたような気がした)。
私地震には、スープマグカップ(おっ、でかい!!ムーミン谷の地図と住人達が描かれている者を選んだ)。 そして絵本です。 8巻まで出版されています。でも、さすがに全部を買って帰るわけにはいかないので、1巻だけを買いました。 この絵本の大きさが、映画のパンフレットと同じ大きさなのでした。 なぁーるほどね、パンフレットの形は原作と同じ形にしたのかぁ。 (ニコニコしてしまう)。
見終わって、朱鷺メッセの1階に降りてきたときに、トーベ・ヤンソン展のチラシをMさんが見つけて、これもお土産に持ち帰りました。 外に出たら風が吹いて寒かった。
◎終わりに。
行ってよかったなぁと思っています。 絵本作家だったとお思っていた人は、他にもいろいろな仕事をしていて、今までは「かわいいムーミン」と思っていたが、もっと違って見えてきたように感じています。 多くの油絵での作品、戦争への批判する風刺絵、戦争での犠牲者は、いつの世も子供たち。 その子供たちの心に楽しいことをと書き始めたムーミン。 現在でも、トーベさんの親族の人がムーミンを守っています。 フィンランドには、ムーミン谷のテーマパークがあるんです。行ってみたいですねぇ。 親から子へ、子から孫へ受け継がれているんだなぁと、またまた深呼吸でした。
まったくの偶然でしょうが、テレビアニメのムーミン(声は岸だ今日子)で、スナフキンの声を演じた俳優さんの訃報がテレビのニュースで流れた。 名前を忘れてしまったけど、アニメの一部が放送され、懐かしい声を聞いた。 御冥福をお祈りいたします。
映画館で買ったパンフレットと、トーベ・ヤンソン展で買った絵本とチラシは、新潟県点字図書館にプライベートサービスで音訳を頼みました。 打合せを済ませましたので、出来上がるのを待つばかりです。 こうやって思い出しながら書きましたが、思い違いをしていることもあるかもしれません。勘違いしていたらごめんなさい。
 これで映画「ムーミン」とトーベ・ヤンソン展に行ってきましたを終わります。 ( ウン パッ パ )

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