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アユ遊漁者数 県別ランキング
       (農林水産統計 第10次、第11次・漁業センサス)

 H10年は静岡県が堂々の第1位でしたが、H15年は神奈川県と順位が入れ代わり3位に落ちてしまいました。
  
 神奈川県の鮎釣り河川はコロガシの相模川、友・ドブ釣の酒匂川、チンチン釣りの早川(夢枕獏の『鮎師』の舞台)の3川だけ(他に千歳川という小さな川もあるが)ですが、3位→1位というのは首都圏の川だからですかね。

 全国で、H15年はH10年より139万人も延べ遊漁者数が減っています。
 友釣党としては、ライバルが減ったと喜んで良いのか、仲間が減ったと悲しむべきか、複雑な心境です。

アユ延べ遊漁者数ランキング 単位:100人
順位 H10年(第10次) H15年(第11次)
全国 47 755 全国 33 850
1 静岡 6 918 神奈川 4 559
2 岐阜 4 367 岐阜 3 145
3 神奈川 4 067 静岡 2 979
4 高知 4 020 高知 2 629
5 和歌山 2 041 和歌山 1 816
6 栃木 1 935 栃木 1 523
7 広島 1 614 長野 1 368
8 富山 1 534 富山 1 296
9 奈良 1 237 奈良 905
10 徳島 1 204 山形 773
11 宮崎 1 167 徳島 766
12 長野 1 059 広島 697
13 山梨 1 058 福島 685
14 群馬 1 003 群馬 685
15 福井 997 新潟 656
16 岩手 980 秋田 628
17 福島 980 東京 622
18 愛知 936 福井 565
19 山口 911 兵庫 561
20 京都 893 埼玉 557
21 兵庫 835 岩手 525
22 三重 771 福岡 523
23 新潟 693 愛知 508
24 宮城 667 三重 507
25 山形 640 京都 452
26 埼玉 640 岡山 447
27 滋賀 517 鹿児島 416
28 岡山 514 宮崎 415
29 秋田 475 茨城 386
30 茨城 448 熊本 383
31 東京 377 山梨 343
32 青森 363 宮城 249
33 鹿児島 323 青森 183
34 石川 258 滋賀 175
35 熊本 253 山口 163
36 福岡 242 鳥取 158
37 大分 173 北海道 157
38 北海道 160 佐賀 110
39 千葉 134 大分 98
40 愛媛 126 島根 96
41 鳥取 102 石川 68
42 島根 83 千葉 34
43 大阪 29 愛媛 24
44 佐賀 6 大阪 7
45 長崎 4 長崎 7
46 香川 1 香川 1
沖縄







 遊漁者数の上位5県は変わりませんが、H15年には長野県と山形県がTop10に入りました。
 この2県は遊漁者数も増加しています。

 東北の山形、秋田両県は遊漁者数を増やして順位を上げています。

 H10年に、延べ遊漁者数が10万人以上の県が14ありましたが、H15年には8県に減ってしまいました。

 皆さんの地元はどの辺の順位になりますか?
 この表の下に、県別遊漁者増減の表があります。
 合わせてご覧下さい。

 (注)遊漁者数は遊漁券の販売枚数から集計しているようです。遊漁券が買いやすい所、監視員がよく回ってくる所は多く、そうでない所は少なくなる傾向があるかもしれません。

 

全国アユ延べ遊漁者数推移
単位:100人
延べ遊漁者数
2003(H15) 338 50
1998(H10) 477 55
1993(H5) 669 81
1988(S63) 517 20
1983(S58) 371 32
1978(S53) 371 86


 遊漁者数のピークはH4,5年頃でそれ以降減少し続けているようです。



 県別 アユ遊漁者の増減 単位:100人

H10年 H15年 増減数 増減率%
全国 47 755 33 850 (13905) -29.1
北海道 160 157 (3) -1.9
青森 363 183 (180) -49.6
岩手 980 525 (455) -46.4
宮城 667 249 (418) -62.7
秋田 475 628 153 32.2
山形 640 773 133 20.8
福島 980 685 (295) -30.1
茨城 448 386 (62) -13.8
栃木 1 935 1 523 (412) -21.3
群馬 1 003 685 (318) -31.7
埼玉 640 557 (83) -13.0
千葉 134 34 (100) -74.6
東京 377 622 245 65.0
神奈川 4 067 4 559 492 12.1
新潟 693 656 (37) -5.3
富山 1 534 1 296 (238) -15.5
石川 258 68 (190) -73.6
福井 997 565 (432) -43.3
山梨 1 058 343 (715) -67.6
長野 1 059 1 368 309 29.2
岐阜 4 367 3 145 (1222) -28.0
静岡 6 918 2 979 (3939) -56.9
愛知 936 508 (428) -45.7
三重 771 507 (264) -34.2
滋賀 517 175 (342) -66.2
京都 893 452 (441) -49.4
大阪 29 7 (22) -75.9
兵庫 835 561 (274) -32.8
奈良 1 237 905 (332) -26.8
和歌山 2 041 1 816 (225) -11.0
鳥取 102 158 56 54.9
島根 83 96 13 15.7
岡山 514 447 (67) -13.0
広島 1 614 697 (917) -56.8
山口 911 163 (748) -82.1
徳島 1 204 766 (438) -36.4
香川 1 1 0 0.0
愛媛 126 24 (102) -81.0
高知 4 020 2 629 (1391) -34.6
福岡 242 523 281 116.1
佐賀 6 110 104 1733.3
長崎 4 7 3 75.0
熊本 253 383 130 51.4
大分 173 98 (75) -43.4
宮崎 1 167 415 (752) -64.4
鹿児島 323 416 93 28.8


 増減数欄の( )はH10比マイナスです。

 H10年とH15年の延べ遊漁者数を比べると
 表の色付けした12の都県だけが増加で、
 残り34の道県は遊漁者数が減少していて、そのうち11県はH10年の半分以下に減っています。

 遊漁者数の減少は、冷水病の蔓延でアユが釣れなくなったことが主な原因でしょうか。
 それとも、縄張り作りを放棄したアユが増えているからでしょうか。
 畜養期間が長くなると群れアユになりやすいと言われていますが、冷水病対策で稚アユを大きくして放流するのが増えたせいでしょうか。

 稚アユの放流尾数を昭和の終り〜平成初め頃と比較すると、約半分の1億8千万尾ほどに減ったことも影響しているかもしれません。
放流重量(Kg)は減少していませんが、1尾当りの重量が昔(3g前後)より2倍以上大きくなっているために、放流尾数が減っています。
(参照;アユの話-アユの放流)



<農林水産統計 第10次漁業センサス(1998年/H10年)、第11次漁業センサス(2003年/H15年)による>
漁業センサスは、漁業の基本的生産構造、就業構造及び背景を明らかにするとともに、漁業構造の改善等水産行政諸施策基本資料を整備する目的で調査します。5年ごとに行われ、次回調査はH20年の予定です。
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