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6回目 7月1日(金) 小雨・雨・雷 西大芦川・中流域
釣果:29
7回目 7月16日(土)
   17日(日)
曇り時々雨
曇り後晴れ
千曲川・更埴地区
釣果:6&2

6回目 7月1日(金) 西大芦川・中流域

西大芦川解禁風景
 鹿ノ入橋下流
   天気;霧雨後雨&雷
   水温;19〜21℃  水色;澄み一時濁り

   釣果:29匹
    Max.;17cm
    Min. ;13cm
    Ave. ;14、5cm前後

霧雨の解禁日夜明け前。待ちきれない人達が懐中電灯で照らさなければ手元が見えない頃から竿を出し始めました。
 フラッシュで霧雨が水玉模様に写りました。
大芦川も超渇水でした。チャラチャラでほとんどが脛以下の水位で、深い所でも膝位しかありません。



西大芦川、鹿ノ入橋
雨の切れ間に、上手鹿ノ入橋を望む。
手前のザラ瀬は昨年なら3人ほど竿を出していた所ですが、今年は踝くらいの流れで誰もいません。
 右手道路の若田屋のご主人が大雨が降って50cmか1m水が増えてくれないかなーと言っていた。10時頃からかなり強い雨が降ったが水位はほとんど変わりません。多少の雨では木と山に滲みるだけで川に流れ出てこないのだそうです。

 去年は猿と熊が出て大変と言っていたが、今年はイノブタが野生化した猪が畑を荒らしているそうです。



 ここ数回はさっぱり釣れず、腕のことは向うに置いて、欲求不満。美味しい若鮎も食べられない。
 とにかく美味しい鮎を食べられる釣りに行こうと西大芦川解禁日に出かける事にした。昨年の混み具合から予想して、”前日から出かけて場所取りをしなければ”ということで、KYさんと昼過ぎに川へ着くように出かけて場所取りをし、TJさんは仕事が済み次第駆けつけるということで7時半頃鹿ノ入橋で落ち合うことにした。
 月末日のせいか首都高速は大渋滞。予定からは大幅に遅れた。鹿沼市を抜け、大芦川へさしかかると川の水がほとんど無い。所々で水が切れそうになっており、堰堤ではかろうじて水がチョロチョロ超えているような状況だ。「ここまで来て引き返すわけにもいかないねー。ともかく行ってみよう。」と話ながら上流へ向かうが、水量は増える様子は無い。西大芦漁協管内に入るといくぶん水がある感じだが、昨年に比べると50cmは低いようで大渇水でどこもチャラチャラだ。
 3時頃に鹿ノ入橋まで来て、橋から眺めると、橋の下流百数十m位の所にあった左岸分流は消えて中州は無くなり川原になっている。元中州だった所にテントが3張りあってズラリと場所取りをしている。
 橋のずっと上手で川がカーブしている所にも去年は無かった川原ができていて、そこにも大きなテントが張られていた。
 囮屋(若田屋)でどの辺が良さそうなのか尋ねてみたが、「アユはどこにでも沢山いるからどこでも良い。」と言う。が、この大渇水では水深のある所を探して場所決めをしたほうが良さそうだ。
西大芦川、入漁証 店の椅子に掛けて少し休んで下さいという言葉に甘えて休ませてもらった。若田屋の主人は話好きの人で、今年役所を定年退職になったのでこれから毎日鮎釣りをするとか、竿は4間の長さで十分とか、ここの放流鮎はダム湖産系の県産で畜養池は3回も消毒しているとか、ためしに使ってくれと持ち込まれた稚鮎が病気持ちで冷水病が出てしまったとか、イノブタが野生化した猪が畑を荒らして困っている等々話してくれた。
 配達から女将さんがもどり、お茶うけに沢庵をご馳走になったが、辛味と甘みとがほどよくて毎日でも食べたいほど旨かった。辛い大根は久しぶりだ。
 小一時間ほどしてから、元中州の数十m上手が例年良い場所と聞いていたので、その辺りにしようとテントなどを運んでいったが、左岸川縁へ下りて見ると、とにかく水が無く浅い。ここは囮操作が難しくなりそうなので、右岸へ川を渡り橋下の淵からトロへ落ち込む所へ移動した。普通の長靴を履いていたのだが、異常に水が少ないから川を渡るとき水が入ることもない。ここが良いのかどうか判らないが、ともかくトロへの落ち込み近くにテントを張り、3人分の場所を確保した。
 あたりが暗くなる前に、道具類をテントまで運び明日の準備は完了。KYさんは予定より遅れて到着。川辺では川霧が立ちこめ、カジカがコロコロ鳴き蛍がポーッポーッと光って飛ぶ。
 テントで交代で休むことにしたが、自分の持って行ったエアーマットにピンホールができていたようで1時間ほどするとエアーが抜けてきて下の石がゴツゴツしてきて寝たような寝ないような感じだった。
 夜半過ぎに見張りに交代。いつもは静かな山間に今夜はひっきりなしに鮎釣りの車が通り、川原には懐中電灯を照らして釣り場を探す人が歩き回る。が、昨年と比べると3、4割は少ない感じだ。3時頃からは霧雨か小雨か時々ポツリと雨粒が落ちてくる。
 4時頃には霧雨・曇り空で手元もまだ良く見えないのに、下手で何人かが竿を出し始めた。それを見て他の人たちも準備を始め、次々に竿を出す。もうすこし明るくならなければ鼻環を通すのも老眼では無理。しばらく様子を見たり上の写真を撮ったりして、明るくなり誰かが掛けたら始めようと待った。
 まわりも明るくなって老眼の目でも見えるようになった頃、掛かったのかどうか判らないが下手で竿が立ったので、仕掛けを張りオトリに鼻環を通して流れに出してやるがしばらくは全く反応無し。アユの姿も見えないし、今日もダメかと思っているところに1匹目が来た。オトリを換えて出してやると次々に掛かってきたが、1匹ごとにサイズダウンして、終にはダシジャコサイズになってしまった。
西大芦川の鮎 チビになった時点で頭を働かせて、仕掛けをメタル細糸に張り替えれば良かったのだが、その時は全然頭が回らずに「まいったよ。1匹ごとに小さくなる。大きいのに入れ替わらないと続かないよ。」と仲間にボヤキ声を掛けてそのままま続けてしまった。
 8時頃になり追いが止まった感じがし一休みした時にも仕掛けを張り替えるのに気が付かずじまい。その後も休み休みだが、大き目のオトリに換えてやるとポツリポツリだが掛かるので、そのまま最後までフロロカーボン0.2でとおしてしまった。
 10時頃から霧雨が雨に変わり、昼前には土砂降り。昼過ぎる頃には雷も鳴り出してさらに雨が強くなった。ひどい雷と雨で、皆竿置いたり、たたんだりでアユ釣りどころではない。川原に座り休んでいる間に半数近くのひとが竿をたたんで引き上げていった。
 しばらく待つと雷も止んだので、雨が小降りになったのを見計らってテントとエアーマットを畳んで車に運んだ。テントを運んだ後また雨足が強まり、川の水が濁り出した。少し濁りが出たほうが釣れるかも知れないと思ったがなかなか掛からない。下手で複合メタルでやっているTJさんはオトリサイズをけっこう掛けていて、後で聞くと彼の釣果は34匹だ。”ここはチビばっかりだよー”と泣きを入れてしまったが、それでも仕掛けの張り換えに気が付かないのでありました。
 30分ほどで濁りも消え、3時頃には雨が止んだ。あれだけ強く雨が降ったのに水位はほんの数センチ上がったかどうかだ。よほどの雨が降り続かなければ水嵩は増えないようだ。
 3時半ころにTJさんは上がって車で一眠りするという。我々二人はもう少しやろうということで30分ほど粘ってはみたが1匹も掛からず、切り上げることにした。
 昨年はオトリよりも大きいのが半数以上だったのに、今年は超渇水のせいかオトリサイズは数匹であとはチビばかりだった。他の場所で良形が釣れたのかどうかは分からない。
 今年の西大芦川解禁は超渇水のチャラチャラ川で雨と雷に脅かされた一日でありました。
雨が続いて水位が50cm以上も上がって平水に戻り、冷水病も治まれば、2〜3週間後から面白くなるかもしれない。


7回目 第1日目 7月16日(土) 千曲川・更埴地区・大正橋下

千曲川、大正橋
  大正橋下流
  天気;霧雨後雨&雷
  水温;19〜20℃  水色;薄濁り


   釣果:6匹
    Max.;22cm
    Min. ;18cm
    Ave. ;20cm前後

 中洲より大正橋を望む。
 朝から雨が降り出しそうな空模様で、10時頃から降ったり止んだりの天気でした。
前日は雨で水が濁っていたのが、濁りが取れたというので良いかと思いきや、渋い1日でした。

下流の若宮方向を望む 大正橋下流から若宮方向を望む。
すぐ近くの山も雨雲に隠れて霞んでいます。
 この辺りはトロ&チャラ瀬の感じです。
右岸側から入った人達は腿位の深さまで立ち込んで引き釣りをしていました。下手から上手へ自分が移動する引き釣りです。
 両岸共に釣果は思わしくありませんでした。


 キャンプ&友釣で温泉も楽しもうということで、7月3連休は千曲川更埴地区へ5人で出かけた。4人はサンデー毎日の生活なので曜日は特に関係ないのだが、1名予備軍が加わったので休日の釣行となった。
 車2台なので、東部湯の丸SAで夜半に待ち合わせし、仮眠を取って夜が明けたら更埴地区へ行くことになった。関越自動車道から上信越自動車道をに入り小諸を過ぎて東部湯の丸SAの標識を確認したのだが、あやうく通過してしまうところだった。というのも、東部湯の丸出口と東部湯の丸SAへの分岐路が同じで、SAへも行ける分岐を出口への分岐路と間違えて通過しそうになったのだった。
 高齢者が高速道路を逆行したニュースを何度かテレビで報じていたが、その時は”どうして逆行などするのかなー”と思っていたが、自分が目的の場所を通過しそうになってみるとパニクって逆行してしまうのがなんとなく起きそうな気がした。釣り仲間は先にSAに到着しており、我々を待っていた。東部湯の丸SAは24時間営業というので夜が明けたらここで朝食を摂り千曲川へ向かうことにした。
 坂城ICを出て18号線から千曲川堤防の道を川を眺めながら下流へ向かい、冠着橋上手のオトリ屋へ寄ると
5,6人の釣り人がオトリ屋の主人から何か説明を聞いている。T,K両氏がその話を聞きにいった。戻ってきたので様子を聞くと、この辺りは今日は釣れそうにもないという説明だったという。説明を聞いていた他の人達もそれぞれ別の場所へ移動していった。ここまで来て帰るというわけにもいかないし、どこへ行けば良いのかも分からない。とりあえず、大正橋下のオトリ屋へ行き様子を聞いてみることにした。
 オトリ屋の休憩所で早朝からビールを飲みながら談笑している4人がいて、「おーいXX、お客だぞー」と云う。
そして、雨の前は大正橋下の中洲の岸近くをやると20位は釣れたという。雨濁りも取れたから橋の下手が釣れると思うから、前のトロは腿くらいしかないから中州へ渡ってやったらいいという。地元のベテランらしき人達の話なので、その勧めに乗ることにした。
千曲川・更埴・入漁証 二人は橋下の右岸へ、三人は中州へ渡り橋下のトロからトロ瀬の辺りへ入ることにした。
オトリを各自2匹ずつ引き舟に入れたのだが、そのオトリがポッチャリ太って大きいのだ。そのまま塩焼きか何かに料理して出すほうが良い感じの体型をしている。生簀を覗いて見ても皆この形だ。しかたがない。
 橋下のトロが終わり少し波立つ辺りへ入り、オトリに鼻環を通したが体長は22cmほどで幅は4、5cm近い太ったオトリだ。流れに出してやったが、のったりしていて泳ぎが悪い。沖目の方へ出て行っても、チョッと流れが早そうだとすぐ浮き上がってしまう。
昔何かの本で読んだ、「役者の角力取り」だ。見栄えはすこぶる良いが力は全く無い。
 少し下手で始めたTJ氏がすぐに1匹目を掛けた。朝からビールを飲んでいたベテランの言う通り釣れるかもしれないと思ったが、こちらの方は1時間以上何の音沙汰も無い。
3連休の初日だから、中州側も右岸も釣り人がズラーっと並んだ。
 オトリが一箇所に止まって動く気配がしないので、ついてくる範囲で引き上げてみたりしているうちに、ようやくググーンときた。20cm位の良形だ。野アユに換えて出してやると3匹ほど立て続けに掛かり、今日は快調と思ったとたんに悪循環に入ってしまった。
 根掛りの連発だ。ほとんどは木の枝が底石に挟まったのに掛け針が刺さるもので、草や紐が絡んだのもある。根掛りを外しに入った時に周りに見える枝や草を取り除いたりしたが、根掛りは止まらない。底石を縫って勢い良く泳ぐオトリほど根掛りしてしまうのだ。自分で自分のポイントを潰している状態だ。10時頃からは雨も降り出した。雨が降り出すのでカッパを着て少しくすると雨が止み、暑いからとカッパを脱いでしばらくすると又雨。又カッパを着るとまた雨が止むの繰り返しだ。
 対岸右岸側は竿2本分位の間隔で釣り人が並び、引き釣りをしているがなかなか釣れず、昼前には半数近くは引き上げていった。スペースが空いた所で、上手に動く引き釣りを数人が始めたがなかなか掛からず良い人でもツ抜けは出来なっかった。
 中洲側も根掛りはしても、野アユはなかなか掛からない。昼食後も粘ってはみたが思い出した頃にポツリと掛かるだけ。3時頃になると雷が鳴り響くので、あきらめて上がる事にした。今日は全員不調のアユ釣りとなってしまった。
 引き上げて、引き舟のアユをオトリ缶に移して川に漬ければ良かったものを、引き舟をそのままオトリ屋の生簀下の水槽に漬け放しにしておいたのが大失敗。全部酸欠死亡。
 着がえをして、温泉に浸かろうと万葉湯という温泉銭湯へ出かけた。入り口近くに足湯があり、高校生二人がアチーといいながら足を浸けていたので、我々も試してみた。掛け流しの湯は少し足を浸けただけで爪がジンジンするくらい熱くて、やせ我慢をしなければ長くは入っていられない。足湯は早々に切り上げ温泉に浸かる。
テント設営 温泉でさっぱりした後、夕食を摂る。大正橋下手右岸の公園はテントを張っても良いと聞いたので、芝生にテントを二張り設営。張り終わる頃には夕闇がせまっていた。しばらく夕涼みをしながら談笑していたが、テントに入ってエアーマットに横になると皆バタンキュー。
 が、釣友のために持参したエアーマットがエアー漏れで迷惑をかけてしまった。帰って調べたがエアー漏れ箇所がなかなか見つからない。迷惑をかけないためにも、これからは各自マイベッドを用意してもらうことにしよう。

 第2日目 7月17日(日) 千曲川・更埴地区・大正橋下
        天気:曇りのち晴れ。水温:21〜23℃。釣果:2匹

 昨日に続き今日も大正橋下手の中州でやることに話がまとまり、中州へ渡った。その理由は、今晩花火大会があり、公園の芝生が花火見物に良い場所らしいので、テントを張ったままにしておいてそこで花火見物をしたいため。
河原の草花 中州へ渡り、歩いていると写真の草花がアチコチに咲いている。きれいなピンクの花で野草とは思われないのだが、花の名は分からない。
 橋のすぐ下手のあたりから5人並んで釣る事にした。
 今日のオトリ1匹目は、背針をしても鼻錘を付けても中層をふらふらして全く潜ってくれない。錘を重いものに変えてなんとか潜らせたが、これでは野鮎が相手にしてくれない。対岸で引き釣りをしている人達の竿も全く立たない。上手のTJ氏がなん本か掛けているだけだ。
 何年前だったか、以前に千曲川を訪れた際に水は澄んで野アユは見えているのにさっぱり掛からなかった時に地元の人から「菅平あたりに雨が降ってその水が流れ込み濁ると3日位追わなくなる。」と聞いたのを思い出した。この週末に雨で濁りが出たと聞いたが、菅平あたりに沢山降ったのだろうか。とにかく、昨日も今日も追いが悪い。
 朝は小雨模様の曇り空だったが、昼前に晴天にかわり向かいの山の向こうに巨大な入道雲が湧き上がる。完璧な夏空。これで梅雨明けだろう。
 あまりの暑さにTJ,KY両氏は橋の下へ避難しお昼寝。中層をふらつきたがるオトリで頑張ったが、午前中ゼロ。ダメなので橋の下へ避難、休憩。
 今日もさっぱりなので、早上がり。TJ氏が8匹で他は数匹で撃沈。
 今夜花火があるというので、予定通り花火見物をして、またテントで一泊し明朝帰ることにした。
上山田温泉花火 今日は昨日とは異なる温泉銭湯に入り、蕎麦屋で夕食。
公園のテントに戻ると、花火見物の人が芝生のアチコチに陣取っており公園外周の道は車でいっぱいになっている。
 花火は温泉街の山のから上げられ、テントの前から眺めるには最高の場所だ。
 月が出て空は晴れ、風も無く花火日和。8時半頃から花火が始まった。
オープニングの花火がドドドーンと上がり、思い思いにシートに横になったり椅子に掛けたりのんびり眺める。が、一度上がってから次の打ち上げまでの間がやけに長い。5分から10分は間が空く感じだ。
写真を撮ってはみたが、ほとんど手振れでダメ。夜空の月が中天に懸かる頃、月の横に大玉の花火が開く。月と花火を同時に楽しむのは初めて。なかなか風情のある光景だが、とにかく花火の間が空きすぎる。

テント撤収温泉客や料亭などの客が酒や料理を楽しみ、その合間に花火を眺めて楽しむという趣向にはこれ位長い間合が良いのかもしれない。
 結局花火が終わったのは11時過ぎだった。ここの花火は、料理をつまみ一杯やりながら合間に花火を見る、というのが良いのかもしれない。

翌朝は日が昇るまで、ゆっくり寝た。テントを畳み、堤防沿いの道を川を眺め眺め、オトリ屋に寄り話を聞いたりしながら帰路についた。
 今回は、アユ釣り&キャンプのつもりだったが、キャンプ&花火のようにな千曲川釣行となってしまった。

 次回は東北日本海側へ行こうと思ってるが、どうなることやら。