平成19年5月14日
愛知県珪砂鉱業協同組合
珪組第5鉱山内の古窯について(回答)
平成19年5月11日付の要望につきまして、回答いたします。
今回の発掘調査は、現地での保存が困難なため記録保存を目的として行ったものであります。また、一般公開を行わないことは、現在操業中の鉱山であり、一般市民の安全確保が保障出来ないためであります。
19瀬生第76号
平成19年5月16日
瀬戸市長 増岡 錦也
要望書に対する回答について
平成19年5月11日付けで提出された要望書について、次のとおり回答します。
記
(要望事項)
現地の古窯(瀬戸市紺屋田町地内の紺屋田A窯跡)の一般公開をされること、ならびに古窯の現地保存のためにこれまでの取り組みを再検討されることを要望いたします。
(回答)
文化財保護法第93条2項の規定に基づき、愛知県教育委員会より通知のあった工事着手前の発掘調査は、平成19年5月11日付けで(財)瀬戸市文化振興財団から調査完了届が提出され、事業者に対して現地の引渡しを行っております。
また、調査結果については、報道機関への資料提供や市ホームページ等でその概要の公開を行っておりますが、詳細につきましては、今後、(財)瀬戸市文化振興財団により出土遺物等の整理が行われ、平成20年度末に刊行される調査報告書によって公開される予定です。
(担当:文化課)
拝啓 新緑の候、皆様方にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、今回の要望書につきましては、文化財の保護等に関わる内容であるため、教育委員会からお答えさせていただきます。
ご承知のように、埋蔵文化財につきましては、工事等により滅失が避けられない場合、事前に発掘調査を実施し、記録保存の措置を執ることとしております。紺屋田A窯跡につきましても、県・市教育委員会と愛知県珪砂鉱業協同組合により検討を行った結果、現地での保存が困難との判断に至っており、文化財保護法に基づく手続きを経て、(財)瀬戸市文化振興財団が記録保存のための発掘調査をしたもので、去る5月11日には、瀬戸市を通じ既に調査が完了した旨の報告を受けております。従いまして、現時点において、保存についての見直しは困難であります。
また、発掘調査現場の一般公開につきましては、古窯跡の周囲が珪砂採取場となっていることから、十分な安全が確保ができず、一般への公開が難しいとのことであります。
なお、調査の成果の詳細につきましては、今後の発掘調査報告書の刊行により公表されることが予定されておりますので、どうぞご理解をいただきますよう、よろしくお願いいたします。 敬具
平成19年5月17日
愛知県教育委員会教育長 伊藤 敏雄
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