住基ネットの本人確認情報提供履歴(アクセスログ)の請求について
                                   
・愛知県に住基ネットの自己情報へのアクセスログの公開請求したところ、担当者は
請求は初めてだと言い、慣れない様子だった。県の窓口は市町村課。
・結果は、公開請求を受けた県が、請求者情報をアクセスしたものだけが、公開された。
・地方自治情報センターには、年間で3千万件のアクセスがある。<昨年分は別紙官報
ご参照>アクセスログは、その日の分を翌日、県のサーバーに送り、地方自治情報セン
ターのアクセスログは消去するので同センターには残っていないという。
・瀬戸市にもアクセスログの公開請求を行ったところ、瀬戸市は総務省がアクセスロ
グの公開体制を整えた(H15.8月)際に送付した公開請求に対応できる(検索対応でき
る)ソフトを受け取っていながら、それを稼働させていなかったことが判明。本年8/1
に稼働させ、8/9までの分として、請求を受けて瀬戸市がアクセスした1件のみを公開
した。
・そのほか、瀬戸市の住基台帳の照明発行履歴、瀬戸市のホストコンピュータへのア
クセスログを公開請求した。他の自治体からのアクセスなども判明した。
 
◎総務省は自治体向け研修会で、「通常、本人情報の変更があったときに、市町村で住
基データを書き換えて送ると地方自治情報センターのデータが書き換えられるはずが、
システムがうまく動かないので、変更する内容を、まず地方自治情報センターに送り、
地方自治情報センターが住基データを書き換えて、それを市町村に送って市町村のデー
タを書き換える」ので、そのような手順にしてほしいと説明したという。住民基本台
帳は自治体に原本が管理されていなければならないはずだが、便宜上とはいえ、中央
から書き換えデータが送られてくる実態となっている。
 

■瀬戸市の住基カード発行枚数について
 
H15.8.25〜H16.3.31 145枚  1月当たり約20枚
H16.4.1〜H17.3.31  133枚  1月当たり約11枚
H17.4.1〜H18.3.31  217枚  1月当たり約18枚
H18.4.1〜H18.6.30  94枚   1月当たり約31枚
 
 H15.8.25〜H18.6.30までに、589枚 市民全体の0.45%
 日本全体では、H18.3月末で91万枚を発行。国民全体の0.7%となっている。瀬戸市民
は、住基ネットが必要とはより感じていないようだ。
 
*住民票広域交付枚数<これが便利になるというふれこみだったが>

    瀬戸市民が市外から請求   市外住民が瀬戸市で請求
H15       66                43
H16       66                33
H17       58                36
 
*住基カード取得増と自動車保有手続き電子申請
 H18.1以降、1月当たりの住基カード発行数が30枚程度に増加
 
 瀬戸市市民課長によれば、「今年になって、これまでより増えているのは車検申請
時に住基カードを使った電子申請を行うと5000円安くなる制度が出来たため、取得者
が増加したのではないか」とのこと。
 そこで、調べると、国土交通省により、
「自動車保有関係手続きワンストップサービス」
http://www.e-onestop.jp/index.shtml
という新車購入の際の複数の届出を一括してできる電子申請の制度が12/26より、東京、
神奈川、愛知、大阪で先行して始まっていました(その後、埼玉県と静岡県でも実施)。
 新車を購入するときには手続きは販売店に手数料を払って任せるのが通常のため、
その手数料が安くなる(行政書士の委託料〜個人認証の機能に委任状の作成がある〜が
安くなる)ということのようです。(申請にかかる期間も短縮されるとのこと。)
 住基カード500円+個人認証500円=1000円払っても、4000円安くて、時間もかからな
いので「お得」として勧めているようです。
 個人でカードリーダーを購入し、電子申請を利用する方は少なくても、住基カード
と公的個人認証を取得すれば、販売店を通じて行政書士が代行してくれるというので
あればと、住基カードと個人認証取得の勧めに応じる方もいるものと思われます。
 
☆なお、現在の住基ネットはウィンドウズ2000を使用したシステムのため、来年度以降に買い替えが必要とされている。
 危険でムダな住基ネットをやめさせるチャンス。


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