タジキスタン料理
タジク家庭が客を呼ぶ時の定番です。
床に布を敷き、その上にありったけの料理を出します。
最初からキャンデーや飴やお菓子、果物、ケーキ、ナッツ類が所狭しと並びます。
もちろん「ナン」も何種類か出され、小型のナンは「クルチャ」という名です。
原則としてお酒は出ません。
熱いお茶がふんだんに出ます。緑茶、紅茶があります。
若い人はコーラ、、ジュースが好きです。
「食べてください」とさかんにすすめられますが、日本人は最初から
お菓子とかナッツとかは食べられませんので、「サラダ」を食べています。
「サラダ」は繊切りの人参、玉葱、トマトと香辛野菜のドレッシング和えが多いです。
宴のなかごろに肉の塊の入った熱いスープが出ます。
最後に「プロフ」というタジク料理の定番が出ます。
老人は今も料理を手で食べます。
「プロフ」の出る前には手を洗う洗面器と水が回ってきます。
タジク料理は野菜少なく、小麦と油の料理が多いといえます。肉はやはりご馳走です。
タジク人は男女別々の交際の場があって
男だけの宴、女だけの宴がよく開かれます。それはそれで気兼ねなくて楽しそうです。
これはタジクのインテリ家庭のもてなし 戸外でもよく食べます
テーブルで頂きました
ナン
種類、大きさもさまざまです。
どんな料理にも必ず「ナン」が付きます。
小型のナンは「クルチャ」、白くてグレープのように薄いのを「チャバティ」といいます。
塩分がかなり多いので 栄養学上、成人病が心配です。
牛乳やバター入りノンもありますが私は右下写真のプレーンなのが好きでした。
学生の故郷でこんな大きなナンを、お土産にいただきました。
プロフ
羊の油をたっぷり使った、トマト味チキンライスといった感じかな。
炒めるのではなく炊き込みです。
材料は肉(羊、牛)と米と人参です。この色は人参から出た色です。
手で食べる時、腕に油がしたたるのがご馳走といわれていました。
油の多いほど奮発した料理というわけです
しかし、最近の若い人は油の少ないのを好むようです。
日本の家庭の「お赤飯」のように行事がある度にプロフを作ります。
タジク料理屋の厨房にて
まだ 釜で料理する家も多いです。
これは学生が「フライドポテト」を揚げています。
フライドポテトもよく料理として出ます。
カリカリではなくしんなりフライドポテトです。
何しろ、タジクの野菜といえば、ポテト、人参、玉葱が主流ですから。
クルトープ
パイ状のファーチールというパンを小さくちぎり、
その上にヨークルトをかけ「ザーフィール」
というスペシャルのオイルをかけ、塩コショウし、
葱や芹などの香辛野菜をのせて食べます。
器は木製の大きな皿を使います。
ガルム地方の料理とか。
肉類
羊肉がほとんどです。日本人には臭いが鼻についてきます。
だから香辛料が多く出まわっています。
牛肉もありますが、骨付きの2キロぐらいの塊で売られてています。
肉質は硬く日本のように薄切りの霜降りなどはありません。
ハム、ソウセージは種類も多く美味しいです。、タジクのひとはよく食べます。
これもスライスではなく一本単位で買います。
つぐみの丸焼き、最高でした。
鳥 牛肉の串焼き
スープ
シュルボ ロシア料理のスープに似ています。
ラグマン タジク式 ラーメン クリームをかけて食べます。
他に南瓜のスープ「ガドジュシャ」などがあります・
ビシュテキ
羊肉のハンバーグ
付け合せはマカロニと「そば」です。
タジクには「そば」が出来ます。
これは言語大学の学生食堂のビシュテキです。
サンブサ
サンブサ パイの皮の中に玉葱と羊のひき肉が入っています。
ピロシキ
揚げパン皮の中にはマッシュポテトが入っています。パイではありません。
この他「マントウ」というものがあります。
中国のシュウマイを大きくしたようなもの上ににヨークルトをかけて食べます。
ケーキ
ケーキ類はたくさんありました。
女の子はケーキつくりが大好きでした。
ロシアの影響なのでしょう
とてもおいしかったです。
くだもの
果物はどれも甘く本当に美味しいです。
日本では食べられません。
スイカ、瓜、イチゴ、イチジク、ざくろ
なし、ざくろ
ぶどうは種類も豊富その他、りんご,柿、杏、すももも最高の味です。
またドライフルーツもたくさんあります。
ナッツ類
ピーナツ、胡桃、干しぶどう 干し杏など
乳製品
朝ミルク売りが「売り声」をあげて家々を回ります。
バザールでも牛乳、クリーム、ヨークルト、チーズ、バター
が売られ、タジク料理には欠かせません。
朝は牛乳で炊いた「シルビリンジ」というお粥をよく食べます。
シルビはミルク、リンジは米という意味です。
日本だったらお粥には塩か梅干ですが
タジクはバターと砂糖をかけて食べます。
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