ヒッソール その1
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ある日曜日、3年生のクラス全員で古都ヒッソールへ、行ってきました。
ヒッソールは首都ドシャンベからバスで一時間、古い要塞のある古都です。
タジク人は中央アジアで最も古い民族といわれています。
タジク人が主導権を持っていた時代はサマン朝(874〜999)時代までで、以後は幾多の異民族に
征服され続けた歴史でした。 この要塞はロシア帝国と戦った時にも使われたそうです。
有名なウズベキスタンの「サマルカンドやプハラ」はタジキスタン人が作った文化遺産です。
自分達の文化遺産が他の国のものになってしまったことはタジキスタン人の深い悲しみでもあります。
タジク人は古来芸術文化を愛し、詩人も多く、高い文化を持った民族です。
今も詩の教育がなされ、家庭でも小学生が詩を諳んじています。
ロシアから遠いタジキスタンはその影響力がわりに少なく、というよりロシアがあまり力を注がなかったのか
ウズベクなどの古都がロシア化したり西洋化したのに比べて、タジキスタンにはまだ手付かずの遺跡が多く残っているようです。
ある日本人は有名な「サマルカンド」よりこの「ヒソールの要塞」のいほうがずっと素晴らしいと言っていました。
私達はこのタジキスタンに来て苦労も多い毎日ですが、こうした美しいものに触れて幸せをかみしめた良い一日でした。。
ヒッソールはこの学生のふるさとです。
要塞の中 この中には王の住居もあったそうです。
朽ちた要塞 兵どもが夢のあと・・・
幸福の樹 人々はこの樹に自分の衣服の切れ端を結び付け、願い事をするそうです。
この老人は1日中ここに座っているようです。哲人か占い師か?
隣にある記念搭で結婚式が行われていました。
タジク人は有名な人の墓や記念像の前で結婚の報告と誓いをする習慣があります。
笛太鼓の楽に合わせて皆で踊ります。アルバイトの踊り手もいるそうです。
この時期は結婚シーズン、
この日は丁度日曜日で結婚ラッシュ、20分ごとに結婚するカップルが入れ替わり大盛況でした。
車のなかで順番待ちのする行列がつながっていました。
要塞の真正面に建つ昔のイスラム教の神学校跡
それ以前は王族の住居だったようです。
現在は博物館になっています。
後ろに雄大な山を控え、その眺めは息を呑むほどの美しさです。
隣の幾つものレンガの仕切りは古代のバザールの1坪ショップ跡。
この形式は今も受け継がれています。さすがバザールの国です。
広い中庭・ 神学生たちは この各部屋の中で勉強し瞑想にふけったそうです。
古代バザール跡 トイレかと思って大笑い
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