ヒッソール その2 博物館
写真の無断使用をお断りします。
各部屋が陳列室になっていました。中は紀元前の壺などがあまりに無造作に置かれていてびっくり。
「撮影可」というので貴重な写真を撮るができました。
案内人がいましたが学生の通訳力がまだ未熟なので
その年代その他が正確にはわかりませんでした。
土器
大きいのは埋葬用甕・紀元前
植物の種が入っている壺もあります。
木製品
木彫のドア 油絞り器
木製鍵
木靴 洋服収納箱
農機具 木製乗馬用鞍
綿つむぎ機 織り機
ナン用のスタンプ
布製品
結婚衣裳
男性の晴れ着用ガウン 日本の羽織にも似て裏布に凝っています。 模様は全て手作業です。刺繍とパッチワーク
斬新な幾何学タジク模様 色の組み合わせが美しい
細かい手仕事の装飾品
揺り篭・ タジク人はこどもをとても可愛がります。
今もこれと同じデザインの揺り篭が家庭で使われています。
赤ちゃんは左右に揺すられ、目がまわりはしないかといつも心配になります。。
革製品
乗馬用の皮製財布
打ち出しの食器
紀元前に書かれた離婚誓約書
タジク人が素晴らしい民族であることを改めて感じさせられました。
私達の教えている学生の祖先たちがこれらの品を使っていたのです。
それぞれの時代を人々は創意工夫しながら懸命に生きてきたのだと胸が熱くなります。
学生達に「あなた達は素晴らしい祖先を持っている」と賛辞を述べると
本当に嬉しそうでした。
ただ博物館の説明文などがあまりに簡略すぎて、ただ陳列してあるだけ。
これからもっと学術的研究を重ねて、時代をはっきりさせ、せめて英語の説明文を併記
していくべきではないかと思います。全がこれから始まるのでしょう。
そうなれば「撮影不可」になるでしょうから、時期的に私はラッキーでした。
途中の風景
のんびりとバスを待つ人々
タジク人になりきって・・
綿花を満載したトラック 一面の綿畑
バスの運転手さんが、日本人の私のために綿花の一枝を畑から手折ってきてくれました。
こんなことをしてもいいのかなー。家に帰り早速「絵」にしました。
タジキスタンの経済の中心は、アルミニウムの一時加工、電力、綿花です。
ソ連時代は全ソ連の11パーセントの綿花をタジキスタンが生産していました。
しかし内戦により生産は落ち込み、その民営化も遅れ、大幅な減産となりました。
やっと最近、生産が上向きになってきたということです。
お昼は野外レストランで 樹齢千年の木下でランチ なんというぜいたく!
タジクにはいたるところにこのような「野外レストラン」があります。献立はどこも同じで
ビール、ナン、お茶、タジク風ラーメン、羊肉入り野菜スープ、タジク風ピラフ、タジク風シュウマイ、ピロシキなどです。
タジク人にとってビールは軽く酒ではないそうです。お酒に対する戒律もおだやかです。
といっても、学生たちは日に五回はお祈りすると言っていました。