オープニング
世界の果てにジパングあり.かの国には6つの国が輝くように寄り添っていた.遠い,遠い,はるか昔…
世界の東のはずれにジパングと呼ばれる国があった.何千年もの昔から今に至るまで…

ジパングは周囲を海に囲まれ,春夏秋冬,季節を問わず花が咲き乱れる平和で美しい国であった.
しかし,そのジパングもかつて一度だけ滅びかけたことがあった.

この男のために!

その名をマサカド.マサカドはジパングを自らの望む理想郷にしようと,もくろんだ.
そして,その土台造りとしてこの国の全てを無に還すべく破壊に破壊を重ねた.
大地はひび割れ,めくれあがり川が枯れ,海が干上がり,空は漆黒の闇と化した.
そしてごうごうと,どよもす風の中ですべての生き物が死に絶えようとした時…
火の一族と呼ばれる者たちがいずこからともなく現れ,マサカドに立ち向かったという.
火の一族とマサカドの死闘は延々百日の長きにわたって続いたという.

その死闘の果て,ついにマサカドの霊を地中に封印した時には火の一族のほとんどが死に絶えていた.

かくして,ジパングは平和を取り戻した.
光や水や大地や雲がよみがえり,木の芽がふき,水がわき,花が咲き,空はその青さを取り戻した.
だが,その安らぎもほんのわずかな時でしかなかった.

ジパングを我がものにせんとマサカドの復活をたくらむ悪の軍団がその行動を開始していたのだった…

そして舞台はジパング坂東地方の筑波と呼ばれる山,そこにわずかばかり残った火の一族の末裔の
一人がいます.名は自来也(ジライア)というようです.

師匠のガマ仙人から,マサカドの凄さ,恐ろしさを聞かされている自来也.マサカドの野望を阻止する
ためには,自来也と同じ2人の火の勇者と力を合わせなければならない…そう言われた自来也でしたが
自分1人で十分だと言います.
どうやら自来也はこういう性格のようです.

言うことをきかない自来也にガマ仙人は,「ならば1人で行ってこい!」と突き放すのでした…
自来也の旅立ち編
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