373系室内の加工
 3両編成でコンパクトな印象のJR東海373系。JR東海の特急形車両として、「東海」や「ふじかわ」をはじめとして、「ホームライナー」などでも活躍中ですが、基本3両編成というコンパクトさが災い(?)したのか、Tomixは製品化にあたり、部品の共用化を目的として、中間車サハ373形の室内に先頭車クモハ373形、クハ372形と同じ部品を使用しました。このため、サハ373形の一方の車端部の室内には、本来先頭車ではライトへの通電板が納まるケース部分が占拠してしまいます。
 せっかくの完成度の高い車両だけに、室内がこれでは・・・ということで、簡単な加工を施し、本来のサハ373形の室内を再現してみました。
(※なお加工にあたっては、自己責任において行ってください。)
室内パーツの構成
 写真は、先頭車クモハ373形(非動力車)の床下部分一式(室内、床下、台車など)ですが、この室内パーツが動力車を除く全形式、つまり中間車のサハ373形にも使用されています。
 写真左側の通電板を納める枠状の部分に、サハ373形の車端部の窓が位置することになります。373系は窓が大きいため、この枠状のパーツが窓からよく見えてしまうわけです。
室内パーツの加工
 実際の加工は、ごく簡単なものです。手っ取り早く、3両編成のうち、車端部にシートがない車両クハ372形のトイレ・洗面所部分のシートを切断し、あらかじめ枠状のパーツを切断しておいたサハ373形の、シートが再現されていない方の車端部にゴム系接着剤などを使用して接着すれば、完成です。
 加工にあたっては、サハ373形の室内パーツの枠状の部分を切断する際、床下と室内パーツを締結するネジ穴部分まで切断しないことと、クハ372形の室内パーツの車端シート部分を切断する際に、室内灯取り付け部を破損しないよう、注意が必要です。
 甚だ簡単ではありますが、これでサハ373形の両車端部のセミコンパートメントが再現できます。

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