キハ85系
実車について
 1988年に、老朽化したキハ82系を置き換えるため、高山本線の特急「ひだ」用車両として登場しました。英国カミンズ社製の大出力ディーゼルエンジン(C-DMF14HZ 6気筒14L 吸気冷却・過給器付き 350PS)を各車両2基ずつ塔載し、最高速度120km/hと電車並みの走行性能を実現する一方、台車はボルスタレス式(C-DT57)にヨーダンパを追加し、乗り心地も向上しています。また気動車の弱点であるブレーキ性能は、変速段を使用する強力なエンジンブレーキ(コンバータブレーキ)と電気指令式ブレーキを併用する事で克復し、高速運転を支えています。車内は通路より座席部分を20cm高くしたハイデーッカー構造や、高さ95cmの大型窓を採用し、開放的な雰囲気です。現在、「ワイドビューひだ」、「ワイドビュー南紀」の他、電車並みの走行性能を生かして、ホームライナーなどにも運用されています。平成元年グッドデザイン賞受賞車です。
模型について
 KATOから、当初の「ひだ」用4車種が製品化されています。キハ85形100番台は先頭車同士連結可能ですが、実車が連結時に使用する幌アダプターが再現されていないため、プラ板で自作してみました。(現在ではパーツが発売されています。)また、非貫通型先頭車のキハ85形0番台のスカートには、実車にならい、ブレーキホースを追加して、ディーゼル車特有の雰囲気を再現してみました。
 大きな窓から見える車内は、成型色のアイボリーでは味気ないので、実車の写真を参考にシートと床を塗り分けています。
 また、先頭に立つキハ85形100番台は、先頭のカプラーをTNカプラーに改造しています。改造については、こちらをご覧ください。
模型写真
 

 

 


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