薬缶の戯言

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Vol.256 イェ〜!めぇっちゃホーリディ  (2002.07.01. mon)

ウキウキな夏、希ぃ望ぉー♪

えぇ〜・・・暑さに弱い薬缶です。
義弟が旅立って今日でちょーど早半年。
すばりこの日に我が子はこの世に生まれてくるだろうと数ヶ月前から根拠のない自信を強く持っていた僕の予測は見事にスカされました。僕の勘なんてそんなもんです。
さぁいつだ。さぁ。

ところでそれに比べてワールドカップ決勝戦の前にテレ朝で放送された「決勝直前2002FIFAワールドカップオフィシャルLIVE」の中で、

  ブラジル 2−0 ドイツ

と予測していた通称"あやや"こと松浦亜弥。
他の結果予測をしている人(サッカー関係者含む)がいろいろと理由を付けながら説明していたのに対して、

  「えっとー、理由は、です!」

と言い放っていましたが、見事適中です。その後続けて、「でもぉ、まつーらの勘は、良くぅ、当たります!」と言うだけあります。さすがさすが、放送中のスコアテロップの下や、試合会場のコート周りの宣伝看板に、

  「AYAYA」

と出しているだけのことはあるってもんです。
いや、それは「AVAYA」だから。

・・・。

さぁ、いつだ。さぁ。

Vol.257 第15回検診  (2002.07.03. wed)

予定日まであと3日です。果たして予定通り行くのでしょうか。

んー。なんとなく思うんだけど、予定日って言われると、その日に産まれるってのが普通であって、産まないと間違ってるって気がしちゃうんだよなぁ。例えば、推定日とか言うようにすればいいのに。そしたら、最初の推定が間違ってるニュアンスになるから、予定日よりはちょっとだけ気が楽になる感じがするのになぁ。

さて体重は、先週3300gと言われて今日はなんと3200g。医者は、「縮んだねぇ」と言ったらしいです。縮んだて・・・。なんつーか、減ったとか、落ち着いてきたとか言ってくれてもいーんじゃないかと思ったりして。

さてさて嫁はというと、相変わらず元気です。
落ち着いてる感じがしますけどね、実際どんなもんなのかはしばらく後になって聞いてみないとわからなそうだな。今は、なにげに気が張ってるかもしれないし。

まぁとりあえず、お腹の方は結構張ってるみたい。

Vol.258 ・・・。  (2002.07.04. thu)

ん〜?

(不本意にも) 2度目からが快適かと・・・

Vol.259 予定日  (2002.07.06. sat)

もうすぐ明日になりまする。
一児の父親になる予定だった今日、特に何事もなく過ぎ去ろうとしています。


  まぁ、こんなもんかな。


と。

もう今の時点で既に、俺らの思い通りにはいかない。
子は子の意志を持って出て来ようとしているんだなぁ。なんて思う。

完璧な親父になんてなれるわけがないんだし、子供より劣る事なんていっくらでも出てくるはず。
うまく言葉に表現できてるかわからないけど、
良いところ悪いところ、優れているところ劣っているところ、いろんな面を持つお互いの存在を認め合っていけるようになりたいなぁ。

Vol.260 振り返り、前を向き、上を向く?  (2002.07.07. sun)

からくりテレビを観ていて、
「安住アナって、あずみって人と結婚したらその人は安住あずみになるんだなぁ」
なんて思ったりする。
−−−

さて。
今日は義弟の新盆ということで親戚の方が嫁の実家に集まりました。もう半年かぁ。日射しが照りつける快晴だったのにも関わらず、日中パラパラと降ってきた雨は、半年前の悲しみを思い出させるには充分でした。あんなに晴れていたのに雨が落ちてくるんだから不思議なものです。


一方、我が子。
まだ産まれて来ないよ。
新しい出会いまでもうすぐ。・・・な、はずなんだが。


  つかいつだ?おい。


と、張りのある嫁っ腹に問いかけても返事は来ないのであった。
天に向かってお願いでもしてみよーか。
お?・・・七夕の日にお願いなんて、いつからしなくなったよ?俺。

Vol.261 もとは同じ  (2002.07.08. mon)

おならのニオイのもとは、スカトール、インドール、アンモニア、硫化水素の4つの成分らしい。「週間そーなんだ!」に書いてあった。

その中でも一番臭うのがインドールだそうだ。スカトールかと思ったが間違いだった。スカトールってスカトロみたいで、なんか臭そうなのに。


さてその一番臭うインドール。
なんと、ジャコウやジャスミンの香りの成分にもなっているとのこと。
インドールが、濃いとおならのニオイで、薄いと芳香になるらしい。

これは、人前でおならをするのが恥ずかしいという人(特に女性)には思わぬ朗報ではないだろうか。インドール系の香水を沢山付けていれば、おならのニオイを誤魔化すことができるかもしれない。


  ん?なんかクサくねぇ?あっ!お前、屁ぇこいたろ?!
  違うよー。これ、香水のにおいだよー。オナラなんかじゃないよー。
  あ、なーんだ。香水なんかぁ。すげーくせぇ屁ぇこいたのかと思ったよ。
  やめてよー、もぉ〜。


ほら、うまいこといきそーだ。

・・・。

どっちでもクサイことには変わりないからダメかもしれない。

Vol.262 午後8:30頃の電話で  (2002.07.09. tue)

「んー、もうすぐな気がするねぇ。」

なんて話をした。ここ数日、そして今朝も「まだまだっぽいよ」なんて話をしていたのに突如そんなことを言うわけだから、自分でもわかるくらい体調に変化があったのだろう。初めてなもんで、確固たる根拠はあるはずもなく、結果もうしばらく後になるかもしれないけど、とりあえずそんな感じ。

ってことで僕は、本格的に連絡待ちな状態になっております。その後音沙汰無しのまま22:57になりました。
眼はシパシパしているし、寝れるときに寝ておかねばと思っているのに、なんだか妙に眠れません。でも寝ますよ。寝入りの早さはちょっとだけ自信があります。とりあえず布団に入ればきっとあっという間です。きっと。

たまーに、出産は潮の満ち引きがどーこーなんて話を聞くけど、ここまで台風が近づいているとそんなの知ったこっちゃないっちゅー感じです。
・・・なにを言いたいかまったくわからない一文が最後になってしまった。

Vol.263 誕生日  (2002.07.11. thu)

7月11日(木)午前2時58分。立ち会いもちゃんとしました。

産まれてすぐ保育器に入ることになったけど、面会に行くと、時折手足をバタバタさせたりしますよ。泣いたりもするし。早く退院にならないかねぇ。

女の子。入院中の嫁さんも元気。
僕は、徹夜明けのままいろいろ走り回って今19時40分。昼に90分程寝たけど寝足りない。ちと寝ます。眠すぎ。

いろいろお世話になった方、励ましてくれた方、相談に乗ってくれた方、こっそり応援していてくれた方、ホントにありがとーございました。

とりあえずの報告でした。

Vol.264 一晩明けて  (2002.07.12. fri)

名前はまだ決まってないです。いやん、そんなに焦らないで。

と、昨日今日で一番訊かれた質問に最初に答えてみました。

昨夜から今朝にかけて泥のように眠りました。そして今日も会ってきました。子供との面会時間は30分しかないんでねぇ。写真撮ったりしてるとあっちゅー間です。目をなかなか開けないもんで、ちょこちょこっと触ってると泣き出したりして。それでも動いてるの見るとホワーッとします。

嫁さんも元気です。手足の筋肉痛も徐々に回復してきているようだし、飯も普通に食えてるようだし、今日からシャワーを浴びてもいいようになったみたいだし。

一方僕は、手続き書類の山に追われそうです。
名前が決まってないので順に処理していくってことができないんですわ。

明日は、ジジババオジオバ達が嫁との面会に来てくれるみたいです。子供との対面はもちっと先になってしまうんですけどね、お楽しみにとっておいてもらいましょう。

今日は平日だったし、昼間、妊婦さんや産後の入院中の人ばかりで男の人は数人しか歩いてなかったけど、週末はいろいろと訪問者が多そうだな。ま、僕も行きますけどね、もちろん。

Vol.265 浮かれ気分の落とし穴  (2002.07.13. sat)

娘の誕生日となった7月11日に発売された、「ぼくのなつやすみ2」。

2年前の夏発売の前作に見事にはまりました。そして今年、"2"が出ると知ってもの凄く楽しみにしてました。


で、昨日買いました!

・・・。

そう。買っちまったんです。入院中の嫁の暇つぶしにと"ひよこクラブ"を買うためにTSUTAYAに言った際、ゲームコーナーの入り口に置いてあった"ぼくのなつやすみ2"を見て、そーいえば出たんだっけ。と思いながら手に持ちそのままレジへ。パッケージなんてロクに見ずに。面会に行った時に話をしたら、嫁さんも「あ、買ったんだねー」なんて言って喜んでくれました。

そして今朝、とりあえず始める前に説明書を読んでいると途中に、

『ぼくのなつやすみ2』は、アナログコントローラ(DUALSHOCK2)専用です。アナログコントローラ(DUALSHOCK)やコントローラは使用できません。

と書いてあります。僕が持ってるのは、コントローラ。「うーむ、専用コントローラを買わねばなのか・・・。いくらすんだろなぁ、思わぬ出費だなぁ。」などと思いながらとりあえず説明書を読み続けていきました。

すると最後のページにコントローラどころじゃ済まない衝撃が!

●このディスクは家庭用コンピュータエンタテインメント・システム"PlayStation2"専用のソフトウェアです。

なぬーぁ!

慌ててパッケージを見ると、堂々と書いてあります。


  PlayStation2


マジかぃ!

はぁぁぁあぁぁぁ〜。プレステのソフトだったなんて・・・。持ってねぇよPS2。てっきりプレステ用ソフトだと思い込んでいたよ。

・・・うーむ仕方ねぇ。今日、嫁と娘に正直に報告して来ることにしよう。

Vol.266 不安だらけのほんの一部  (2002.07.13. sat)

ここんとこ初体験だらけ。毎晩よく眠れるのは、知らず知らずと身体が疲れているのかもしれません。けれどまだまだ気合いは入れ続けて行きますよー。

しかし病院にいる間ってのは、なにかと不安な思いを捨てきることはできないですね。早く退院してうちでゆっくりできるようになって欲しいものです。
当然今日も面会に行ってきました。心拍数も呼吸数も特に問題なしということでホッとしてます。ところがなんと、体重が減ってきてるんです。

3262gで産まれたのに、昨日は 3136g、そして今日は 3054gです。


  ・・・じょ、徐々に減ってる。


これだけで不安。
さっそく近くの看護師さんに聞いてみます。
「体重が日に日に減ってるんですけど、大丈夫なんでしょうか・・・?(ドキドキ)」

それに対して看護師さん。「はい。減ってくれないと困ります。」と、あっさり。



     !?



いやはや、産まれてからってとりあえず体重は減るもんらしいですわ。ムクんで産まれてくるもんで、その後は締まってくるってことみたいです。

・・・知らなかったぁ〜。

Vol.267 久しぶりにマイペースで  (2002.07.14. sun)

家を早めに出て、途中、電器屋でデジカムとか見て、本屋で漢和辞典とか見て、ゲーセンでUFOキャッチャーとかやって、それから病院に行って来ました。

毎日毎日子供の話になってますけど・・・、えーと・・・、こんなこと身内以外に誰が読みたいんでしょうか?なんてこと気にしながらも結局やっぱり子供の話から。

面会の間、手足がやたらと動いてました。それに連られて身体も徐々に下の方へ移動していったりして、なんつーか、寝相が悪いんじゃないか?って感じです。あくびしたり泣いたりしながらなので寝てないんでしょうけど。

ところでうちがお世話になっている病院は、産後に入院する部屋は4人部屋で、そして出産数日後から母子同室で過ごすスタイルになってます。でも未熟児だったりうちのような場合だったりして、小児科の保育器行きになってしまった場合は、同室ってわけにはいきません。っつーことで、嫁の面会に行くと、仕切られたカーテン越しに、子供の泣き声が聞こえてくるんですねぇ。自分のところも手元に子供がいればなんともないことなのかもしれませんが、そうじゃない母親は、ちょっと寂しくなるんじゃないでしょうか。保育器に子供がいる母親同士で同室ってことにするわけにはいかないんでしょうか。
ずっとそーいった部屋で過ごしている嫁にとっては、一日30分だけの子供との面会時間は、もの凄く待ち遠しく、そしてもの凄くあっと言う間に過ぎ去ってしまう時間なのだろうと思います。てことで、そうゆうストレス感じてるかな?と聞いてみたけど、嫁はなにかと暇つぶしを見つけて過ごしているようなので安心してます。というか結構いろいろやることあって忙しかったりするみたい。

話はガラッと変わりますが、今日取った写真です。

Vol.268 使うのはいつだ  (2002.07.15. mon)

昨日、チャイルドシートを車の後部座席に付けました。
いつ退院か決まってないので一応今のうちにと思いまして。このタイミングって遅いんでしょうか?早いんでしょうか?・・・ま、間に合ったので、というか使う日が待ち遠しいくらいなので遅いって事はないのかな。

ところでこのチャイルドシート。以前の戯言で、取り付け方の説明はビデオとなっていて、取り付け説明書が同梱されてないなんて話をしましたね。ってことでちゃんと、取り付け説明ビデオを見ました。

ビデオは、取り付け方、取り扱い方、安全運転の呼びかけ、などが流れて20分くらいで終わり。

なのですが、説明の途中、所々で、

  詳しくは取扱説明書をご覧下さい

とかっつーテロップが出るんです。
当然僕は、「んなもんねーじゃん。他のシリーズと同じ説明ビデオなんだろうなぁ。」とか思いながらそのままビデオを見終わったんですが、その後ふとビデオテープが入っていたビニール袋を見るとそこにはフツーに取扱説明書が・・・。


ただ見えてなかっただけなのね。
周りを疑う前に自分の注意力や探索力を疑え。ってことなのね。
良く探してからものを言え、ちゃんと確認してから戯言書けってことなのね。
Apricaさん、ホントすいませんでした。


でもそのおかげで説明書の方はほとんど見ないで取り付けることができたとさ。

Vol.269 大事なものは?  (2002.07.16. tue)

一人で乾杯中。
−−−

うちの会社は、配偶者が出産した場合、出産休暇として出産日から一ヶ月以内に3日だけ休みを取ることができます。明日、嫁が退院することが決まったのでそれを使って休みを取りました。一回目は産まれた日に使ったのであと一日しかありません。こいつは子供が退院する日に使おうかと思ってます。

えーと、他の会社がどうなのかわかりませんけど・・・・・・少ないッス。
せめて連続10日くらいはあってもいいんじゃないかと。

そしたらほら、休みたいが為に子作りに励む夫婦がいたりして、近頃の少子化問題も解決する方向に進むかもしれないし。・・・なんて、そんな不純な動機で子供を作っちゃいけませんね。

でもまぁね、やっぱり10日くらいは必要かと思うんす。昔は、「嫁が出産するのがお前が仕事しない理由になるのか?」なんて言われたりして毎日会社で仕事していたなんてこともあったらしいですけどね。子供の名前を考えたり、書類を書いて役所に提出したり、嫁や子供のこと考えたり、これからのこと考えたり、その他いろいろ、どうやって時間を作っていたのか、ホント不思議でたまりませんです。

Vol.270 台風の夜  (2002.07.17. wed)

出産予定日が7/6だったため、毎週水曜日となっていた嫁の検診は7/3(水)で終わるはずでした。が、「初めてのお産は遅れるものよ。」という良く聞く話の通り数日が経ち、7/10(水)に第16回目の検診に行ったのでした。

その日の検診は13:30から。
いつもは検診開始の時間から30分から1時間すると、「終わったよ」と、とりあえずの簡易報告メールがケータイに入ってくるのですが、その日はなかなかそれが届きません。

僕は、会社に来ていたものの、連絡が遅れていることと、前日の夜に「もうすぐな気がするねぇ」と電話で話したことが重なって、落ち着かない状態になってたと思います。こんな日は、休んでおくに限りますね。どーせ仕事にならないのですから。
すると15:05に「公衆電話」から連絡が。出ると、その日の検診には念のためということで付き添いしてくれていた義母さんからでした。今思えば、本当は僕が付き添ってあげれば良かったのかもしれません。

  「入院だって 入院。今手続きしてる。」

どうやら、医者との面会では、「来週の検診までには産まれるといいねぇ」くらいの話をしていたらしいのですが、その後検査してみたところ、少しながらも破水しているということで即入院となったらしいのです。

僕はすぐに病院に向かいました。15:50ごろに到着し、そのまま陣痛室で6時間ほど過ごしました。21:00になり、「ちょっと早いけど」という看護師さんの言葉を受けて分娩室に移りました。
更にそれから6時間後の7/11午前2:58に、我が子はこの世に誕生したのでした。

この12時間の嫁の状態は、とても書き表せるほどではありません。僕は、もっと冷静に見ていられると思っていましたが、いざその場にいると、なにもできなくなっていて、けれどただボーっと突っ立ってしまうのがイヤで、なにかしようなにかしようと考えていました。できたことと言えば、看護師さんに言われるがままに動き、そしてそれを繰り返していくことだけでした。嫁がイキむ時には頭を支え、一緒に息を止め、ありきたりの言葉で励まし、次の陣痛までの間に汗を拭き、声をかける。そしてそれを繰り返すうちに、冷静に状況を見れるようになってきました。・・・きていたつもりでした。ところが分娩が長引いているという理由で、途中、「旦那さん、ちょっと休憩して」と看護師さんに言われて、一旦廊下に出ることになりました。
言われたときは、「なんで俺だけ休憩していーんだよ!」と悔しい気持ちで一杯でしたが、きっとその看護師さんにはわかっていたのかと思います。それからほんの数分後に再入室した後は、周りの声もよく聞こえるようになり、助産師さんと話もできるようになっていました。
時計を見て、ここに入って○時間が経ったな。とか、あとどれくらいなんだろう。とか、立会い学級って全然役に立たねぇな。とかを考えることができるようになってきていました。

産まれたときの感動とか安堵感とかいうのは、あまりなかったように思います。あえて言葉にすれば興奮でしょうか。最初に手足の指が5本づつあることを確認しました。女の子ということを確認したのはその後でした。写真はその場では一枚も撮ることができませんでした。カメラを持ち込んでいたことは意識に残っていたのですが、なんだかこの状況は生の目で見て、その目に焼き付けておきたいと思っていたような覚えがあります。「カメラに目をやる時間がもったいねぇ。」みたいな。

医者から、「念のため、保育器へ入ってもらおうと思います。」と言われその理由の説明を受けたとき、僕はあまり冷静に返事ができませんでした。「今の説明、旦那さんから奥さんにしますか?私がもう一度しますか?」と聞かれたときも、「不安にさせないようにお願いします。」というのがやっとでした。けど、産後、我を失ったかのような放心状態のまま分娩台に寝ていた状態で医者から説明を受けた嫁がすぐに、


  「はい、宜しくお願いします。」


とハッキリとそしてキッパリと言うのを聞いたとき、「女ってスゲェ。母親ってスゲェ。」と思ったりしました。
立ち会って良かった。今でも強くそう思います。

その後僕は、小児科への入院手続きをして、医者と看護師の数人から子供の様態とその他いろいろな説明と注意事項を受けて、結局5:00ごろ病院を出ました。

外は晴れていました。

家に帰るつもりだったけど、寝るのが怖くて、寝ると良くない夢をみてしまいそうで、そう考えると、寝て起きたら夢だったなんてことになりそうで、そのままいろんな人に会いに行きました。実家に行き家族と話し、午後には再び病院に行き嫁と子供と助産師さんと話し、夕方には会社に行き友達と話をしました。

それからやっと家に帰り、ゆっくり寝ることとなりました。
テレビを付けると、前夜に通過した台風6号のニュースが流れていました。
嫁は母親になり、僕は父親になりました。
次の日の朝に目が覚めても、それは夢ではありませんでした。

いぇーい。

Vol.271 箱入り娘  (2002.07.18. thu)

真希、真里、里沙、圭織、圭、梨華、希美、麻琴、亜依、愛、あさ美、ひとみ、なつみ、明日香、彩、紗耶香、裕子


以上は名前の候補ではなく、この度、ハコイリ娘。というエッセーが発売された、モーニング娘。メンバーの名前です(歴代含む)。まぁ今になってこんなに幅広く候補が揃った状態なわけがありません。

で、「子」が付いてるのって一人だけなんですね。
でも芸能人て、涼子とか恭子とか京子とか、「子」が付いた人も結構いるよなぁ・・・なんて思ったり。



一方ウチの箱(保育器)入り娘は、本日脱出することができました。箱入り卒業。
順調に回復してくれている。退院まで近づいたようだゾ。

Vol.272 また初体験  (2002.07.19. fri)

この短い期間で子供からいくつの初体験をさせてもらったのだろう。
今日は、我が子を初めてこの腕に抱いた日となりました。

毎日、昼過ぎの30分しかない面会時間に合わせて仕事を抜け出し病院に通った甲斐があったってもんです。嫁が退院してからは、「家−病院」間の送迎もできてるし、その他いろいろ、一石で何鳥落とすことができるでしょう?犠牲は仕事の進捗のみ。こんなことできるのって、"今の時代だからこそ"・・・なんでしょうね、きっと。なんていいつつ、夕方帰社して仕事してます。

更には今日、看護師さんから退院という単語が発せられました。でもすぐにというわけにはいかず、入院中のうちにいくつかやることがあるので、早くても来週末、もしくは再来週の前半くらいになりそう。

このまま順調に事が運ぶことを願うのみっす。

Vol.273 食前はかなり泣くらしい  (2002.07.20. sat)

面会時間はちょーど食後になるためか、会うと必ず何をしても毎度毎度寝ていたのですが、今日は帰り際に泣き声を聞くことができました。ほんの数秒でまた眠りへと落ち着いたのですが、こりゃぁかなりうるさそうだなー・・・ってなもんでした。
まぁ、子供は泣くのと寝るのが仕事なんて言われますし、しばらくの間は散々仕事をやってもらいましょ。

また取ったよ

Vol.274 無視できぬ音  (2002.07.21. sun)

暗がりの中、病院の狭い廊下にある長イスに座って男の人がそわそわ。静か。しばらくすると、扉の向こうから「オギャー!オギャー!」と、声が聞こえてきて、旦那の顔が笑顔に変わる。

・・・なーんていうテレビやCMで良くありがちなシーン。こないだまでは、こうゆうシーンを見ると共感に近い感情を抱いたりして、あぁ、俺もこーんな感じになるのかなぁ。立ち会いだからもっと極まったりするのかなぁ なんて思っていたわけですが・・・・・・ん、ありゃー嘘ですわ。うん。嘘。

あれほど子供の泣き声が聞こえてくるような壁越しならば、その泣き声が聞こえてくる前に子供を産もうとしている母親の声が聞こえてこないはずはないと。そして、一緒に頑張ってくれている助産師さんの声も聞こえてこないはずはないとも。

外で旦那が待っている場合はおそらく、テレビのような不安の抱き方ではなく、嫁さんの声が聞こえてきても、中で何がどーなっているのかわからないのということで不安になるのだと思う。これはキツイ。あきらかに今まで聞いたことのない声がこっちに響いてくるのだから。

ってことで僕は、今後テレビの出産シーンを見ても、なんだか冷めざめした気分になりそう。なんか、子供の方ばかり焦点を当てて、母親の方の頑張りを無視しているように見えてしまうもの。

Vol.275 いよいよ  (2002.07.22. mon)

今日は沐浴実習でした。
なんだか終始妙におとなしくて、家に帰ってからも今日のようだったら風呂に入れるのは楽だなぁなんて思います。
ところでよく「風呂に入れるのは旦那の役目」って雑誌に書いてあります。実際、「どんな子育てに協力していますか?」というアンケートでも「お風呂」というのが一番多いなんて結果も出ています。これって、男の人の方が手が大きいので入れ易いっていう理由があるみたいです。うちの場合は、僕の手は男の人としては小さめ、嫁の手は女の人としては大きめってことで、そうゆう意味ではどっちが入れることになっても大丈夫そう。

役割分担っつー概念は持たずにね、なんでもやって行くつもりッス。

そしてそして、退院の日が今週木曜日に決まりました。
このまま順調にいけば、そして火曜水曜の授乳練習がうまくいけば、の条件付きですが、今まで自分で頑張って搾乳して届けていたんだから、娘の思うように飲んでもらえればきっとうまくいくさ。

Vol.276 パブロフ  (2002.07.23. tue)

いつもは14:00から面会なので、昼食後に会社を抜け出して病院に向かい、16:00前くらいに帰社していたんだけど、今日は16:00から面会(授乳練習)ってことで午後の業務の途中から抜け出し、18:00くらいに帰社してきました。
そうゆうことで、出かけるときだけ私服に着替え、会社に戻ったら作業着にまた着替えて復業していたいつもと違い、今日は戻ってきても私服のまま残業時間に仕事をしていたんです。そんなに遅くまでやるつもりもなかったし、メンドーだったし。

けどそんな仕事中、明日は出張になってしまったんですねぇ・・・。明日は会えず。まったく、非情な部署です。

で、なんやかんやと深夜になってしまった帰宅。
私服のままだったので着替える必要はないのですが、明日は出張なので作業着を持ち帰るために結局いつものように更衣室へ寄りました。

ロッカーの鍵を開け、

扉を開け、

着ていたシャツを脱ぎ、

作業着のシャツを着て、

って着てるよ おいっ
帰るってのに作業着に着替えちゃってるよ おいっ



・・・。

いそいそとまた着替え直して作業着をカバンに入れて帰宅しました。

Vol.277 信頼するされる  (2002.07.24. wed)

今一番欲しい言葉。

  まずは自分たちの思うようにやってみればいいんじゃない?

のような気がする。

僕はそう言ってやろう。
本音は違う意見を持っていたとしても、自分の経験からしてそいつの意志は変えた方がいいことだとしても、よほどの事が予測されない限り強制することはなく、選択肢のひとつとして自分の意見は伝えることはするものの、まずはそいつの意志を信じたい。誰に聞いたって同じだったなんて思われるような、薄っぺらい一般論は言いたくない。そいつだって、いろいろ考えているはずだ。その考えを聞いてみよう。なぜそう考えたのかを考えてみよう。

この気持ちを、この先ずっと忘れないようにしよう。

Vol.278 違いはどこで  (2002.07.25. thu)

今まで、家で飲むことは滅多になかった僕ですが、最近よく一人乾杯してます。でね、次の日の朝まで残る日と残らない日とがあるんです。

ふと気付いたんだけど、前日に飲んだものが、発泡酒だと残る。ビールだと残らない。

飲んでるときにはそれの違いはさっぱりわからない僕の舌だけど、身体は違いをわかっているのだろうか。・・・どーせなら逆であれば安上がりで翌朝スッキリな体質なのにと、ちと悔しモードなそんな朝。

Vol.279 退院日  (2002.07.25. thu)

結局今日もやっぱり発泡酒。カンパーイ!いぇ〜!
−−−

入院時に聞いたおおよその予定通り、ちょーど2週間での退院。順調でした。
退院先は、嫁実家。

  つーまんねぇー。

・・・。

さぁ泣き出した。
「おっ、どーしたんだ?」と思うか思わないかの矢先に、

 「ほら、お腹空いたのよ、きっと。」とか、
 「おむつ見てみたら?」

などと、神の、いや言うならば上の声。

  つーまんねぇー。

・・・。

先回りした助言をいただくのは確かに楽ですし、それがなければ失敗も沢山あるかもしれないですけどね、もっといろいろ考えたり悩んだり、そうゆうの全て楽しみに変えてやっていきたいっす。

とにもかくにも退院万歳!

Vol.280 子育て専念週間  (2002.07.26. fri)

決して、「子育てせんねん週間」じゃぁありません。・・・あーあ。

明日から一週間の夏休みです。
娘が産まれてまだ2週間ちょいなこの時期、父親としてできることなんて、そうそうないよな気がします。やはりなんつーか、どーしても嫁を介した間接的な子育てとなりそうです。子供の母親の旦那てか。

考えてみると、父親が子育てをすると母親は、「助かるわ〜」なんて言いそうですが、母親が子育てをしても父親は、「助かる」なんて言葉は使いませんね。それだけ今もまだ、子育ては女性がするという認識がまかり通ってると言うことなのかもしれません。

父親は子供がある程度大きくなるまでは、嫁の手伝いという位置づけで間接的な子育てということになってそうな気がします。うまく言えてるでしょうか。
例えば授乳なんてね、女性にとってはまさにその子の親であることを実感できるすごいことなんだと思うんですよ。今まで出なかった乳が、子供を産むと出るようになるんですからもの凄く神秘な話です。けどまぁ当然ながら男である僕はできませんし、そーいった類の実感できるような体の変化もありませぬ。
そうゆう意味からして、男って、自ら求めて行かないとなかなか親である実感って湧かないものなのかもしれないなぁなんて思ったり。

母親の大変さってのは、わかった風なことは言えません。けどこの、男にしか思うことのできない、んーなんだろ、やるせなさ?まぁとにかく気持ちの難しさ、女性の方にうまく伝わってくれると有り難かったりしますね。比べものにならないという次元の話ではなく(確かに比べちゃえば比べものにならない程なのかもしれませんが)、お互いそれぞれ、自分にとって精一杯なるべくやれることを探しているものなんだと思います。

Vol.281 授乳体験  (2002.07.27. sat)

出来心とでもいいますか。

嫁が母乳をあげている最中、ちょっと休む必要があり娘を抱く機会を得たので、「よし俺も!」なーんて思ったりしてTシャツを上げて乳を飲ませる素振りをしてみました。

 薬缶の内心「(さぁ吸ってみ?吸ってみ?)」
 嫁が一言 「これで飲んだらある意味ショックなんだけど・・・。」


 ・・・。


   泣き出しやがった。



薬缶の授乳初体験、失敗に終わる。
ん〜、汗くさかったか?←そうゆう問題じゃない。

次こそは!←これも違う。

Vol.282 スタート  (2002.07.28. sun)

嫁と娘が自宅に帰ってきました。
いよいよ3人暮らし。僕が夏休みなのでちょーど良いです。

結婚から今まで一切家事をしなかった(というか料理に限って言えば人生振り返ってみても数回しかやったことがない)僕が、少なくともこの夏休み期間の一週間は家事炊事をこなします。いやはやどーなることでしょうか。

早速今日は、"カジキマグロの照り焼き"に初挑戦。
・・・。
パパッとそつなくこなしているつもりだったですが、勢い余ったのかなんつーか、米を炊き始めた直後に魚を焼き始めていました。
焼いてる途中で、

  あれ?米がまだ炊けてないじゃん!?

気付くの遅ぇよ!俺。

なんてことやらかしてます。わっはっは。
頑張りますよ。

Vol.283 沐浴体験  (2002.07.29. mon)

風呂はおとなしく入ります。病院で嫁が沐浴実習をやったときも、退院後に嫁や義母が入れたときにもホワーっとした顔でおとなしく。

今日は僕が沐浴してみました。
既に抱き慣れてもいるし、大して不安もない状態での初挑戦です。

足からそーっと浸けてってぇ、体まで浸かったらハイ顔拭いてぇ体拭いてぇ・・・。


・・・。


  泣き出しやがった。



薬缶の沐浴初体験、娘の沐浴初泣きの日となる。ちっきしょ。
ん〜、グズってるのを寝かしつけるのは結構うまいこといくんだけどな〜。

きっとお湯の温度が微妙に違ったんだ。←そうだとしても俺のせい。

Vol.284 右も左もが望ましい  (2002.07.30. tue)

今日も泣かれた、沐浴で。ちっきしょ、何が悪いんだ?
−−−

右利きと左利きっていつ頃決まるんだろう。
遺伝子が決めてるのか、それとも後天性なものなのか。

僕は右利きなんですが、箸くらいなら右ほどじゃないにしろ左手で特に不自由なく使えます。いつから使えるようになったかよく覚えてないけど、練習したとかじゃなくて、使ってみようと思ったときには普通に使えていた気がします。てことはなに?先天性?

左利きに憧れを持っていたこともあります。というか、今も左利きの人を見るとちょっとだけ羨ましく思います。なんだか左利きって良さげ。これと言って説得力のある利点ってのをあげられるわけじゃないんだけど、こう、左ってところが・・・。

Vol.285 洗濯機洗浄  (2002.07.31. wed)

今日の沐浴は泣きませんでした。嫁が入れたので。なんやねん?それ。
−−−

最近、洗濯物に僅かながらもゴミのようなものが付着することがあったので、我が家の洗濯機を疑い「洗濯槽クリーナー」なるものを購入して早速試してみました。



   出るわ出るわ・・・うわ〜



事前にキレイにしておいた洗濯機内のゴミ取りネットが真っ黒。ドラムの裏側にあるね、見えないところの汚れがイカンらしいですわ。
子供が産まれてからと言うもの洗濯を頻繁にするようになったというのに、こんなに汚れた洗濯機で洗っていたのではなにを洗濯しているのかサッパリです。

考えてみるとウチの洗濯機、もうかれこれ10年以上使ってます。買い換え時なのかもしれません。つかンナモンとっくに過ぎ去ってる?

超音波、遠心力、縦型ドラム・・・今はいろいろ洗濯方法が違うものが頻りにCMしてるなぁ。汚れの落ち具合からみて、"どれも同じ"な感覚でいるのは間違いかな。それともやっぱり"好みの問題"的なレベル差しか現れないのかな。
今もしや、密かに各電機メーカー同士で洗濯機技術力戦争が起きていたりして。だとしたらさっさと決着付けてしまってください。

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Akiary v.0.51