チゴユリ

ちごゆり
Disporum smilacinum

ユリ科

和歌山県高野町高野山
2000.5.13

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春に小さな白い花をうつむけてつける多年草です。全国の山地で普通にみられますが、九州では珍しいそうです。

茎は斜めに延びて、高さは30cmくらいまでになります。普通は枝分かれしませんが、まれに枝分かれするときはまっすぐ立ちます。
葉はつやがあり、裏がロウで塗ったように白みがかります。

チゴユリの仲間は匍匐枝(細長い地下茎)を伸ばし、その先に翌年の個体になる芽をつけることで栄養繁殖します。その年の個体の地上部分は冬に枯れ、まるで1年草のように見えるので、「疑似1年草」と呼ばれることもあります。

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見分け方

よく似たオオチゴユリは全体に大きく、よく枝分かれします。また、分枝より下に数枚、普通の葉がついています。
一方、チゴユリは枝分かれしてもその下には鞘状の葉ばかりがつきます。
また、オオチゴユリは関東地方以北にのみ分布します。

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チゴユリの仲間

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