駒の弱点は囲いの弱点
囲いの薄い所があるとすれば
当然、そこは囲いの弱点となってきます
さて実際に崩しの手筋として狙う(狙われる)場所は
下の図の個所になる事が多いです
金矢倉 |
美濃囲い |
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穴熊 |
銀冠 |
「4、囲いは駒の集まり」の図と見比べて頂けると
囲いの急所と呼ばれる場所が、玉の近くで一番薄い個所、
または繋がりが弱い金銀であるという事が見えてきます
しかし、今回は、利きによる数の守りだけではなく
もう一歩進んだ視点で見てみましょう
銀冠 |
穴熊 |
ミレニアム囲い |
さて、囲いの急所にも何箇所かありますが
■のマスに注目してみてください
穴熊に至っては、金銀2枚の利きとなっているにも関わらず
崩しの手筋では急所として扱われています
(もちろん、穴熊は他の個所が固すぎるという事もありますが……)
一体、何故この地点が急所になっているのでしょうか
実は、上の3つの例は、そこを攻められた時に駒を取り返すと
「取りに行った駒が元の位置に戻れない」
という共通点があります
銀は後ろへ、金は斜め後ろに下がれない為
仮に守れたとしても囲いの形が崩されてしまうのです
囲いは、基本的に最初の形が一番固いので
その形に戻れない(戻りにくい)状況にされてしまうのは
非常に守りが薄くされてしまう事
場合によっては、歩を取ったばかりに、
金が一枚、守りの駒として働かなくなる事も十分考えられます
利きの数が薄い場所だけではなく、
駒の特徴を合わせて考えられるようになれば
様々な場面で応用出来、攻めの技術も格段に上がると思いますよ(^^*)