豊橋南岸火球


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2020年1月4日、21時42分35秒より、東三河地方南岸、太平洋上空に明るい火球が出現した。
落下中の映像は藤原康徳氏(大阪)、SonotaCo氏(東京)と米田一彦氏(石川県)の自動監視TVカメラによって撮影され、
上田昌良氏によって軌道計算が為された。
なお、藤原氏は経路前半のスペクトルの映像も捉えておられ、石質隕石が推定できる。
その詳細はSonotaCo Networkの投稿参照。

大気突入速度が秒速18.6kmと隕石落下にはやや速い突入速度だった。
しかし、消滅点高度は27.8km程度と上記速度にしては比較的低空まで発光を続けた。
落下映像では、大気との衝突に伴う細片の発生と見られる「尾」は認められるが、
落下中の破砕や分裂は認められず、比較的穏やかな光度変化である。
これらは、隕石物質が硬く、破砕や摩耗が抑制された飛行を推定させる。
隕石落下推定計算の結果は、残念ながらその主要な部分が海中になっている。
それでも、海岸沿いの陸地域に落下質量50g程度、もしくはそれよりやや大きい隕石が到達した可能性がある。


落下予想域
愛知県豊橋市南部
赤の楕円内が隕石が落下したと予想する地域
(地理院地図に加筆)