十和田隕石


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1997年前後の、春(4月?)、畳屋さんのご主人が倉庫の軒に
穴が開いていることに気づき、下に落ちていた石を回収。
2001年になり、国立科学博物館の米田成一博士による鑑定の結果、
隕石であることが判明。鑑定結果と、倉庫のなりたちから1985年頃の落下と推定されている。

長径4cmほどの小さな普通球粒隕石で、表面形状から上空で分裂して落下した
と思われ、総計ではこの数倍の質量が落下しているのではないだろうか。
付近数キロメートル以内にお住まいの方は探してみては?


十和田市市民センターにて撮影 2002年8月

最も平滑な面 左上は落下の衝撃
による欠けか?
この面は上空高い
所の破砕面か?
右面は低空での
破砕面か?
ピンぼけごめん

発見回収されたのは落下後時間が経ってからで、表面が赤錆色になってしまったが、
いかにも隕石らしい外観である。

およそ4面体の形状であり、展示状態で、下面は見られなかった。
上から見られる3面はそれぞれ滑らかさが違う。
これは、大気中を高温になって溶融落下する際に、
段階的な破砕、分裂が起きたことを示唆する。


隕石の貫通した軒の穴

落下地点お宅にて撮影

ちょうど隕石の形状通りの穴が開いている。
軒の高さは目測3〜4m程度、上面はトタンであり、畳表による裏張りがある。
直ぐ下(写真では穴の上)の木をかすめて地上まで落下した。