蓼科火球


隕石一覧に戻る

2019年11月12日22時00分23秒(JST)、山梨県北部から長野県茅野市上空に向けて北西方向に明るい火球が出現した。
この火球は、SonotaCo Networkの観測者、埼玉県のts007氏、東京都のSonotaCo氏、長野県の下田氏、masuzawa氏、神奈川県の藤井大地氏、石川県の室石氏、山川氏、米口一彦氏、
香川県の三本松HS、新潟県の上村氏、の自動カメラの他、静岡県から岡野氏の魚眼カメラによって撮影された。
ただし、得られた映像の中のいくつかは、残念ながら雲の遮蔽の影響を受けていた。一方、ts007氏はスペクトルも撮影された。
記録された光跡は、経路前半で「溶壊流星」の特徴を示し、得られた映像が経路方向に長く伸びている。
これは、流星体表面から小破片が継続的にこぼれ落ちて本体後方で尾を曳くように伸びる現象である.
その後、急激の増光し、経路半ば過ぎで速度の変化が認められ、分裂したと推定され、引き続いて少なくとも2個の破片の飛行が記録されている。
大気突入速度は19.6km/s程度、消滅点の地上高度は25.4kmという低空だった。
落下予報位置は長野県茅野市、横谷渓谷に沿った地域である。落下予報質量は最大で100g、おそらく50-90g程度と推定する。


落下予想域
楕円内が隕石が落下した可能性が高い地域


リンク

  SonotaCo Network による観測のまとめ