能都西部火球


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2020年2月6日、21時59分50秒、能登半島西部上空を北から南に飛行する明るい火球が出現した。
落下映像は下田力氏(長野)、山川博氏(石川)、三本松高等学校(香川県)、川上浩氏(長野)、藤井大地氏(神奈川)と増澤敏弘氏(長野)の
自動監視TVカメラによって撮影され、上田昌良氏によって軌道計算が為された。
撮影地と経路との距離が遠かったり、良好な撮影映像でないものもあり、解析はやや難航し、精度はやや低くなっている。
その詳細はSonotaCo Networkの投稿参照。

大気突入速度は秒速18.0kmで、秒速5km/s程度まで減速した消滅点高度は26.6km程度と低空まで落下した。
山川氏の末端近くの一部を捉えた落下映像では、4個程度に分裂した様子が捉えられている。

隕石落下推定計算の結果は、冬期の強い偏西風によって東に流され、能登半島の
むしろ東側になる石川県羽咋市、氷見市、中能登町境の山間部を中心とする地域となった。
見込まれる落下質量は30-100g程度であるが、分裂の影響により正確な予測は難しい。


落下予想域
石川県羽咋市、氷見市、中能登町境の山間部を中心とする地域
赤の楕円内が隕石が落下したと予想する地域
(地理院地図に加筆)