七尾火球


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2022年1月20日、23時24分52秒、富山県西部から能登半島に向けて飛行する明るい火球が出現した。
落下映像はSonotaCo氏(東京)、藤原康徳氏(大阪)の自動流星TVカメラによって撮影された。
これらから上田昌良氏が軌道計算された。
それらの詳細はSonotaCo Networkの投稿参照。
大気突入速度は秒速14.3kmで、秒速7.5km/s程度まで減速した消滅点高度は29.8kmだった。
両映像で、末端近くの少数の破片が生じる分裂が確認できた。

隕石落下推定地域は、石川県七尾市北部の山間地域である。
冬期の強い偏西風によって東に強く流された落下だった。
推定落下質量は、50〜300g程度と推定する。
分裂によって生じた小片が、海に近い地域に落下している可能性が有る。


落下予想域
石川県七尾市北部
赤の円が初期値を変えながら計算した隕石落下点
(地理院地図に加筆)