木更津火球


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2021年10月4日、20時19分51秒、東京湾上空から千葉県に飛行する明るい火球が出現した。
落下映像はKAGAYA氏、首藤謙一氏、関口孝志氏(埼玉)、下田力氏(長野県)、SonotaCo氏(東京都)自動流星TVカメラによって撮影され、
上田昌良氏によって軌道計算された。
関口氏はスペクトル映像も撮影され、鉄が多い火球と指摘している。
それらの詳細はSonotaCo Networkの投稿参照。
大気突入速度は秒速15.9kmで、秒速4.5km/s程度まで減速した消滅点高度は28.0kmだった。
突入仰角が66°と大きく、隕石の摩耗はやや激しくなったようだ。

隕石落下推定計算では、上空の風データを八丈島を採用するか館野(茨城県)を採用するかで大きな差が現れた。
また、観測誤差による経路決定誤差は南北方向が大きいと見込まれる。
落下推定地域は、千葉県木更津市の丘陵地〜山地となった。
推定落下質量は、10〜100g程度と見込む。


落下予想域
千葉県木更津市東部
赤の円が初期値を変えながら計算した隕石落下点
(地理院地図に加筆)