赤穂火球


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2021年1月14日、18時13分30秒、兵庫県上空を西に向けて飛行する明るい火球が出現した。
落下映像は下田力氏(長野)、藤原康徳氏(大阪)、SonotaCo氏(東京)、米口一彦氏(石川)、下元繁男氏(高知)、上田昌良氏(大阪)の
自動監視TVカメラによって撮影され、上田昌良氏によって軌道計算された。
多くの映像が広範な地域から得られたため、良好な解析結果が得られた。
その詳細はSonotaCo Networkの投稿参照。
大気突入速度は秒速19.9kmで、秒速6km/s程度まで減速した消滅点高度は31.5kmに達した。
光跡はぎらぎら輝く安定した単体で、目立った破砕は見られない。

隕石落下推定計算の結果は、比較的消滅点高度が高かったが、消滅点付近の速度変化から
割合質量が残ったまま落下したと思われる。
落下推定地域は、兵庫県赤穂市北部、有年(うね)地区の農村から山間部である。
落下推定質量は、おそらく20g程度、40gを超えることは無いだろう小さなものである。


落下予想域
兵庫県赤穂市有年地区
赤の円が条件を前後させてモデル計算した隕石落下点
(地理院地図に加筆)