拝 啓

春光あまねく仲春の穏やかな季節となりました。

艶やかな櫻花にも勝るとも劣らずお美しく,健やかにお過ごしのことと

お喜び申し上げます。

柴犬工房におきましては世話人こま☆ミともども,常日頃より

お世話になり心より感謝を申し上げます。

 

常々より深まり行く春の趣を愛でつつ,櫻の園に肩を並べてそぞろ歩いてみたいと

願っておりましたが,なかなか機会に恵まれぬまま今日に至ってしまいました。

ふと思いつきの悪戯心にて,遅まきながら端午の節句に掛けて

心ばかりのお品を贈らせていただきます。

黒柴の尻尾を思い浮かべて,ご笑味いただければ幸いです。

花冷えのまだ覚めやらぬ季節ゆえ、なにとぞご自愛くださいませ。

 

敬 具

 

平成十六年卯月 吉日

柴犬工房 捲簾 拝