10月28日~2月8日まで関西労災病院に入院していました。
一ヶ月位で退院できると思っていましたのでまさかクリスマスもお正月も病院で過ごすとは思っていませんでした。



気管切開孔が大きくなってしまい、声が出にくくなってしまっていたのでNPPVという方法がある事を知り、声を失いたくなかったのでチャレンジすることにしました。
この方法を取り入れている先生が北海道と関西にしかいないので、ベットの空きを待っての入院でした。
ホテルのようなとてもきれいな病院でした。庭にはホスピタルガーデンがあり設備も充実していました。

NPPVの訓練はなかなか始まらず個室で部屋代が高かったので早く始めてくれないかなとじれったかったです。
やっと始まりまずは気切孔をテープで閉じマウスピースから、空気を吸う訓練を、最初は5分位から少しずつ時間を増やしていきました。気切孔からカニューレ抜きマウスピースにかえる数十秒は息が出来なくなるのでその時が苦しかったです。痰が出てくるとなかなか自力では出せずどうしても出せないとテープをはがしてのどから吸引してもらいました。

訓練が始まると母は付きっきりになりました。少しは自由を楽しめるかと思われましたが、毎日レオパレスから病院に通うという日課となりました。
それでも妹が付き添いを変わってくれてUSJ・ルミナリエ・淡路島には行けました。


カニューレだとすぐに吸引できるのにNPPVだと自力で出さないといけないので一時間以上かかったり苦しかったです。
この調子でNPPVに移行するのは不安でした。
それでも少しずつ馴れてマウスピースの時間を長くしていくと声は大きく出るのですが、ずっとくわえていないといけないので、口の周りの筋肉が疲れ、よだれが出たりこんなのいやだと思ってしまいました。
OT訓練にはいました。前例があり、ハーモニカホルダーで固定する方法を試すことにしました。少しは楽になったけど、すぐに位置がずれてしまい常に誰かが近くにいなければなりません。
排痰がなかなか出来なかったこともあり、気切孔を半分だけと閉じる手術をしました。その後も、排痰に時間がかかりこのまま閉じてしまうのはとても不安でした。
しかし、関西まで来てかなりお金もかかっているので覚悟を決めて閉じることにしました。
閉じると空気漏れもなくなり声も大きくしゃべりやすくなりました。

食事の時が一番注意が必要で、誤嚥に気を付けなければなりませんでした。
食事のたびに詰まらせてしまいくるしいおもいをしましたが、徐々に痰の量も少なくなってきました。
家族は排痰の訓練を受け退院間近には訪問看護師が来てくれて指導を受けました。
舌咽頭呼吸の訓練も始まりました。口をパクパクして空気を肺に押し込む呼吸法です。
最初のうちは全くコツがわからず肺活量は0のままでしたが、自主トレをしながら1〜2週間後にあくびをヒントに少し出来るようになりました。それから少しずつマウスピースを離せる秒数と肺活量が増え最高5分の記録が出ました(こ
れは一回きり) だいたい1〜2分位です。
入院生活は三ヶ月と長いものになってしまいましたが、当の本人は結構楽しんでいました。
担当の看護師さんとも気が合い愚痴の言い合いも出来たので気が楽になりました。
美人の看護師さんも多くて、仕事も出来るし、関西弁で面白いしお勧め病院ですよ(^_^)



最初は個室だったので自分のペースでエアコンを入れられるしテレビも見放題だったし、母も昼寝も出来たし、気を使わずに快適でした。
だけど、セレブ部屋で一泊¥16800なので気が気ではありませんでした。毎日“チャリーン!!”と言ってました。
食事もなかなかおいしくて一ヶ月ほとんどメニューが重ならないのにはビックリしました。
やはり、せっかく関西に来ているので、たこ焼き・お好み焼きは食べなくてはと思い、母に商店街などで、色々買ってきてもらい食べました。私が買い食いのときは母が病院食をたべていました。
すじ肉の煮たのとかもともちふが気に入りました。

母は糖尿・高血圧なので、毎日レオパレスから病院まで片道20分を歩いて通ったのでいいリハビリになったと思います。

私のPT訓練も10時半から週2回ありました。
自宅では考えられない規則正しい生活です。
自宅なら10時に目を覚まし12時ごろやっと起きる感じなのに、ここでは7時に起こされ、処置を済ませちゃんと着替えて午前中に訓練にまで行っていたんです。PTの訓練師さんも大阪人で面白くて冗談を言い合って、訓練というより遊びに行っていた感じでした。
NPPVになり、声が出るようになった私は訓練中もかなりおしゃべりで“3秒だまってろ!”と怒られていました。





患者さんとも友達になりデールームで食事をしたりおしゃべりをしたり8階だったので、夕日を一緒にみたりして楽しい入院生活でした。
関西人はフレンドリーでいいなあ。





看護師さんとも仲良くなったし、呼吸器の業者さんともおしゃべりが出来、さわやかでいい人だったので、退院して行く前にいい事をしていこうと思い合コンのセッティングをしちゃいました。
看護師さんと話していたら美人なのに病院と自宅の往復みたいな感じで彼氏もなく、遊んでいる様子もなく、これは幸せになってもらいたいと思い人肌脱ぎました。
営業さんは結婚していたので会社の若い選抜メンバーを連れてくるようにお願いしました。
これが私の武勇伝伝です。
私も行きたかったなあ(笑)



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