写真

2002年4月30日設置

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2009/07/04(土) 千鳥ヶ淵緑道
一枚目 雨、ときどき猫。
二枚目 千鳥ヶ淵緑道
三枚目 板橋の風景

書物に書かれた文字ではなく、実際に存在する「物」を実感することで
東京という都市の基礎となっている土台を探ってみる。

すると、極めて高い確立で東京大空襲に辿り着く。
この都市は太平洋戦争当時の大空襲で灰燼に帰していて
それ以前の物的遺産は、石造物以外はほとんど残っていない。
現存するお寺などは、大部分が戦後に再建されています。

東京という都市をいつも眺めている私は、それを意識する頻度が高いから
空襲で亡くなられた人々への思い
灰になった「過去の人々が築いた物」を惜しむ思い
国が焦土と化しても戦い続けようとした人々に対する複雑な思い
戦後の奇跡的な復興を支えた人々への思い
あの大戦に関連した様々な事へ、思いを馳せることが多い。

それら心の中に積もり積もった思いを
毎年千鳥ヶ淵戦没者墓苑に献花をすることで
自分なりに昇華させています。

使用
カメラ
Nikon D700

使用
レンズ
AF-S NIKKOR
50mm F1.4G
■千鳥ヶ淵緑道からの風景
千鳥ヶ淵緑道からの風景

今日はJR飯田橋駅から歩いて、千鳥ヶ淵緑道を経由して
千鳥ヶ淵戦没者墓苑にお参りに行きました。

8月になると参拝者が増えるので、私は毎年少し早めにお参りに行きます。
そのほうが静かに、落ち着いて、お参りができるから。

網町公園にある「東京都慰霊堂」や東京都福祉保健局の「東京都戦没者霊苑」にも
毎年お参りに行くのですが、千鳥ヶ淵はお金を払えば祭壇に献花できることもあり
終戦日近くになると千鳥ヶ淵に行くことにしています。

■千鳥ヶ淵緑道
千鳥ヶ淵緑道

今年も、とても丁寧に、献花をいたしました。
献花をした祭壇の前で、直立不動の姿勢のまま、しばらく立ち尽くしていました。

ようやく心に溜まった「思い」の昇華が終わって、その場を去ろうとしたとき
一面の曇り空から青空がのぞいて、日が差しました。
まるで自分の心の中のようで、とても印象的でした。

少し軽い足取りで、千鳥ヶ淵緑道を戻りながら。
シャッターを切りました。

一枚目 雨、ときどき猫。
二枚目 千鳥ヶ淵緑道
三枚目 板橋の風景
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