漫 画 を 描 く 道 具
別に道具に決まりはないと思うのですが、やはり初心者の方からは道具のことをよく聞かれますし、投稿する上では「お約束」な道具はありますので、前半は初心者に望ましい道具、というテーマで紹介します。
ペン先はGペンと丸ペン、インクは墨汁、消しゴムはちゃんと消えれば何でもOK、ホワイトはポスターカラーのスノーホワイトでもいいですが、ドクターマーチンのブリードプルーフホワイトがオールマイティに使えます。紙は135kgの上質紙。漫画原稿用として売られているので構いません。
以下は私の使っているおすすめのものです。
トーンナイフはあった方が便利ですが、普通のカッターナイフでも大丈夫。
シャーペンは、使いやすいものなら何でもいいです。私はドクターグリップを使っています。だいぶ手の負担が軽くて済みます。握り部分が太いと余計な力が入らなくていいですよ。
ホワイト筆は、画材屋さんでちょっと高めの細い筆をフンパツして買った方が賢明です。細かい作業ほどクオリティが求められますから。
ロットリング(ラピッドグラフ)は枠線用に一本あると便利です。カラス口の方がきれいな線が引けますが、ちょっとコツが必要ですね。あ、投稿用の原稿は、線が引ければいいんだろうって、サインペンなんか使っちゃだめですよ。…念のために付け加えますが、主線もサインペンだめです。
趣味で描くのでしたら、好きなようにしていいと思いますが。
投稿者は投稿する雑誌の規定をよく読んで、それを守って描きましょう
画材の入手方法ですが、都内ならいざ知らず、地方では画材調達に困りますよね。今はネットで通信販売も色々なお店がやっていますから、それを利用するしかないでしょう。
ただし、通販はメーカー直営か、実店舗のあるお店の通販部で購入した方が賢明です。吉川もメーカー直営の所でいつもお願いしています。何度かピンチを助けてもらいましたわ。

ここを見ている人は若い人が多いと思いますので一応書いておきますが、ネット通販で購入する場合、いきなりクレジットカードで購入したりは無用心なのでやめましょうね。先方がきちんとした会社でも、安心料だと思って初回は代金引換で購入しましょう。きちんとした会社か判断に迷う場合は、購入自体を考え直しましょう。購入する場合は必ずそこのサイトの「会社概要」を読んで、知らない会社だったら検索エンジンなどで素性を調べましょうね。それから、未成年の方は必ず保護者に購入してもらってください。
基本的にネット通販ではクーリングオフは適用されません。解約や購入者都合による返品に応じてくれるのは、あくまで先方の善意です。





漫画を描く道具についてのたわごと 
ここから先は、漫画を描く上での道具達について「個人的見地」から語っています。
漫画に限らず「○○さんが美味しいって言ってたから食べてみたのに不味かったわよ」と仰る方がいますが、アナタとワタシは違う人間で好みも違うわけです。私の言う事を鵜呑みにしてあなたの好みに合わなかったとしても当方は責任を負いかねます。その辺をご了承の上でお読みくださいね。
運良くアナタとワタシの意見が一致して、私のたわごとがあなたの参考になればとても嬉しいです。
※下に行くほど新しい内容になります。
シャーペンと粘着包帯
シャーペンなんて、どれを使ったっておんなじじゃないか?って思いませんか?
いや、そんな事はない、カワイイのがいいに決まってる!……うん。そりゃ可愛くないより可愛い方がいいですよねー。和むし。カワイイのもいいのよ、ちょっと描くには。
でもここは「漫画を描くために」で考えてみましょ。

実際、いま文房具店に並んでいるシャーペンはデザイン重視のファンシーグッズみたいなものが殆どですね。
でも、これが日によっては一日24時間戦えますか、って調子で描かなければならないプロの場合、手首に負担のかかる筆記用具は命取りになっちゃうのです。
多くの漫画描きが悩む腱鞘炎。右手の手首、親指の骨の付け根あたりが激しく痛むのが腱鞘炎です。腱鞘炎は痛いですよー。動かすたびに涙が滲むくらい痛い。握力も落ちるので、ペンを握っていられなくなります。痛くても〆切は迫ってくるから、何とか原稿を描かなきゃいけない。重症になると手首に痛み止めの注射をしてもらってお仕事という事になります。
私は痛みより先に握力低下が来ますから、注射までは経験ありませんけど。だいたい月産80枚前後になると月の後半は悩まされますね。あれを一度味わうと、心を入れ替えます。心入れ替えて、手に負担のかからないシャーペンを本気で探します。

私の場合、パイロットのドクターグリップが基本です。握りの部分が太目の方が負担は全然軽いです。ただ、どの程度の太さが一番いいかは個人差がありますから、そこは粘着包帯で微調整するわけです。握りの位置を中心に、太さや前後のバランスを自分仕様に調整するんですね。シャーペン難民している方、およそペンの類は自分に合った物を探すのも重要ですが、ある程度許せるものが見つかったら、後は自分で微調整するといいですよ。その微調整に活躍するのが粘着包帯です。

粘着包帯、ご存知ですか? 薬局に売っている包帯で、まきまきすると包帯同士が重なった部分が包帯止めなしでもくっつくの。とっても便利。普通の包帯やバンドエイドなどの売り場にありますよ。タテにもヨコにも自在にハサミでカットできてほつれないし、びよーんと引っ張れば伸びるので、ぴしっと巻けます。筆やペン軸、サインペンまで、握り部分にまきまきして太さを調整&滑り止めにもなります。特に、細いホワイト筆など、32枚もホワイトかけてるとものすごく疲れますよね。粘着包帯で軸を太くするとすっごいラクです。
腱鞘炎で握力低下、ペンが持てないのに〆切が迫ってきた時など、ペンを持った状態で指ごと上からぐるぐると固定しちゃったりにも使用できます。(あんまりやりたくないですけど)
粘着包帯、お絵かき道具にぜひ加えてみてください。ナイスな一品です。

ドクターグリップに戻りますが、このシャーペンにも色々と種類があって、私は握りの部分がいかにもゴム〜というのが好きです。だって滑りにくいし、粘着包帯もくっつきがいいし、プラスチックっぽいものより手が冷えないのが一番よ。利き手の冷えは、この仕事じゃ馬鹿に出来ないんですよ。
握りは多少の弾力性があった方が疲れません。
もう一種類、うにゃうにゃのゼリーみたいなグリップのも、感触的には悪くないのですが、長時間使用には太さが足りない感じがします。長く握っていると、うにゃうにゃの奥のペン軸の芯の部分が指に当ってちょっと痛い。もうワンクッションあった方がいいかな?でも、腱鞘炎よりペンだこの方が痛い人にはこっちの方がいいかもしれません。
シャーペンの芯
お絵かき道具について、つらつらと書くうちに、私ってお道具フェチ?なんて思う今日この頃。でも結構みんな道具にはこだわってますよね?

シャーペンつながりで、今回は芯です。細かいですねぇ。(笑)
私は基本的にぺんてるの芯使ってます。太さは0.5、濃さは2B〜4Bでだいたい3B平均かな。4Bだと、ペンの自重で線が引けるので、下絵の時とてもラク。ただ、擦ると紙全体がうっすら汚れるので、描き込む時には2Bにします。
芯選びで何が重要かっていうと、書き味の滑らかさですね。かなり有名どころのメーカーものでも、ひっかかるのがあります。輸入のブランド物でも駄目な物もあります。あと、2Bでどの程度の濃さか、というのも、メーカーによってかなりバラツキがある感じがしますね。このへんは感覚的なものなのでしょう。滑りがいい芯だと、色が濃く感じられます。た―――っと伸びる書き味は実に気持ちいいものです。
細かい事を言うようですけど、この芯のひっかかりって、腱鞘炎の時には結構堪えるんですよ。それに、引っかかった部分はどうしても紙がへこむから、主線引く時に困るんです。

私はペンを持つとどうにも力が入ってしまうので、HBなどの硬い芯だとガシガシ原稿を彫ってしまって(笑)駄目なんですよ。どんどん力が入っちゃう。やわらかい芯を使うと、ちょっとの力で描けるので、自然と力が抜けていい感じです。だって、4Bあたりでガシガシ力入れてたら芯砕けちゃうし。力むと長い線が引けなくなるから、ちょっと力抜けてリラックスしてる位がちょうどいいのよね。
えぐり込むように描く、じゃなくて、微笑むように描く〜なんちゃって。(笑)
その方が手が疲れないって事です。

しかし、日々深刻になっていくのは資材の調達です。3B4Bなんて、あんまり売ってないのよね。しかもメーカー限定したいとなっちゃ、将来不安です。大量に消費する品物でもないから、纏め買いもできないし。これは消しゴムにも言える事なのですけど。
今ここを見ているあなた、あなたの人脈にぺんてる関係者がいたら、どうぞよろしくお伝え下さい。(笑)
消しゴム
ペンと芯の次は消しゴムです。
私はTree'sのDUSTFREEのオレンジ色の方、使ってます。上の方に、他のお道具類と一緒に写真アップしてあります。なんでこれがご贔屓かと言えば、そりゃやはり消す時に力がかからないから。柔らかいから、紙に吸い付くように消してくれます。消し屑もごろんと大きいのができて、細かいのは散らないから片づけが簡単。

この、細かい消し屑が出ないと言うのは、漫画描きには大変なメリットで、消しゴムかけの後に控えているトーン貼りという作業に支障が少ないのですよ。トーンと言うのはアミ点(小さいドット)や効果などを一面に印刷したフィルムシートでして、これの裏側に、原稿に圧着できるよう、薄く糊が引いてあるのです。細かい消し屑が残っていると、このトーンの裏の糊にくっついて、トーンが使い物にならなくなるのです。
ちょっとぐらい気にする事ないんじゃないの、と、思われるでしょうが、これが下手すると印刷に出ちゃうんですよ。たかが消し屑、されど消し屑、侮れません。

この消しゴム、唯一のデメリットが、ゴム自体が柔らかいので、ちょっと力を入れすぎたり、力をかける方向を誤ったりすると、すぐ欠けること。もう、ぼろっと欠けます。普通の消しゴムの調子でけしけししていると、損傷率高いですね。初めて使う人は、消し屑と同様にカケラの山。(笑)
でも、慣れるとこれ以外は使いたくないです。お願いですから製造中止にしないでください。(笑) ただでさえ置いてるお店がないんですから〜。
一般的にはMONOを使っている人が多いみたいですね。あれも悪くないです。二番目ぐらいには好きです。
筆と筆ぺん
まず筆ぺんですが、私は「ぺんてる筆」の極細をメインに使用しております。
穂先が筆状のスポンジみたいになってるのじゃなくて、ナイロン糸が束ねてある方です。漫画家はキャラの髪の毛のベタツヤに主に使用します。筆ぺんがなかった頃のベタツヤって高等技術だったのよね。それがこの筆記具の登場で誰でも出来るものになったのですから、すごいものです。
あ、いや、練習は必要ですけどね。でも、髪のベタツヤは筆ぺんという道具の勝利だと思いますよ。そしてこの筆記具を開発した人は、こんな使用方法をされるとは夢にも思わなかったでしようねぇ。

筆ぺんは、私は上記のメーカー&商品限定で使用しています。筆ぺんに限らず、筆もですけど、ほんっとに価格に品質が比例してますから安いものには手を出さないのが賢明ですよ。筆は…どうだろうなぁ、最低ラインが千円ぐらいでしょうか。
面相筆ならセーブルが腰があってへたれにくいのにしなやか〜な感じで好きです。それに、筆だけはコミック用品店ではなく画材専門店で買う。日本画の画材を扱っている所なら、筆の種類もたくさんあるものね。お値段も張るけど、当りの筆と出会えたら10年20年とか使えちゃったりしますから、安物買いのなんとやら、よりも結果としては安いんじゃないかな? 私も、もう穂先の擦り切れたセーブルの20年物をまだ使ってるし。
ベタ筆専用で使い潰すなら、安いのでいいですよ。というか、一度墨汁をつけてしまった筆はカラーインクなどにはもう使えませんから。ただ、自分の腕が未熟だと自覚のある人は(私もだけどさ)ある程度良い筆を使った方が身のためではないかと。(笑) 腕のいい人は筆を選ばないの。弘法筆を選ばすってね。技術でカバーできるのよ。
ホワイトも専用の細くて小さい筆があると便利、というか、絶対有利です。穂先の太さ1.5ミリ・長さ10ミリぐらいの。

筆ぺんですが、もちろんベタ塗りにも使います。投稿者さんにはベタは墨汁でと指導している漫画賞もあるようですけど、プロ仕事は乾きが速くて均一なベタが塗れる筆ぺんに、結構頼っているのではないかしら。欠点は、上から修正のホワイトをかける時に、ブリードプルーフホワイトじゃないとインク成分が浮いてきちゃうって所ですが。俗に「色が泣く」と言います。
筆ぺん使うのでしたら、ドクターマーチンのブリードプルーフホワイト限定ですね、私は。
逆にホワイトをブリードプルーフホワイト1本にしちゃえば、筆記具は基本的に何でも使えるということです。

今はどうか知りませんが、昔の少年漫画や青年漫画では、ベタが乾く時間も待っていられないって事で、油性マジックでベタ塗りしてたって話を聞いた事があります。梅雨時なんて、ちょっと濃く塗ると墨汁は乾かないですからねぇ。薄いとムラで汚いし。原稿はキタナイよりキレイな方がそりゃいいもの。第一印象みたいなものですよね。
墨汁とインク
私、墨汁は好きなんです。質のいいものは良く伸びるし、主線引いた後に消しゴムをかけても、くっきりした線は変わらないですしね。
素人さんが、墨汁だとうまく線が引けないと言う場合は、たいてい墨汁の濃度が濃いか薄いかに傾いちゃってるのだと思いますよ。まれに墨汁自体の保管が悪くて傷んでる場合もありますが。
ああ、墨汁って変質します。(笑) ふたを開けて、そのままペンを突っ込んで使ってちゃだめですよ〜。原稿に入る前に、墨汁の状態をチェックして調整しましょうねー。傷んでたら新しいものに交換しましょ。大きめのボトルを購入して、原稿一本ごとに小瓶に移して使い捨てにするのが一番管理がラクかな。

製図用インクは墨汁より使いやすいかな。状態にそんなに振れが大きくない感じ。ただ、墨汁に比べると黒が薄いのよね。消しゴムかけると、やっぱりシャープさでは墨汁にかなわないな、と思います。
でも、墨汁の良質なものは全国どこでも手に入るってわけではないでしょ。製図用インクなら、小さな文房具屋さんでも、結構置いてたりする。小学生がお習字に使う程度の墨汁しか手に入らないなら、私は製図用インクを薦めるな。このへんは好みもありますけどね。

その他にも漫画用のインクは、いろいろと出ていますけど、画材メーカーから「漫画原稿用」として出されているものは、私は使ったことがないので何ともいえません。

じゃあ私は何を使っているのかと言うと、実は、ロットリング用のインクです。(^_^;)
すいません、素人さん向きではありません〜。高いし、乾きが速いから扱いづらいし、前は普通の文房具屋さんでも置いていましたが、需要がないらしく、品薄なんですよね。でもね、私、あの黒が好きなんですよ。
ラピットグラフ(カートリッジ式のロットリングのこと)なんて、0.3ミリ以下の細いのだと、すぐに先が詰まっちゃって、手入れが面倒ったらないんですけどね。

そういえば、前に先の詰まったラピットグラフをカシカシ振っていたら、勢い余って机にぶつけちゃって、先を折っちゃった事がありましたっけ。その時はスペアが無くって、真っ青になりました。いつも通販でお世話になってる画材屋さんに泣きの入った注文書をファクスしたら、即日発送してくれて、すごーく助かったなあ。それ以来、画材は必ずスペアを持つようにしています。
改造トレス台
夏の仕事のなにがうんざりかっていうと、トレス台を使ってる時がめちゃくちゃ暑いって事です。熱源の上に覆いかぶさってのお絵かきですからね。

トレス台というのは、別名ライトテーブル、ライトボックスなどとも呼ばれているものです。形は菓子折りの箱のようなもので、その上部が半透明の板になっており、中に蛍光灯が入っていて、それを点灯すると下から光が当たる形となります。使い方は天板部分の上に下書きなどの絵をのせ、その上に原稿用紙をのせると、下の紙の絵が光で透過されるので、それをなぞれば絵を写すのがとても簡単というお道具なのです。
漫画家は、主に下絵を描く時に常用します。トレス台を使うと、下絵が効率的に描けますし、原稿に無駄な線を多数引かなくてもいいので、消しゴムかけがとてもラク、加えて原稿も汚れにくいというわけ。
でも暑いの。(笑)

ちょっと前に新商品の超薄型、熱くならない、壊れない、というものが出たので買おうかな〜なんて思って調べてみたのですが、少し気になるデメリットがありました。なので改良されるまで保留かな。これなら普通のトレス台をもう一台買って、一号がヒートアップしたら二号に交代、って方法にした方が私には良さそう。それか、ノートパソコン用の冷却機器を導入かな。
普通のトレス台も私は改良して使ってます。
トレス台は光源を直接目で見るので、当然のことながら非常に目が疲れます。一日使っていると目を開けているのすら辛くなるし、頭痛もしてきます。疲れ目用の目薬は常備品。

さて、目に優しいトレス台改造計画。
用意するものは、グリーンの透明クリアホルダー、普通の透明クリアホルダー、百円ショップで売っている白いまな板シート(無地のもの)またはトレーシングペーパー数枚。
まず、白色光は目に厳しいのでグリーンの透明クリアホルダーをトレス台の上に敷きます。サイズはなるべくトレス台とぴったりな方がいいですが、大判のものは手に入りにくいのでA4のものを切り開いたり継ぎ足したりしてみてください。2枚ぐらい重ねるとかなりグリーンの光になります。そのへんはお好みで。
次に輝度調節。中の蛍光灯は調節できないので、グリーンのクリアホルダーの上にまな板シートを1〜3枚重ねます。このまな板シート、適度に光を透過するので微調整に大変便利ですよ。手に入らなければ、もっとお手軽にトレーシングペーパーを何枚か重ねて、好みの輝度まで落とします。これらをはさむ事によって、蛍光灯のちらつきも多少抑えられます。(ように見えるだけですが)
まな板シートは表面が平滑ではないので、一番上に透明の普通のクリアホルダーをかぶせます。ここは絵を描く時にペンが走るので、大判のクリアホルダーを使用して下さい。
ここまで調節してOKとなったら、周囲を透明のPPテープでトレス台に固定して出来上がりです。これだけで目の疲れはだいぶ違いますよ〜
ちなみに私はグリーン1枚・まな板シート2枚・透明1枚で作っています。

それはそうと、どこかのメーカーさんで、蛍のような冷光で超薄型、丈夫で無音、輝度調節可能、周辺機器にも影響を及ぼさない画期的なトレス台、作ってくれないでしょうかねぇ。
漫画家って、プロアマ纏めたらかなりの人口いるわけですし、売れると思うけどな。


投稿者さんが使うなら、深く考えずに各画材メーカーが出している「漫画用原稿用紙」をお薦めします。今はそこそこ品質いいです。
よく、ペンが引っかかるとか、にじむとか、そういうのを紙のせいにして原稿用紙難民しているという話を聞きますが、大体の場合それは経験値が足りないせいで、紙やペンのせいではないと思いますよ。まあ、3種類ぐらい紙を変えてみても満足できなかったら、難民するより経験値を上げてみましょう。
私も漫画用原稿用紙、使ってます。手軽でいいんだもの。

でも、紙ってこだわる人は果てしなくこだわりますものね。マイ原稿用紙を作る人もいます。それは紙だけのせいではなくて、基準枠線とかトンボの位置とかにこだわりがある人がいるって事でもあるのでしょう。まあ、私も市販品に全面的に満足しているわけではないのですが、許容範囲内だからいいや、って感じです。
だって、昔はあんまりいい紙がなくて神田まで買いに行ってたのよ。その頃の紙屋さんが横柄だったり、宅配便で送れば包装が破れて届いたり、全紙のカットを頼めばいやな顔をされたり、そんな経験して購入していた紙に比べても今の市販の紙は十分いい紙よ。ほんと、今はいい時代になったわよねぇ。

一般的に上質紙・ケント紙・模造紙などを使用する人が多いみたいです。模造紙は私は使った事がないのでコメントできませんが、上質紙はわりとペン当たりがソフトな印象で、色も若干ですが黄色みを帯びた優しい感じ。漫画用原稿用紙もほとんどがこれだと思います。ケント紙は上質紙より平滑で硬質な感じ。ここらへんはもう好みですね。どちらが優れているという問題ではないと思います。
厚さは、漫画用原稿用紙の場合、90kgと135kgの二種類。重い方が紙が厚いです。これも好み。
私は135kgを使っています。



     
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