オリジナル扇子を作ろう
夏になるといろいろなデザインの扇子が出回りますが、100円ショップで売っている扇子に自分で絵を描いてオリジナルな扇子を作ってみました。単純な絵柄でもバランスよく散らせば、お絵描きの腕前に自信がない人でもそれなりに見られるカワイイ扇子が出来ますよ。あまり複雑な絵を描こうと思うとかえって失敗しますから、単純なパーツを考えて描いてみてください。
ちゃんとした(?)お扇子は作りもしっかりしていて、使いこんでも形が崩れず確かにいい品物だなーと思いますが、なんせお高い。(笑)100円なら遊び心を出して失敗しても100円よ、とチャレンジできますよね。



見本&作り方のコツ
画材は接着力の強いアクリル絵の具を使います。
自由工作用とか、ガラスにも描けるとかのセールスポイントで売っている絵の具です。文房具屋さんにありますよ。
左の写真は小筆で絵の具を溶いている所です。絵の具がついてる所が筆部分ですよー。穂先1センチ位の超小筆です。水は必要最小限の使用にするのがコツ。写真の茶色は、紙扇子用にちょっと水を加えて溶いたところ。布扇子に描くなら、水は筆に含ませる程度で、絵の具の濃度ほとんどそのままで使います。

 茶色の和紙っぽい紙扇子に小さな菊の花を描いて散らした扇子。
お絵描き初心者さんなら、紙扇子の方が絶対に描きやすいです。
柄の散らし方は、均等に散らすのではなく、柄の多い所と少ない所のメリハリをつけた方が全体の見栄えがします。上の写真のもみじの散らし方を参考にして下さい。

 菊の柄アップ。花一つの幅が扇子の折り目より小さい方が、山谷に引っかからず、描くのがラクですし、絵の誤魔化しもききます〜。(笑)
慣れてきたらもみじや桜のような大き目のものにチャレンジ。でも、それより大きい絵になると絵の具の乗りがムラになったりしますし、欲かいてぼかしを入れようなどと思うときれいに出来ずに失敗の可能性大です。特に布扇子は注意が必要。

 同じ要領で、ガラスのぐい呑みにクローバーを描いてミニ花瓶にしたもの。
ガラスに描く場合は、下絵をガラスの内側に貼って、それを上からなぞるような描き方も出来ます。要するに写し絵ですね。
下絵があるぶん描きやすいかもしれませんが、ガラスは筆が滑るので書き損じもしやすいです。失敗したらネイルカラーリムーバーで拭き取り、そのあとに水洗いして再度描けば平気ですよー。描いた部分は洗浄に弱いので取り扱いは注意です。

 お絵描きなんかできない〜、という人はマニキュアでやってみては?
これはやっぱり100均の耐熱ガラスカップに、ピンクのマニキュアで丸い点を5個、円を作るように描いただけです。マニキュア付属のブラシに、少したっぷりめにつけて、ちょんちょんと色を置いていくだけ。重力に従って色が下方向にたまっちゃうので、描いた部分は乾くまで水平を保ってください。小物入れや、お茶会の時のマイカップの目印に、色を変えてワンポイントにしても。もちろんリムーバーで消せます。

 マニキュア点描もだめだったら、ラバープリントシールを貼るのはいかが?
爪オシャレ用のシールは模様もたくさんあるし、ラバーだから柔軟性があって貼ったり剥がしたりが割と容易です。
これは銀の星のラバープリントシールをガラスの写真立てに貼ったもの。どちらも100円、合計200円。(笑) 飽きたら剥がしてまた別なデザインにすればいいのよね。糊残りはこれもリムーバーで取れます。

蛇足ですが、私が試した限りでは、筆だけは100円ショップのは使えませんでした。文具・画材店で調達がお薦めです。



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