ANTENA : L'ALPHABET DU PLASIR
CREPUSCULE S.A.(1990年)
2023年12月31日(日)
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1 The Boy From Ipanema
2 Camino Del Sol
3 Play Back
4 Seaside Week End
5 Naughty Naughty
6 Le Poisson Des Mers Du Sud
7 Quand Le Jazz Entre En Lice
8 Tout Les Etoiles De Tunisie
9 From Day To Day
10 Une Journee bannle A New York City
11 Eclat De Nuit
12 Penelope
13 Le Sourire De Pablo
14 Jouez Le Cinq
15 Serpent A Plumes |
これも、CLÉMENTINEと同じく、ゴンチチの「世界の快適音楽セレクション」で知った。この時は、「Seaside Week
End」という曲がかかって、気に入ってすぐ探して買った。これは初のベストアルバムで、ANTENAはIsabelle Antenaを中心とするグループ、ソロ・プロジェクトだそうだ。CLÉMENTNEと同じように、ジャズ、ボサノヴァ系の音楽だが、よりジャズ、ポップス色が強いし、同じようなささやき系のヴォーカルだが、もう少ししっかりしている。デビューはこちらが先らしい。今は冬だが、夏向きの音楽。夏のドライブでボサノヴァの古典に飽きたら、こちらを聴きたい。それにしても30年、40年前の音楽を初めて知るというのも楽しい。 |
CLÉMENTIEN : EN PRIVÉ
SONY MUSIC(1992年)
2023年12月12日(火)
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1 L'ētē
2 Madomoiselle Aimēe
3 Dans la rue
4 Oye Ramon
5 Quand Rita Danse
6 Tu ne dis jamais
7 En blanc et noir
8 Pillow Talk
9 A St Tropez |
またしても、30年も前の音楽と初めて出会った。去年の夏、土曜の午前のFM、ゴンチチの「世界の快適音楽セレクション」でたぶん「夏の休息」というテーマの回にかかったのが、「L'ētē レテ〜夏」という曲。聴いていてすぐとりこになってしまった。夏休みそのものだ。たぶん当時日本で注目されるようになって、日本のミュージシャンが作曲・編曲・演奏で参加して日本で録音されたアルバムのようだ。ゴンチチも参加していて、「L'ētē」のナイロンギターのソロはゴンザレス三上、「En
blanc et noir」にはゴンザレス三上とチチ松村の二人が参加していて、この2曲が特に感じいい。CLÉMENTNEはジャズ・ボサノバ系のフレンチ・ポップスのシンガー・ソングライター。ビジュアルもフランスぽくて、おしゃれでかわいい。なんで当時知らなかったんだろう。 |
DON McLEAN : AMERICAN PIE
CAPITOL RECORDS(1971年)
2023年8月3日(木)
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1 American Pie
2 Till Tomorrow
3 Vincent
4 Crossroads
5 Winterwood
6 Empty Chairs
7 Everybody Loves Me, Baby
8 Sister Fatima
9 The Grave
10 Babylon |
2021年の7月のある土曜日の午後、テレビのチャンネルをあちこち回していたら、テレビ埼玉の公園の花を映している画像の背景に流れている曲がすごくよくて、テロップをっ見たら「DON
McLEAN:VINCENT」とあった。ああ、「AMERICAN
PIE」のね、学生の頃ラジオで同じフレーズが何度もかかるので、ただの一発屋だと思っていた。ネットで調べたら、ジム・クロウチと同時代のシンガー・ソングライターで、ペリー・コモの「And
I Love You
So」の作者でもあった。他の曲も聞いていれば好きになっていたはずだと思う。50年後の出会いということになる。改めて聴いてみると、どの曲も同じような感じでインパクトが弱いということはあるが心地いい。「Vincent」はそのうちギターを似せてカバーしてみたい。 |
THE BYRDS : THE VERY BEST OF THE BYRDS
SONY MUSIC(1965年-1970年)
2023年7月18日(火)
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1 Mr. Tambourine Man
2 Spanish Harlem Incident
3 I'll Feel A Whole Lot Better
4 Turn! Turn! Turn!
5 He Was A Friend Of Mine
6 Eight Miles High
7 Mr. Spaceman
8 So You Want To Be A Rock 'n' roll Star
9 My Back Pages
10 Change Is Now (Album Version)
11 One Hundred Years From Now
12 Ballad Of Easy Rider (From the Columbia Motion Picture "Easy Rider")
13 Chestnut Mare
14 I Wanna Grow Up To Be A Politician |
会社の帰り、聴いていた番組から感じのいい曲が流れた。一人の出演者が思い出のアルバム5枚を紹介する「夜のプレイリスト」という番組で、Selectorはイルカ。2020年の7月頃。それが、THE
BYRDSの「Mr.
Tambourine
Man」だった。曲がヒットした1965年頃は、ボブ・ディランを軽薄なポップス調にカバーしたやつね、と半ば馬鹿にしてろくに聴いていなかった。それが今聴くと、BUFFALO
SPRINGFIELDっぽい雰囲気、CSN&Y的なコードやコーラスや、親しみやすいカントリーロック。もうちょっと後で、大学生になった頃アルバムを聴いていたら絶対気に入ったはずだった。「Mr.
Tambourine Man」、「Turn! Turn! Turn!」、「Eight Miles
High」といったヒット曲は初期のアルバム3枚買えば聴けるが、端折ってベストアルバムを買ってしまった。しばらくの間、ジョギングのお供になった。 |
HEART : BAD ANIMALS
CAPITOL RECORDS(1987年)
2018年1月14日(日)
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1. Who Will You Run To
2. Alone
3. There's The Girl
4. I Want You So Bad
5. Wait For An Answer
6. Bad Animals
7. You Ain't So Tough
8. Strangers Of The Heart
9. Easy Target
10. RSVP |
デビューした頃のアルバム・ジャケットを見ると、アンとナンシーのウィルソン姉妹が初々しくて、フォークロックぽいイメージなのだが、このアルバムはヘヴィーメタル路線。アルバムは全米2位、シングル「Alone」はナンバー1ヒット、「Who
Will You Run
To」も7位のヒット。なんといっても、アンのヴォーカルがすごい。「女ロバート・プラント」と呼ばれていたそうだが、「Alone」は身震いするほどだ。フリートウッド・マックの「Tango
In The
Night」と同じ頃にヒットしていたので、一緒に買ったような気がする。当時はバンドブームだったのだろうか。近所の家に女の子が集まって練習していて、「Alone」を大音量でかけていた。 |
FLEETWOOD MAC : TANGO IN THE NIGHT
WARNER BROS. RECORDS(1987年)
2017年9月10日(日)
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1. Big Love
2. Seven Wonders
3. Everywhere
4. Caroline
5. Tango In the Night
6. Mystified
7. Little Lies
8. Family Man
9. Welcome To The Room...Sara
10. Isn't It Midnight
11. When I See You Again
12. You And I, Part U |
フリートウッド・マックといえば、なんといっても1977年にメガヒットした「RUMOURS(噂)」だが、バカ売れしたアルバムほど後になって聴いてみると何であんなものがと思うことが多い。「噂」も(当時から感じていたが)退屈だ。それに比べると、このアルバムは、シングルコレクションかと思うほど、ポップでノリが良くて耳なじみのいい曲満載だ。実際、リンジー・バッキンガムの「ビッグ・ラヴ」、「ファミリー・マン」、クリスティン・マクヴィーの「リトル・ライズ」、「エヴリホエア」、スティーヴィー・ニックスの「セヴン・ワンダーズ」がシングルカットされ、「ビッグ・ラヴ」と「リトル・ライズ」がベスト10入りしている。B面も含めれば、12曲中10曲がシングル発売されたことになる。もちろん、他の曲もヒット曲と言われればそうかと思うような曲ばかり。では、どんなアルバムかと言えば、シングル・コレクションっぽいとしか言いようがない。個人的には、ラジオでスティーヴィー・ニックスの「セヴン・ワンダーズ」を聴いて気に入って買ったアルバムなので、この曲に一番思い入れがある。 |
ASIA : ASIA
GEFFIN RECORDS(1982年)
2015年12月27日(日)
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1. Heat Of The Moment
2. Only Time Will Tell
3. Soul Survivor
4. One Step Closer
5. Time Again
6. Wildest Dreams
7. Without You
8. Cutting Fine
9. Here Comes The Feeling |
元キング・クリムゾンのジョン・ウェットン、元イエスのスティーヴ・ハウとジェフ・ダウンズ、元エマーソン・レイク・アンド・パーマーのカール・パーマーが結成したグループということで、非常に注目されたし、興味津々のアルバムだったし、驚異的なヒットも記録した。
「Heat Of The Moment」ヒットシングル、金管楽器風のイントロで始まる「Only Time Will
Tell」も結構気に入っている。どの曲もメロディーがきれいで、シングルっぽい感じ。そこにイエス風、EL&P風の変拍子、転調の入ったイントロや間奏、スティーブ・ハウのエッジの効いたギターが所々にチョコッと入って、確かにたまらない感じだ。ジョン・ウェットンのボーカルはマッチョな感じで、どちらかといえばハイトーンのほうが良かった。2枚目の「アルファ」も買ったが、その後しりすぼみになってしまったような印象がある。 |
JAMES TAYLOR : JAMES TAYLOR
APPLE RECORDS(1968年)
2015年1月16日(金)
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1.Don't Talk Now
2.Something Wrong
3.Knocking 'Round The Zoo
4.Sunshine Sunshine
5.Taking It In
6.Something In The Way She Moves
7.Carolina In My Mind
8.Brighten Your Night With My Day
9.Night Owl
10.Rainy Day Man
11.Cirlcle Round The Sun
12.The Blues Is Just A Bad Dream |
記念すべきアップルからのデビューアルバム。曲と曲のつなぎに、室内楽の様な弦楽器、チェンバロ、ハープなどの曲が入っているのは、ビートルズの横やりだろうか。邪魔だ。「サムシング・ロング」、「ノッキング・ラウンド・ザ・ズー」、「ブライトン・ユア・ナイト・ウィズ・マイ・デイ」、「ナイト・アウル」、「レイニー・デイ・マン」は、ダニー・コーチマーと結成したザ・フライング・マシンのデモテープのアルバムに収録されていて、そちらのほうが感じがいい。「サムシング・ロング」は演奏だけだが。「サムシング・イン・ザ・ウェイ・シー・ムーヴス」と「思い出のキャロライナ」も、グレイテスト・ヒッツのセルフ・カバー版のほうがなじみやすい。と言ってしまえば身もふたもないが、ギターは「SWEET
BABY
JAMES」をほうふつさせる。歌い方にかなり癖があって、この辺は若気の至りだろうか。ビートルズ(ジョン・レノンか?)は、アップルに来た連中は屑ばかりで、失敗だったと言ったそうだが、ビートルズっぽくプロデュースされたほうがかわいそうだと思う。 |
PETER, PAUL AND MARY : LIVE IN JAPAN, 1967
WARNER BROS. RECORDS(2012年)
2015年1月9日(金)
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1 Sometime Lovin'
2 No Other Name
3 The Other Side Of This Life
4 Good Times We Had
5 Paul Talk
6 Puff, The Magic Dragon
7 Serge's Blues
8 For Baby (For Bobbie)
9 If I Had My Way
10 Don't Think Twice It's Alright
11 If I Had A Hammer
12 This Land Is Your Land
1 When The Ship Comes In
2 500 Miles
3 Lemon Tree
4 Gone The Rainbow
5 Hurry Sundown
6 Well, Well, Well
7 San Francisco Bay Blues
8 It's Raining
9 And When I Die
10 Where Have All The Flowers Gone
11 Blowin' In The Wind
12 The Times They Are A'Changin' |
結成50周年記念のリマスター盤制作の過程で見つかった日本公演の音源を収録したCD。1枚目は従来の「IN
JAPAN」で、2枚目が未発表曲。「ハリー・サンダウン」、「ウェル、ウェル、ウェル」、「アンド・ホエン・アイ・ダイ」は前作「アルバム」からで、ほかの9曲は既発表のアルバムからで、ベストアルバムと言っていい内容。「レモン・トゥリー」や「サンフランシスコ・ベイ・ブルース」はギターの奏法がふだんのスリーフィンガー・ピッキングやアルペジオとは違うから、コピーバンドには興味津々だったに違いない。「アンド・ホエン・アイ・ダイ」のマリーさんのヴォーカルは、フォークというよりはシンガー・ソング・ライターという感じだ。「雨降り」では何かハプニングがあったのか、笑いをこらえている様子が聞こえる。「ウェル、ウェル、ウェル」や「時代は変わる」は3人の熱唱、特にマリーさんの高音がすごい。「虹と共に消えた恋」はその頃日本独自にシングルカットされて、「シュール・シュール・シューラルー」というリフレインがヒットしていた。 |
PETER, PAUL AND MARY : PETER, PAUL AND MOMMY
WARNER BROS. RECORDS(1969年)
2014年12月26日(月)
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1 The Marvelous Toy
2 Day Is Done
3 Leatherwing Bat
4 I Have A Song To Sing, O!
5 All Through The Night
6 It's Raining
7 Going To Zoo
8 Boa Constrictor
9 Make-Believe Town
10 Mockingbird
11 Christmas Dinner
12 Puff (The Magic Dragon) |
解散前最後のアルバムになってしまった。子供のためのアルバムで、演奏もフォークソング・スタイルに戻っている。子供たちの歌声が入ったライブ録音の曲も収録されている。「不思議なおもちゃ」と「動物園へ行こう」はフォークシンガー、トム・パクストンの作品で、「動物園へ行こう」は邦訳されて子供番組などでよく歌われていた。「デイ・イズ・ダン」と「メイク・ビリーヴ・タウン」はピーターのオリジナルで、「デイ・イズ・ダン」はシングルヒットしている。「クリスマス・ディナー」はポールの作曲で、ポールらしいセンチメンタルな曲だ。「オール・スルー・ザ・ナイト」、「モッキンバード」はスタンダードな曲で、たぶんほかのアーティストの演奏でも聴いていると思う。PP&Mの持ち歌からは、「パフ」と「雨降り」が収録されている。「パフ」は子供たちの歌声も入ったライブ録音。この翌年、解散してしまった。 |
PETER, PAUL AND MARY : IN JAPAN
WARNER BROS. RECORDS(1967年)
2014年12月22日(金)
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1 Sometime Lovin'
2 No Other Name
3 The Other Side Of This Life
4 Good Times We Had
5 Paul Talk
6 Puff, The Magic Dragon
7 Serge's Blues
8 For Baby (For Bobbie)
9 If I Had My Way
10 Don't Think Twice It's Alright
11 If I Had A Hammer
12 This Land Is Your Land |
1967年の日本公演のライブ盤。日本の聴衆の反応が悪いということで、通訳のMCが入っている。直前の「ALBUM」からの曲が「サム・タイム・ラヴィン」、「人生の裏側」、「グッド・タイムス」、「フォー・ベイビー」の4曲、次のアルバムに収録されたのが「ノー・アザー・ネイム」。「パフ」はピーターが一人で聴衆に歌わせる。当時は気づかなかったが、このライブ盤は5曲がソロだ。「ドント・シンク・トワイス」は高校のギター研究会の先輩がオリジナルアルバムの演奏よりいいと言っていた曲。ラスト、「イフ・アイ・ハド・マイ・ウェイ」と「ハンマーを持ったら」は「イン・コンサート」でもラストを飾っていたデビューアルバムからの力強い曲。「わが祖国」では最後に日本の地名を入れている。それにしても、やはりマリーさんの声はすごい。ソロの曲では低音でハスキーだが、コーラスだととんでもなくかん高く力強い声を出す。 |
PETER, PAUL AND MARY : IN CONCERT
WARNER BROS. RECORDS(1964年)
2014年12月19日(金)
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1 The Times They Are A Changin'
2 A'Soalin'
3 500 Miles
4 Blue
5 Three Ravens
6 One Kind Favor
7 Blowin' In The Wind
8 Car-Car
9 Puff, The Magic Dragon
10 Jesus Met A Woman
1 Le Deserteur
2 Oh, Rock My Soul
3 Paultalk
4 Single Girl
5 There Is A Ship
6 It's Raining
7 If I Had My Way
8 If I Had A Hammer |
PP&M通算4枚目のアルバムは、2枚組のライブアルバム。MCはおもしろいし、ライブ感があって楽しい。アルバム未収録の曲は18曲中11曲。「時代は変わる」と「井戸端の女」は、PP&Mの代表曲の一つと言えるだろう。「ゼア・イズ・ア・シップ」は、「ちっちゃな雀」、「愛は面影の中に」と並んでマリーさんの3大バラードと言える曲。「ブルー」はロックンロールを茶化しておもしろい。「三羽の烏」はPP&Mがよく取り上げているイギリス系のバラード。「ワン・カインド・フェイヴァー」はギターがブルースっぽくてすごいし、「シングル・ガール」のポールのギターはジャズっぽくて感じがいい。「ロック・マイ・ソウル」でのオーディエンスの盛り上げ方もうまい。アルバム収録曲では、「500マイルも離れて」はコード進行に変化を入れて良くなっているし、他の曲もコーラスやギターはライブでも完璧だ。それにしても、マリーさんのヴォーカルは低音から高音まですごい。 |
PETER, PAUL AND MARY : LATE AGAIN
WARNER BROS. RECORDS(1968年)
2014年12月12日(金)
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1 Apologize
2 Moments Of Soft Persuasion
3 Yesterday's Tomorrow
4 Too Much Of Nothing
5 There's Anger In The Land
6 Love City (Postcards To Duluth)
7 She Dreams
8 Hymn
9 Tramp On The Street
10 I Shall Be Released
11 Reason To Believe
12 Rich Man Poor Man |
このアルバムも持っていたはずだが、改めて聴いてみたら驚くことにほとんど聞き覚えがない。かろうじて記憶しているのは、ボブ・ディランの作品で「素敵なロックンロール」という邦題でシングルカットされた「トゥー・マッチ・オブ・ナッシング」、同じくボブ・ディランの「アイ・シャル・ビー・リリースト」、ティム・ハーディングの「リーズン・トゥ・ビリーブ」ぐらいのもの。それも、もっとシンプルな音だったような気がする。ビートルズっぽい音楽をやりたいというポールの志向が強く反映されたそうで、ギターの弾き語り的要素はほとんどないし、音の使いすぎでコーラスも前面に出てこない。エルビン・ビショップ、ハービー・ハンコック、ジョン・サイモン、チャーリー・マッコイなどが参加しているそうだ。 |
PETER, PAUL AND MARY : ALBUM 1700
WARNER BROS. RECORDS(1967年)
2014年12月5日(金)
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1 Rolling Home
2 Leaving On A Jetplane
3 Weep For Jamie
4 No Other Name
5 House Song
6 The Great Mandella (The Wheel Of Life)
7 I Dig Rock And Roll Music
8 If I Had Wings
9 I'm In Love With A Big Blue Frog
10 Whatshername
11 Bob Dylan's Dream
12 The Song Is Love |
この頃からリアルタイムで聴くようになっていて、友達か誰かの家で立派なステレオで聴かせてもらった記憶がある。「ロック天国」がシングルで発表されてかなり話題になった。ママス&パパス風のコーラスがきれいで、風刺が効いていておもしろい。ジョン・デンバーの作品「悲しみのジェット・プレーン」はなぜか2年後シングルカットされて全米1位のヒットとなった。「ノー・アザー・ネイム」はマリーが切々と歌う名曲で、「ハウス・ソング」、「あの娘の名前は」とともにポールの作曲能力が発揮されている。バロック調の「ウィープ・フォー・ジェイミー」、東洋風の「グレイト・マンデラ」もひきつけられる。「ボブ・ディランの夢」も本人が歌うよりは魅力的な曲になっている。前作は全体的にポップス寄りになっていたが、このアルバムではアコースティックギター中心の曲も増えている。アルバムジャケットは「ボニー&クライド」をもじったものらしいが、当時は日本公演の写真を使ったものだった。 |
PETER, PAUL AND MARY : ALBUM
WARNER BROS. RECORDS(1966年)
2014年11月28日(金)
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1 And When I Die
2 Sometime Lovin'
3 Pack Up Your Sorrows
4 The King Of Names
5 For Baby (For Bobbie)
6 Hurry Sundown
7 The Other Side Of This Life
8 The Good Times We Had
9 Kisses Sweeter Than Wine
10 Norman Normal
11 Mon Vrai Desitin
12 Well, Well, Well |
4枚目のアルバムあたりから、カントリー、ブルースを取り上げて、たぶんゲストミュージシャンのリードギターを入れたりしていたが、このアルバムでは大きくポップスの世界に踏み込んでしまっている。当時はわからなかったが、マイク・ブルームフィールド、ポール・バターフィールド、アル・クーパーなどがゲストで演奏している。取り上げている作品も、ローラ・ニーロ、ジョン・デンバーなど、フォークからシンガー・ソング・ライターへと変わっている。時代そのものが変化していたのだった。このアルバムには、本当に美しすぎる曲、かっこよすぎる曲が多い。ハーモニカ、ピアノが入った「サムタイム・ラヴィン」、木管楽器の音が美しい「グッド・タイムス」、フランス語でギターのハーモニックスを多用した「鐘の音にみちびかれて」、ティファナブラス風の「ハリー・サンダウン」、ほろ苦い「ワインより甘いキッス」、ゴスペル風の「ウェル、ウェル、ウェル」、R&Bっぽい「人生の裏側」。ドラムやほかの楽器もが入っても、単なるさわやかフォーク・ロックにならないところが、さすがPP&Mだ。 |
PETER, PAUL AND MARY : A SONG WILL RISE
WARNER BROS. RECORDS(1965年)
2014年10月26日(日)
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1 When The Ship Comes In
2 Jimmy Whalen
3 Come And Go With Me
4 Gilgarry Mounttain
5 Ballad Of Spring Hill
6 Motherless Child
7 Wasn't That A Time
8 Monday Morning
9 The Cuckoo
10 San Francisco Bay Blues
11 Talkin' Candy Bar Blues
12 For Lovin' Me |
PP&Mの4枚目のアルバム「A SONG WILL
RISE」。ヒット曲もフォークのスタンダードナンバーもないが、前3作で人気が定着しているので、意欲的なアルバムとなっている。2つのゴスペルを結合した「カム・アンド・ゴー・ウィズ・ミー」、ジェームス・テイラーも取り上げている「マンデイ・モーニング」、スリーフィンガーピッキングがかっこいい「カッコー鳥」、エリック・クラプトンが「アンプラグド」で歌っている「サンフランシスコ湾ブルース」などは、ファンの間では人気の高い曲だと思う。このアルバムから3人のソロ曲が収録されていて、ピーターは脱力系の「ギルギャリー・マウンテン」、ポールは今のラップにつながる「トーキング・キャンディー・バー・ブルース」、そしてマリーは名曲「母のない子」を歌っている。イギリス系のトラディショナルソングが多いのも特徴だ。PP&Mっていうのはフォークとイメージする以上に、ゴスペル、ジャズ、ブルース、といろんな曲を演奏していて、ギターも結構難しい。 |
PETER, PAUL AND MARY : IN THE WIND
WARNER BROS. RECORDS(1963年)
2014年10月19日(日)
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1 Very Last Day
2 Hush-A-Bye
3 Long Chain On
4 Rocky Road
5 Tell It On The Mountain
6 Poly Von
7 Stewball
8 All My Trials
9 Don't Think Twice, It's Alright
10 Freight Train
11 Quit Your Low Down Ways
12 Blowin' In The Wind |
PP&M3枚目のアルバム。シングルヒットした「くよくよするな」と「風に吹かれて」のほか、「クイット・ユア・ロウ・ダウン・ウェイズ」とボブ・ディランの曲が3曲取り上げられている。PP&Mの「風に吹かれて」のヒットで、ボブ・ディラン自身フォークシンガーとしてメジャーな存在になったそうだ。ほかに、童歌の「ハッシャ・バイ」、ゴスペルの「ヴェリー・ラスイトデイ」、「私の試練」などが入っている。PP&Mのギターというと、スリーフィンガーピッキング、アルペジオ、コードストロークと単純な感じだが、このアルバムではオブリガートやハーモニックス、いろんな技法が入っていて、こんなのコピーしたのかなと思い出せない。 |
PETER, PAUL AND MARY : MOVING
WARNER BROS. RECORDS(1963年)
2014年10月13日(月)
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1 Settle Down (Goin' Down That Highway)
2 Gone The Rainbow
3 Flora
4 Pretty Mary
5 Puff, The Magic Dragon
6 This Land Is Your Land
7 Man Come Into Egypt
8 Old Coat
9 Tine Sparrow
10 Big Boat
11 Morning Train
12 A'Soalin' |
PP&Mのデビュー2作目のアルバム。何といっても、彼らの代表曲「パフ」が収録されている。スタンダードな曲としては、「虹とともに消えた恋」、「わが祖国」。前者も彼らの代表曲といえる。ほかに、マリーさんの歌とギターのアルペジオが魅力的な「ちっちゃな雀」、ポールのギターが驚異的な「ア・ソーリン」が入っている。驚くことに、擦り切れるほど聴いていたはずなのに、ほかの曲はあまり印象がなくて新鮮に聴こえた。ギターでコピーする曲だけ熱心に聴いていたのかもしれない。かわいいタイトルがついていても、シニカルな歌詞の曲が多い。それと、PP&Mって意外とゴスペルが多かった。 |
TEARS FOR FEARS : SONGS FROM THE BIG CHAIR
PHONOGRAM LTD.(1985年)
2012年1月9日(月) |
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1 Shout
2 The Working Hour
3 Everybody Wants To Rule The World
4 Mothers Talk
5 I Believe
6 Broken
7 Head Over Heels/Broken (Live)
8 Listen |
MTVで「Everybody Wants To Rule The
World」を聴いていると、おしゃれで軽いポップデュオという印象だが、サウンドはかなりへヴィーで、プログレっぽくもある。しかし、やはりメロディーはきれいで親しみやすいし、ヴォーカルはグラム系な感じ。ROXY
MUSIC見たいな感じもする。イギリスじゃないとこんな音楽は出てこないなと思う。同じくヒットした「Shout」も素晴らしい。歌詞もグッとくるものがある。誰も聞いていなければほんとうにShoutしたくなる。おそらく、この曲を聴いてCDを買ったんだと思う。他の曲もそれぞれ特徴的で、改めて聴くと記憶に鮮やかによみがえる。 |
LINDA RONSTADT : GREATEST HITS
ASYLUM RECORDS(1976年)
2011年12月18日(日) |
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1 You're No Good
2 Silver Threads And Golden Needles
3 Desperado
4 Love Is A Rose
5 That'll Be The Day
6 Long, Long Time
7 Different Drum
8 When Will I Be Loved
9 Love Has No Pride
10 Heat Wave
11 It Doesn't Matter Anymore
12 Tracks Of My Tears |
カントリーガールっぽい容姿と元気な歌声が特徴のウェストコーストの歌姫。「You're No Good(悪いあなた)」、「When
Will I Be Loved」、「That'll Be The Day」、「Heat
Wave」がヒット曲。後者2曲がリンダらしい曲と言えるだろうか。この中では「Heat
Wave」がいちばんお気に入り。イーグルスの「Desperado」と「Love Has No
Pride」はしんみりするバラード。ロックンロール、バラード、カントリー混ぜ込んだのがこの頃のリンダの魅力だった。何か足りないなと思ったら、「It's
So Easy」と「Just One Look」はこの後のヒット曲だった。このベスト集に含まれる「Heart Like A Wheel」、「Prisoner In Disguise」、「Hasten Down The Wind」と、その後の「Simple
Dreams」、「Living In The U.S.A. 」、「Mad
Love」が全盛期だったので、この6枚をまとめてくれればいいのだが。
この古いLPのジャケットには隅に丸い穴があけてある。レコード会社が広告代理店にプロモーション用に配布したもので、最初に勤めた会社でもらってきた。そういう意味でも懐かしい。 |
HUEY LEWIS & THE NEWS : FORE!
CHRYSALIS RECORDS(1986年)
2010年6月27日(日) |
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1 Jacob's Ladder
2 Stuck With You
3 Whole Lotta Lovin'
4 Doing It All For My Baby
5 Hip To Be Square
6 I Know What I Like
7 I Never Walk Alone
8 The Power Of Love
9 Forest For The Trees
10 Naturally
11 Simple As That |
全米No.1ヒットアルバム。そして、1.「Jacob's Ladder」、2.「Stuck With You」、8. 「The
Power Of Love」がNo.1ヒットシングル、4.「Doing It All For My Baby」、5.「Hip To Be
Square」、6.「I Know What I
Like」も10位以内のヒットシングル。11曲中6曲がヒットしているんだから、ベストアルバムを聴いているようなものだ。映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で大ヒットした「Power
Of Love」はボーナストラック。5.「Hip To Be
Square」とイントロがそっくりだから、同じアルバムに入れるはずがない。シングルカットの残りの曲はどうかというと、コーラスの決まった3.「Whole
Lotta Lovin'」、ドゥーワップの9.「Naturally」はいいし、7.「I Never Walk
Alone」、9.「Forest For The Trees」もなかなかの佳作である。
やはり、「The Power
Of Love」を聴くと、その時代が思い出される。まだ30代前半、一応ヤングだった。ストレートで骨太なアメリカン・ロック。HUEY
LEWISの嗄れ声は、まさにオッサンバンドという感じ。元気が出る音楽だが、聴き続けていると疲れて飽きてくるのも事実。 |
THE DOOBIE BROTHERS : BEST OF THE DOOBIES
WARNER BROS. RECORDS(1976年)
2010年6月13日(日) |
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1 China Grove
2 Long Train Runnin'
3 Takin' It To The Streets
4 Listen To The Music
5 Black Water
6 Rockin' Down The Highway
7 Jesus Is Just Alright
8 It Keeps You Runnin'
9 South City Midnight Lady
10 Take Me In Your Arms
11 Without You |
1975年、アルバム「STAMPEDE」とシングル曲8.「Take Me In Your
Arms」がヒット、そして76年イーグルスと相次いで来日し、ベスト盤も発売されて、ウェストコーストが大ブームとなっていた。
ベスト盤ではあるが、一応オリジナル、ドゥービー7作目のアルバム。1.「China
Grove」はノリノリのアメリカンロック。リズムギターは左右のスピーカーからステレオで響き、リードギターも当然ハモリ。そして、パワフルなトム・ジョンストンのヴォーカル。2.「Long
Train Runnin'」、6.「Rockin' Down The Highway」、11.「Without
You」も同じような曲。イーグルスといえば「Take It Easy」、そしてドゥービーといえば4.「Listen To The
Music」。5.「Black Water」と9.「South City Midnight
Lady」はアコースティックでレイドバックした感じの毛色の違った曲。これもいい。6枚目のアルバム「TAKIN' IT TO THE
STREETS」では、スティーリー・ダンからマイケル・マクドナルドが加入し、音楽性ががらりと変化する。3.「Takin' It To
The Streets」と8.「It Keeps You Runnin'」がそれ。とくに後者は真夏の白昼の街を感じさせてお気に入りの1曲。マイケル・マクドナルドはユニークなリズムパターンを作るのがうまいようだ。
テレビでライブを見たことがあるが、旧ドゥービーの曲も新ドゥービーの曲も、全く何の違和感もなく演奏していて、器用なものだと思った。 |
BOSTON : BOSTON
CBS Inc.(1976年)
2010年6月6日(日) |
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1 More Than a Feeling
2 Peace Of Mind
3 Foreplay/Long Time
4 Rock & Roll Band
5 Smokin'
6 Hitch A Ride
7 Something About You
8 Let Me Take You Home Tonight |
70年代後半大ヒットしたグループ。ボストンといえば、トム・ショルツ、そしてMIT。トム・ショルツ一人の多重録音による分厚いギターサウンド、そしてブラッド・デルプのハイトーンのヴォーカルとハーモニー。マニアックな音作りだ。爆発した惑星から都市ごとギター型のUFOで避難するアルバムジャケットから、「幻想飛行」という邦題がつけられ、同じく「宇宙の彼方へ」と名付けられた1.「More
Than a
Feeling」も大ヒットした。左右のスピーカーから響くギターのメロディーに続くリズムパターンや間奏のギターは本当にカッコいい。2.「Peace
Of
Mind」もヒットしたように思う。アメリカン・ハード・プログレと呼ばれたりもしたが、3.「Foreplay」がちょっとYESっぽいだけで、基本的にはロックンロールである。5.「Smokin'」がどことなく「スモーキン・ブギ」っぽいのがおもしろい。7.「Something
About You」のギター・イントロも感じがいい。
2年後の「DON'T LOOK BACK」も大ヒット、そしてほとんど誰もが忘れていたその8年後に「THIRD
STAGE」もNo.1ヒットとなった。 |
THE POLICE : SYNCHRONICITY
A&M RECORDS(1983年)
2010年5月30日(日) |
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1 Synchronicity I
2 Walking In Your Footsteps
3 O My God
4 Mother
5 Miss Gradenko
6 Synchronicity II
7 Every Breath You Take
8 King Of Pain
9 Wrapped Around Your Finger
10 Tea In The Sahara |
大ヒットアルバムで、6.「Every Breath You
Take」(邦題:見つめていたい)も大ヒットした。このギターのアルペジオパターンはかなり真似されたような気がする。繰り返し聴いたわけでもないが、手持ちのLPは最初のコーラスのところで針飛びしてしまう。緊張感のある1.「Synchronicity
I」もいいが、LPで言うところのA面はエキセントリックな曲が続いていて、6.「Synchronicity
II」まで来ると、ポリスっぽいカッコよさが感じられる。レゲエ曲の9.「Wrapped Around Your
Finger」もよく聴いた。
それにしても、あまりにもヒットしてしまうと、後がなくなってしまうのだろうか。この後活動停止してしまった。 |
PRINCE : PURPLE RAIN
WARNER BROS. RECORDS(1984年)
2010年5月22日(土) |
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1 Let's Go Crazy
2 Take Me With U
3 Beautiful Ones
4 Computer Blue
5 Darling Nikki
6 When Doves Cry
7 I Would Die 4 U
8 Baby I'm A Star
9 Purple Rain |
なんでこんなアルバム買ってしまったんだろう。あまりのヒットと話題で、一応押さえておかなくちゃとでも思ったのだろうか。いや実際は、プロモーションビデオで見た1.「When
Doves Cry」や9.「Purple Rain 」に衝撃を受けたのだった。映画「PURPLE
RAIN」のサウンドトラックということで、映像が印象的だった。ギターの演奏もジミ・ヘンドリックス並みに衝撃的だったような記憶がある。「When
Doves Cry」の東洋風のイントロとか、No.1ヒットとなった1.「Let's
Go Crazy」のラストの部分とか。Uはyou、4はforを表す特有のつづり。天才か変態か。その後「元プリンス」を名乗ったり、「プリンス」に戻ったりしているが、音楽はラジオで流れれば聴く程度。自分にとっては、このアルバム1枚が記念碑的な存在になっている。
それにしても、年をとるとこういう音楽を聴くのは疲れる。 |
DURAN DURAN : RIO
CAPITOL RECORDS(1982年)
2010年5月16日(日) |
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1 Rio
2 My Own Way
3 Lonely In Your Nightmare
4 Hungry Like The Wolf
5 Hold Back The Rain
6 New Religion
7 Last Chance On The Stairway
8 Save A Prayer
9 The Chauffeur |
ルックスでブームになっているアイドルグループのアルバムを買うのはなかなか恥ずかしいものだが、この頃はまだ20代だったし、8.「Save
A
Prayer」はどうしても聴きたい曲だった。ヴィブラ―トの効いたシンセサイザーの音、4度のコーラスが神秘的な雰囲気を出している。ちょっとプログレっぽい。こういう音楽というかグループというか、ニューロマンティックスとか、エレクトロポップスとか呼ばれていたらしい。要するにポップなテクノでヴィジュアル系ということだ。ROXY
MUSICなんかと比べると、やはり子供っぽい。ヴォーカルはデビッド・ボウイ以来のビジュアル系特有の唱法。1.「Rio」や4.「Hungry
Like The Wolf」も大ヒットした。このグループの曲は、同じフレーズの繰り返しが多い。他に、2.「My Own
Way」もシングル曲。9.「The Chauffeur」も印象的な曲だ。
正直、ロックはヴィジュアルが良くなければ魅力がないと思っている。 |
MICHAEL BOLTON : SOUL PROVIDER
CBS RECORDS(1989年)
2010年5月9日(日) |
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1 Soul Provider
2 Georgia On My Mind
3 It's Only My Heart
4 How Am I Supposed To Live Without You
5 How Can We Be Lovers
6 You Wouldn't Know Love
7 When I'm Back On My Feet Again
8 From Now On (Duet With Suzie Benson)
9 Love Cuts Deep
10 Stand Up For Love |
「How Am I Supposed To Live Without You
」はNo.1ヒットとなった曲で、グラミー賞も受賞した。グラミー賞かMTVかはっきりしないが、授賞式でケニー・Gのサックスだけをバックに歌った演奏が印象的だった。ソロ・ロックシンガーかと思っていたら、実はシンガー・ソング・ライターで、ほとんどの曲が自作。例外の一つがスタンダードの「Georgia
On My Mind」で、ラストの”泣きのシャウト”が魅力的。この人の魅力はこの一言に尽きる。他に、アルバムタイトル曲「Soul Provider」、「How Can We Be Lovers」、「When I'm Back On My Feet
Again」などもヒットした。女性歌手とのデュエット曲「From Now On」もいい感じ。
この頃の音楽は、ヴィブラフォンのようなキーボード、甘い響きのギター、ソフトなサックス、効きすぎたエコーの感じとか、どのグループのアルバムを聴いても同じようなサウンドだ。80年代はロックがポップス化してMTVによってばらまかれた時代なので、これがその時代の音なのだろうとは思う。心地いいことは心地いい。 |
U2 : WAR
ISLAND RECORDS LTD.(1983年)
2010年5月5日(水) |
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1 Sunday Bloody Sunday
2 Seconds
3 New Year's Day
4 Like A Song...
5 Drowning Man
6 The Refugee
7 Two Hearts Beat As One
8 Red Light
9 Surrender
10 "40" |
グラミー賞の常連、商業的にも大成功した超ビッグバンドとしてブレークする前の、初期の代表作。バンド名もアルバムタイトルも、そしてジャケット写真も衝撃的だったし、ヴォーカルのBONO、ギターのTHE
EDGEという名前も風変わり。
このアルバムを買うきっかけになったのは、MTVで聴いた「New Year's
Day」。非常に印象的な曲だった。アイルランド紛争、「血の日曜日」を歌った「Sunday Bloody
Sunday」も強烈だ。掘立小屋で録音したのかと思うような荒削りなサウンド、BONOの独特な鼻声のシャウト、THE
EDGEの文字通りエッジの効いたギター、そして全編悲痛な叫び。ここから、「THE JOSHUA
TREE」の成功はどうしても想像できないのだが。 |
バッハ : インヴェンションとシンフォニア 2010年2月21日(日)
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ヘルムート・ヴァルヒャ(チェンバロ)
録音:1961年
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昔、FM−77というパソコンにFM音源セットというオプションがあって、そのデモ曲の中にチェンバロの曲があって、かなり気に入っていた。前奏曲とフーガ○短調という曲だと記憶していて、いろいろ探したが見つからなかった。有名な曲のはずなのにどうしてないのかと思っていたが、ネットでバッハの短調のチェンバロ曲をしらみつぶしに視聴していたら見つかった。「2声のインヴェンション第13番イ短調」だった。ピアノを習う人なら必ず弾くそうだからすぐにわかっただろうが。そこはかとなく悲壮感が漂い、わずか1分30秒の短い曲だが強く印象に残る。
第1番ハ長調も、実はFM−7というパソコンのデモ曲だった。これも印象的な曲。パソコンからの連想のせいか、理知的な雰囲気のする曲だ。富士通のパソコン開発技術者の中に、バッハマニアがいたのかもしれない。通勤の車で通して聴いていると、他にもこれいいなと思う曲が見つかる。たとえば、「3声のシンフォニア第11曲ト短調」とか。 |
RICHARD MARX : REPEAT OFFENDER
EMI-USA (1989年)
2009年7月12日(日) |
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1 Nothin' You Can Do About It
2 Satisfied
3 Angelia
4 Too Late To Say Goodbye
5 Right Here Waiting
6 Heart On The Line
7 Living In The Real World
8 If You Don't Want My Love
9 That Was Lulu
10 Wild Life
11 Wait For The Sunrise
12 Children Of The Night |
個人的には記念碑的な作品。FENの「American
Top 40」とかFM東京の「ポップス・ベスト10」とかテレビ朝日の「ベストヒットUSA」とかのチャート番組で、これはという曲があると買いに出かけていたのだが、その最後になったのがこのアルバム。番組がなくなって、代わりに聴くようになったJ−WAVEの「TOKYO
HOT 100」の選曲が気に入らなくて、ヒットチャートから離れてしまったのだ。
10代の頃からプロとして作曲していたリチャード・マークスのデビュー2作目。どの曲もシングル曲かと思うほど出来がいい。実際のシングルヒットは、2.「Satisfied」(No.1)、3.「Angelia」、4.「Too
Late To Say Goodbye」、5.「Right Here Waiting」(No.1)、12.「Children Of
The Night」の5曲。「Right Here
Waiting」はピアノのイントロが印象的で大ヒットしたバラードだが、個人的には「Angelia」の絶唱とギターサウンドがお気に入り。ベスト物を買うくらいなら、これ1枚を買ったほうがはるかにお得だ。 |
ROY ORBISON : MYSTERY GIRL
VIRGIN
RECORDS AMERICA (1989年)
2009年6月25日(木) |
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1 You Got It
2 In The Real World
3 Dream You
4 A Love So Beautiful
5 California Blue
6 She's A Mystery To Me
7 The Comedians
8 The Only One
9 Windsurfer
10 Careless Heart |
1960年代に活躍した、オールディーズに近いポップスターが、ELOのジェフ・リンのプロデュースでよみがえった。ほとんどの曲が愛をうたったもの。1.「You Got It」は大ヒットしたノリのいいロックンロール。2.「In The Real World」と4.「A Love So
Beautiful」はセンチメンタルなバラード。後者はELOらしいオカズつき。5.「California Blue」と9.「Windsurfer」は浜辺でビールでも飲みながら聴きたい感じ。特に前者はラテンっぽい雰囲気もあっていい。10.「Careless
Heart」はスケール感のある伸びやかなミディアムバラード。どの曲も高音の美声が魅力的だ。夏休みにふさわしい明るさと開放感もある。
このアルバムは、1988年に心臓発作で亡くなった後発表された遺作。素晴らしい作品なので、実に惜しいことだった。それにしても、20年以上前のスターが現役で復活できるアメリカのポップ
ス界はうらやましいものだ。といっても、このアルバム自体20年前のものになってしまった。36歳、ジョギングを始めた年だ。
そんな昔の曲だとは思えない。光陰矢のごとし。 |
PETER, PAUL & MARY : SEE WHAT TOMORROW BRINGS
WARNER BROS. RECORDS(1965年)
2008年11月3日(月)
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1. If I Were Free
2. Betty and Dupree
3. Rising of the Moon
4. Early Morning Rain
5. Jane Jane
6. Because All Men Are Brothers
7. Hangman
8. Brother, Can You Spare a Dime?
9. First Time Ever I Saw Your Face
10. Tryin' to Win
11. On a Desert Island (With You in My Dreams)
12. Last Thing on My Mind |
モダン・フォーク・トリオ、PP&M5枚目のアルバム。洋楽を聴くようになったきっかけが、4曲目の「Early Moring
Rain(朝の雨)」、ゴードン・ライトフットの名曲だ。一方が長調、一方が単調を弾くことで微妙な響きを出すギター、ニヒルなポールのヴォーカルとコーラスごとにパターンが変化する対位法的なハーモニー。中学生の頃、初めて聴いて一瞬でジーンとしびれてしまった。7曲目「Hangman」はスリー・フィンガー・ピッキングが決まった曲。9曲目「First
Time Ever I Saw Your Face」はロバータ・フラックでヒットした曲だが、こちらのほうが薫り高い。5曲目「Jane
Jane」は2つの童歌を組み合わせたPPMらしい曲。このアルバムにはリズム&ブルース色が出てきているが、「Betty and
Dupree」もそんなノリのいい曲。アルバムタイトルは、この歌詞からとられたものだ。
秋風に乗ってフォークが聴こえてくる。そんな秋の一日。 |
フォーレ : 「夢のあとに」 2008年9月28日(日)
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ヨゼフ・スーク(ヴァイオリン)
ヨゼフ・ハーラ(ピアノ)
録音:1990年
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長いこと気になっていたメロディー。銀座の山野楽器へ立ち寄った時たまたま流れていて、女子大生風の二人が「これは誰?」「フォーレよ」と会話していた。そうか、フォーレだったかと探してもなかなか見つからず、ならば小品集かとあたってみたら見つかった。
悲しい夢で目覚めた、午後のまどろみの後のような物憂いメロディー。この曲も、秋の曇り空にふさわしい一曲。演奏はもう少し地味なほうがいいが、収録されているCDがあまりなかったので。 |
ドビュッシー : ベルガマスク組曲 第3曲「月の光」 2008年7月11日(金)
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ミシェル・ペロフ(ピアノ)
録音:1979年-1980年
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久し振りの「music」更新。軽い鬱症なのか、いつも頭が晴れず、音楽を聴く気になれなかった。夏の定番は、ピアノ曲。弦の音は暑苦しい。
ドビュッシーの音楽は、フランスの詩人マラルメのように無機質で聴きづらいものが多いが、この組曲は詩的な雰囲気があって親しみやすい。「月の光」はその中でも、最もポピュラーな曲。いろいろな楽想が流れるが、夢へ誘うような冒頭部分から、降り注ぐ月の光、揺れる光の波紋といったイメージで続いていく。
曲想を得たとされるヴェルレーヌの「Clair de lune」は、「おりしも彼らの歌声は月の光に溶け、消える、
/枝の小鳥を夢へといざない、/
大理石の水盤に姿よく立ちあがる/噴水の滴の露を歓びの極みに悶え泣きさせる/かなしくも身にしみる月の光に溶け、消える。」(堀口大學訳) |
GENESIS : AND THEN THERE WERE THREE CHARISMA
RECORDS(1978年) 2008年1月11日(金) |
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1.
Down And Out
2. Undertow
3. Ballad Of Big
4. Snowbound
5. Burning Rope
6. Deep In The Motherlode
7. Many Too Many
8. Scenes From A Night's Dream
9. Say It's Alright Joe
10. Lady Lies
11. Follow You Follow Me |
主要メンバーが次々と脱退して、トニー・バンクス(キーボード)、フィリップ・コリンズ(ドラム)、マイク・ラザフォード(ベース)の3人だけになったことを端的に表すタイトル。アルバム全体を通して、深い霧のようなキーボード、プログレッシブ・ロックらしい変拍子、抒情的なメロディーとフィル・コリンズのウェットなボーカルで、独特のミステリアスで寒々しい雰囲気を出している。
どの曲も同じような感じで、特にこの曲がということはないのだが、アフロっぽいリズムのイントロで始まる「Follow You Follow
Me」は、FMのベストテン番組でもよくかかっていたポップな曲。この頃は、プログレ・バンドがよくヒット曲を出していた。プログレだからといって、長大な曲で、意味不明の歌詞、頭に残りようもない複雑なリズムやメロディーでなければならないというこだわりは、個人的にはないのでけっこう気に入っている。 |
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