台北と台湾鉄道の旅!

 旅行スケジュール   2007年11月22日(木) 〜 11月26日(月)
 <長年貯めてきたマイレージの有効期限が迫ってきたこともあり、何処かへ行かなければという ことになった。貯まったマイルの量から考えてあまり遠くへは行けないことから、行き先を調べた 結果、今回は台湾に行くことになりました。>

  訪問先  台北市、花蓮市



11月22日(木)
 今日は、台湾へ行く日である。今回の旅行の計画は、夏の始まりの7月頃に立てたような記憶がある。台湾情報の ほとんどは、台北ナビで収集した。ここは、台北だけでなく、上海、 香港、ソウル、釜山、バンコク等があり、情報収集には役に立つ。
 当初は、本格的な営業運転を開始した台湾新幹線に乗って,高雄を訪問する予定であった。ところが、台湾へ行く なら一度は太魯閤渓谷へという言葉に釣られて、片道3時間のローカル線も良いなという事になり、今回の旅行の一番の イベントが「台湾鉄道で行く太魯閤渓谷への旅」となったわけである。
 飛行機は、18時頃出発し、時差の関係でフライト時間4時間で9時頃台北の飛行場へ到着する。到着後いつもの通り 両替を行う。一般的に米ドル以外は、成田で両替するとレートが悪いため、現地空港で両替することにしている。円が そのまま通用するような国では、街中での両替商での両替は、さらにレートが良いことが多い。(あくまで参考です) 
 空港から市内へは、電車はないためバスを使うことになる。台北駅まで行くなら、国光客運というバスが便利で 片道125元でこの時間だと渋滞もなく1時間弱で到着である。
 台北駅に着いたら、すぐに地下にある地下鉄駅に行き、この3日間お世話になる地下鉄(MRT)の悠遊カード (EASY CARD)を500元で購入した。これで、ここからMRTに乗り1駅、西門という駅で降りて歩いて 5分ほどのホテルまで歩いた。西門は、台湾の原宿といわれるくらいの街らしく、23時という時間帯にも関わらず 治安上の不安はまったく感じないほどで、日本とあまり変わらないなと感じた。



11月23日(金)
 今日は、台湾鉄道に乗って花蓮まで行き、太魯閤渓谷を観光することにしている。台湾鉄道はインターネットにより 日本国内から予約ができるのであるが、土曜日の特急「自強号」のインターネット予約分は満席だったので取れなかった。 いろいろな制限があり、前日金曜日の切符は予約できない。仕方がないので当日券座席が取れるように平日金曜日に予定 を変更した。
 中国語は話せないが、窓口では列車番号/行き先/枚数などを紙に書いて出すと何の問題もなく買える。漢字は 多少日本と違うところもあるが、意味などはほとんど理解できる。この点は韓国のハングルよりはずっと理解しやすい。
 買った切符を持って改札を通りホームへ出た。台湾ではプラットホームのことを「月台」というのでこれに数字を 付けて自分の乗るブラットホームが分かる。ふと、切符を見たら座席番号が連番でつながっていないではないか!
 しかし、いざ乗ってみるとこの「自強号」は1列―2列の3列シートでかなり豪華なシートであった。そして座席は 1列シートの前後となっており、一方を回転させると見事に向かい合わせになった。ちゃんと配慮してあったのだ。 だけど、すべての「自強号」がこのような豪華シートではなく、4列シートの列車も多いようである。この場合の 座席番号も並んで座る席は連番ではない。窓側―窓側―通路側―通路側の順で番号が振られている場合もある。
 太魯閤渓谷の観光は、交通手段として路線バスもあるが運行数が極端に少なく、一般にはツアーバスに乗るか、 タクシーしかない。タクシーは、5時間ほどの貸切で2000元と言われたが、ちょっと間をおいてすぐに 1800元(6250円程度)と言いなおされた。台北ナビの情報によると、この料金は10年以上前からほとんど 変わっていないようである。昨今の石油価格の上昇を考えたら料金もアップしているのかなと思ったが意外であった。 台湾のタクシー料金は日本と比べると安いのだが、ここはもともとが観光料金で高かったのかな!

豪華なシート

台湾中東部花蓮市にある太魯閤渓谷です。


中国語で書かれた落石注意の表示がまぎれもなく台湾である。


11月24日(土)
 今日は、今回の旅行の目玉の一つでもある故宮博物館へ行く。ここは、世界4大博物館の一つといわれており、数十万点 もの収蔵品を有しているといわれている。常設展示だけでも数千点あるとのことで、じっくり見学するには1日はかかるとの こと。そんなに時間をとれないので「白菜」とかの繊細な細工物を中心にほとんど休憩なしで全体を2時間ほど見て周り、 ほとんど全部を見廻ったあとは、充実感と疲労感で一杯となってしまった。
 故宮敷地内にあるレストランで昼食をした時の失敗談。定食が250元、お茶が200元程度の価格だったと思いますが、 お茶の200元は高いので飲茶で多少の食べ物が付いているものと思い(中国語が出来ないため悲しいことに勝手に思い 込んでしまった)お茶が運ばれた後もじっと10分ほど待っていた。あまりに遅いので、身振り手振りで確認すると (ここで通じることが不思議)お茶だけとのこと。高いお茶代になってしまったが、どうも高級茶だったようである。
 この後、台北101という高層ビルへ行くことにした。ここのエレベータは世界最速といわれるスピードで展望台まで あっという間に到着する。なんと毎分1010m(時速60.6km)で上昇するそうである。出発する5階から展望台の ある89階までを37秒しか掛りません!揺れもまったく感じませんでした。このエレベーターは東芝(日本)製ということ でした。きっと府中市にある工場の高いエレベーター試験棟で開発試験等が行われたんでしょう。(あくまで推定です)
 台湾民主紀念館は、かって中正紀念堂と呼ばれたところで蒋介石総統の偉業をたたえる広い公園となっている。公園の 正面入り口にあるのが「大中至正門」である。門の上に書いてある「大中至正」とは「行いを正しくする」という意味の 、蒋介石のモットーだそうです。ここから見ると正面にある中正紀念堂はとても小さく見えますが、公園が広大なため そう見えるだけで、これまたとても大きい。ここには国家戯劇院と国家音楽廰があります。これは、日本でいう国立劇場の ようなものですが、現在は屋根を葺き替えていましたので周囲にやぐらが組まれており終わればまた、威容が拝めるはずで ある。 

故宮博物館

台湾民主紀念館(旧中正紀念堂)


台北101

台北101からの眺望



11月25日(日)
 今日は、ローカル列車に乗って九分という台湾のレトロな町へ行くことにしている。ここへ行くには、台北から列車で 1時間ほどの瑞芳という駅まで行き、そこから「九分/金瓜石」行きのバスで15分ほどの旧道站で下車すれば、すぐ目 の前に、夜店のような商店が続く狭い路地がある。そこには、観光客目当てと思われる店が多いが、たしかにノスタルジック 感覚ではある。
 しかしである、今日は列車に乗ってからだんだんと雲行きが悪くなり、瑞芳に着く頃は次第に本格的な雨になってきた。 晴れ女を自負している○○子さんも、台風の影響を受けた小高い山腹の九分では仕方がないのかも!今日ばかりは神通力を 失っていた。
 バスを降りると傘なしでは歩けないほどに雨足が強くなってきた。しかも、商店が続くアーケードというか、軒先の幌 みたいなものしかないため傘なしでは雨が防げないのである。ますます雨が強くなって来た。アーケード街を通り抜け 「九分茶坊」の先にある本来なら眺めの良いスポットも雨で曇ってしまってはどうしようもないが、ここで記念の写真を 撮った。長居してもしょうがないような天気なので、賢崎路の階段を少し下った後、右折しバス停へ向かった。バスは すぐにやって来たので、九分観光はこれで終わりとした。靴とズホンは、雨でビショビショになってしまった。
 瑞芳に着くと日本語の分かる女性が案内をしていて、次に来る普通列車が、その次に来る特急電車よりも早く台北に着く ということを説明してくれた。すぐに切符を買ってブラットホーム(台湾では何故かブラットホームのことを”月台”と いう)に出た。ここでは駅弁を売っており、昼食をとっていなかったことに気付かされた。駅弁を購入し列車に乗ったところ、 座席はボックス式ではなく通勤電車のような長いベンチシートであった。駅弁を食べるにはちょっと勇気が入ったが、ご飯の 味、おかずの味、価格(2ヶ100元:約350円)も十分満足できる駅弁でした。
 列車が台北に近づくに従って、雨は降っておらず、九分付近だけが雨だったようである。ひとまず、ホテルに戻り雨に 濡れた靴下を新しい靴下に替え靴をドライヤーで乾かして一休みした。明日は、早朝出発の飛行機のため台湾土産を買わ なくてはならないと思い華西街夜市へ行ってみたが、なかなか土産になるようなものは売っていなかった。龍山寺駅の 近くで花崗岩の断面の模様を図案に使い額へ入れた洒落た壁飾りがあったので旅の思い出の品として購入した。華西街夜市は、 結構にぎわっており屋台もあったが、明日は帰国する身であり食あたりを心配しながら食べるよりもと考えて、夜市は見るだけ にして楽しんだ。
 ディナーは、ホテルの近くにあった食べ放題で焼肉、しゃぶしゃぶ、海鮮と何でもあるレストラン「可可亜」で十分満足 出来た。チラシには228元/1人とあったが、清算すると300元(約1000円)と少し表示と違うが、台湾語も分か らないしそれほど高くもないので、詳細は聞かずにそのまま支払った。帰りにセブンイレブンで渇いたのどを潤すために ビールを買った。

九分茶坊の先

アーケード街

瑞 芳 駅


華西街夜市

食べ放題 可可亜

セブンイレブン



11月26日(月)
 最初に、台湾旅行を考えた動機が台湾新幹線に乗るということであったので、たとえ台北/桃園間の2駅でも乗って みようということになり、台湾高鉄の駅へ向かう。といっても、同じ台北駅である。桃園に停車する列車は1時間に 1本程度であるので乗り遅れることは出来ない。台湾新幹線は日本の新幹線技術が使われていることもあり、ほとんど 同じような感じで揺れもなく安心して乗ることが出来る。列車は約20分で桃園に到着する。
 桃園は空港に最も近い駅であるがそれでも空港からかなり離れているためタクシーかバスで行く必要がある。このため 飛行機の利用者のほとんどが安くて便利な台北からの直行バスを使うため、この駅の利用者は少なく、駅前のタクシーも 忙しくはなさそうである。
 セキュリティのチェックも成田と同程度でそれほど厳しくはない。飛行機は定刻に出発し、2時間45分ほどで成田へ 無事着陸、夕方には八王子の我家へ帰宅した。

台湾新幹線    



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