オーストラリアドライブの旅-1

平成17年4月28日〜5月8日


 ゴールデンウィークに、オーストラリアへ行って きました。オーストラリアといえばグレートバリアリーフ、エアーズロック、グレートオー シャンロード等々いろいろありますが、日本の20倍もあるという広大なオーストラリアを たった10日間で廻ることは到底不可能です。

今回は、ビクトリア州の州都メルボルンから サウスオーストラリア州都のアデレード迄の1300kmのドライブを楽しみました。つい でに、ストップオーバーは無料ではなかったですが、追加料金を払ってシドニーに1泊、 ちょこっと観光をしてきました。



4月28日(木)
 今日は、ひとまず会社へ行って仕事をして、3時になったらフレックスタイムを使って 早退し、成田空港へ向う予定である。いつも通りの時間にリュックと大きな旅行かばんを 持って家を出た。会社の近くのN駅のコインロッカーに旅行かばんを押し込みリュックを 担いで出社した、ロッカールームでは同僚に、またどこかへ行くんですか?と聞かれた。

3時になると予定通り、いそいそと職場を離れ駅に向った。駅のロッカーから荷物を取り 出し、約束の電車に乗り込む!うむ!あれれ!○○さんが、乗っていないではないか!早速、 携帯に電話をすると、既に1本早い電車で、特急乗換え駅で待っているとの事で、ひと安心 である。成田空港に着くと、早速チェックインを行う。今回は、カンガルーマークのカンタ ス航空である。オーストラリアには、スターアライアンス系の航空会社は、シンガポール 航空しか乗り入れていないため、利便性からカンタス航空となりマイルが増えない。

チェッ クインを済ますと、両替である。ここで、2つの失敗をしてしまった。いきなり財布から お金を取り出し、両替窓口に出したら『お客さん、お金多いですよ!5万円』なんと!両替 申込書より5万円も多く出してしまったのである。さらに、住友の国際キャッシュカードが あるにもかかわらず、全部両替してしまい、帰国してきた時に残ったお金を再両替したため、 手数料を2重に取られ替差で大損をしてしまった......!シュン!
4月29日(金)

  飛行機に乗って、一晩寝るとそこはもう、赤道を越えて南半球の オーストラリアである。そして時差が1時間しかないため体にとってもとても楽である。 赤道を越えたということは、当然、季節が日本とは逆で秋となる。朝シドニー国際空港に 到着した。1時間のトランジットしかないため、休む間もなく8時5分メルボルンに向けて 出発である。

約2時間の後9時35分メルボルンへ到着した。時差が30分あるため名目1 時間半、実際は2時間のフライトとなる。メルボルンは、とても落ち着いたきれいな街である。 ホテルの周りは駅前にもかかわらず、大都市にあるようなケバケバしさがない。お店がビルの 中にあるというか、派手な看板があまり見当たらないので、とても静かで雰囲気があるという か、ひところの丸の内のビジネス街を歩いているような感じにとらわれた。

メルボルンの市内 には、シティサークルと呼ばれる市電が走っており、誰でも無料で利用することが出来る。 これで市内を1周すれば、おおよその市内の様子が把握できる。時間も1時間は掛からない。 クイーンズビクトリアマーケットは、メルボルンの巨大な市場で野菜/果物/肉/チーズ/その 他の日用品とかを売っており市民が車で日常的に買い物に来るところのようである。民芸品の ブーメラン、独特の大きな笛など、何処よりも安いように思えた。
(写真は、着陸時の衝撃でラッチが外れて、下りてきた酸素マスクです。珍しいのでパチリ!)

     

一番左は、カンタス航空の機内食、可もなく不可もなくという感じです。2枚目の写真は、 メルボルン一番の繁華街(?)のフリンダースストリート駅、3枚目は、聖パトリック大聖堂です。4枚目 は、無料で利用できる市内電車シティサークルです。古めかしいですね!


4月30日(土)
  今日は、午前中は、メルボルン市内を散策して、午後には、ハーツの レンタカーオフィスへ行き、予約しておいた車を借りてフィリップ島に向けてドライブが始ま る。オーストラリアの道路は、人家がないところは普通の道でも制限速度は110km、人家 があるところは50kmであり、快適なドライブが楽しめる。もちろん、日本のような渋滞 などあるはずがない。日本では、今ゴールデンウィークで、高速道路は数十キロの渋滞が発生 しているだろうと考えると、まるで別世界である。

ところが、快適なドライブにも思わぬ落と し穴がある。そうです!道を間違えることがあるのです。今回も1時間半ほど走って、もう、 そろそろフィリップ島の案内板があってもいいなと思っていたところ、いつまでたっても案内 板がない。どうもおかしいと思って、車を止めて聞いて見ると、ちょっと方向が違っており、 30分程横方向に戻ることになった。めずらしく相当な時間の損失であった。
道を間違えた時は、下手 な英語より地図を持って片言でもいいので英語で行きたい所を云えば、たいていの場合、一番 よく分かる。

フィリップ島は、ペンギンパレードで有名なところで、メルボルンから南南東へ 車で2時間程のところにある島である。夕方になると海で遊んでいた世界で一番小さい30cm 程度のフェアリーペンギンが海から上がって列をなして巣に戻る。それを見るために大勢の観光 客が浜辺に並んで座ってじっと待つのである。これって結構不思議な光景である。また、ペン ギンを怖がらせないために写真の撮影は禁止されているが、それでもフラッシュをたいて写真を 撮る不心得者が後を絶たないようである。ちなみにこの写真は、パンフレットからの写真である。 ここは、南氷洋からの海風で夜は結構寒い。宿にある防寒用の毛布を借りていくと良い。今日の 走行距離は、150kmの予定が道を間違えたことから200kmを越えてしまった。

   

 一番左は、フィリップ島のホテル、ここは夏がハイシーズンであり今は、秋のためオフシーズン のようである。2番目、3番目はパンフレットから撮ったかわいいフェアリーペンギンの姿です。 ちょこちょこと歩く姿は何ともいえないくらい可愛いですね。お土産にペンギンが浮き彫りになっ たコップを買ってしまいました。
5月1日(日)
  今日は、フィリップ島から一旦メルボルンへ戻り、ジーロングという町を 経由して、今回のメインドライブルートのグレートオーシャンロードへ入り、ローンという町 までドライブをすることになっている。フィリップ島からメルボルンへ向う道は、昨日通った こともあり、また、標識もメルボルン方面としっかり書かれているので間違うことはないと安心 していたら、またまた、思わぬ落とし穴があった。

レンタカーを借りる時シティリンク(日本の 首都高みたいなもの)は、使わないよね!といわれたので、有料道路は使わないと答えたのだが、 メルボルンへの標識に従って走っていたら、いつのまにか、そのシティリンクに入りそうになっ てしまった。この有料道路の支払いが、また結構面倒なのである。料金所がないからといって 払わないで済ますことは出来ない。ちゃんと監視されているとのことである。通行する場合は、 事前にレンタカー会社に電話で連絡するように言われていた。細かい支払方法の説明は、省くが 簡単にいうと、事前にデポジットとしてレンタカー会社に払うか、自己申告してクレジットカー ド会社に後払いで支払うということである。また、いつも使う人は、日本のETCみたいなもの もあるようである。という訳で、あわてて幹線道路を下りて、左に海という方向カンを頼りにメ ルボルンを通り抜けることにした。そうこうしているうちウエストゲートハイウェイという幹線 道路に出て大きなベイブリッジみたいな橋を渡ったら、次の目標地ジーロングの標識が出てきた。

なんとかメルボルンを脱出したところで、ケンタッキーフライドチキンの看板を見つけて、休憩 とすることにした。オーストラリアは、何故かマクドナルドハンバーガーよりケンタッキーフラ イドチキンの店が多いように感じた。少し走るとジーロングの町である。ここで昼食を摂る事に した。海沿いのパーキングメータのある駐車場に止め、パーキングチケットを買おうとしていた ら、今日は、日曜日だから無料だと教えてもらった。よく見ると日曜日は無料と書いてある。外 国では、日曜日は無料というところが結構ある。

レストランは、テーブルに着いたら、ドリンク を注文し、食べ物はカウンターへ行ってテーブル番号を告げ注文するというシステムとなってい た。これをウエイターが来てペラペラと説明するのだが、予測もしていないことを英語でべらべ らと早口で言われてもなかなか理解できない、分からないと言ったら、別のウエイターが来て 説明してくれて、やっと理解できた。

ジーロングは結構栄えている港町である。ここまでくれば、 ローンまでは1本道で70km、1時間程度であり迷う事もなくローンへ着いた。ローンは、思 っていたよりずっと小さな町で、静かなところであった。今夜は、宿を予約していないので車を 走らせながら、めぼしい宿を見つけ、部屋を見せてもらってバスタブ、ジャグジー付きの部屋が あったのでここに決めた。今日の走行距離は、280kmであった。夜は、ワインで乾杯をして ボリュームたっぷりの海の幸の揚げ物をいただいた。

     

 一番左は、フィリップ島から出たところの見晴らしのいいところでの1枚です。レンタカーの 車はトヨタのカローラ1800でした。2番目はドライブ途中でのスナップ、3番目は、偶然撮 った標識ですが、どう考えても灯台としか読めないですが、ハウスではなく馬になっています。 4番目はパンダのような白黒模様の鳥がいたので撮りました。余談ですが九州にはこんなカラス がいます。
5月2日(月)
   ここは、既にグレートオーシャンロードと呼ばれる海沿いのドライブル ートの一部である。その途中にケネットリバーというところがあり、野生のコアラが見られると いうことを聞いていたのでちょっと立ち寄ってみた。コアラは、通常昼間は、ユーカリの木の高 いところでじっとしているのでよく見ないとなかなか見つからないが、探すとあちこちの木の上 にいた。ほとんどじっとしているが、そのうち見つけた一匹だけは珍しく手足を大きく伸ばして ユーカリの柔らかい葉を選んで食べていた。コアラが大きく動いているのを見るのは珍しい。

ここから、さらに車を走らせていくとアポロベイの先に灯台への標識があったので寄ってみる事 にした。このあたりもユーカリの木が多く、野性のコアラに出会えそうである。ここの灯台では、 珍しく日本人に出会った。向こうも、あっ!日本人だとビックリしていたくらいに、このあたり になると団体客は、ほとんど来ないので、日本人を見ることは、ほとんどない。この先にあるタ スマニア島との間で電信実験をやったという記念碑があった。景色がいいところである。この先 のポートキャンベルでは、グレートオーシャンロード最大のハイライト”12人の使徒”の奇岩 群を見ることが出来る。これほどの景勝地であるが、みやげ物、売店、レストラン等がないのに は、日本人の感覚でまったく理解できない。あるのはトイレだけである。

先に寄った灯台では、 有料で小さな土産物屋もあったのに、まったくオーストラリアは鷹揚な国である。おかげで、 思わず通り過ぎようとしたくらいである。しかし、景色は素晴らしいの一言である。波が作った 芸術である。この景観も、豪快な波の侵食で変化しているようであり既に崩れ去った岩もある との事である。あるがままの自然ということか!素晴らしい!景観を堪能した後、しばらく車を 走らせると、運がよければ鯨に出会えるというウォナブールの海岸へ行った。1時間ほど待った があいにく鯨が姿を見せる様子はなかった。いつでも鯨に逢えるというわけではない。運がよけ ればということである。ポートランドまで行き今夜の宿を探した。

       

 一番左は、野生のコアラである。コアラは昼間ほとんど活動しないで寝ているが、ここのコアラは 積極的にユーカリの葉を食べていた。2番目と3番目の写真は、グレートオーシャンロード最大の ハイライト”12人の使徒”の奇岩群です。大きい波に洗われるロンドンブリッジと呼ばれるアーチも 素晴らしい光景です。4番目は、運がよければ鯨を見ることが出来るウォナブールの海岸である。運悪 くというよりも、ほとんどの人が鯨を見ないで帰ってしまうようだ!
 写真をお楽しみください


     12人の使徒(グレートオーシャンロード)     


  活動する野生のコアラ     フィリップ島のペンギンパレード



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