#13 「焔VS鋼」


アバンタイトルから笑いがとまりません。細かい大佐マネのエドすげえカワイイ! そして隠れて猫拾ってぎくっとするアル。あんたのそのチョンマゲの動きにどれだけ動画マンが気を使っているか…!!(笑)

ちょっとわざとらしい軍部メインメンバーお名前・階位紹介に、猫にまつわる兄弟の回想(いつもセピア色で辛いなあ)をぶっとばして、Aパート最大のインパクトだったのがやっぱり
「鋼の。そろそろ腰を落ち着けてみてはどうだ」
ですね!!
すいませんなんかもうプロポーズにしか聞こえないのは私の気のせいですか!! 
エドを自分のそばに置いてかわいがりたいだけにしか聞こえないんですがちがいますか? 腐ってますか私? もうそれでもぜんっぜんかまいません。そしてすげなく拒否るエド…大佐の背中に対して頭を下げるエド…ああーエドとロイはこうでなくちゃ!

そして中央司令部の皆さんご来訪。ヒューズと目と目で通じ合っちゃうロイ!上官から見えない角度で肩をすくめて見せるヒューズ!あああこの二人にもなんかすげえ萌えます…

エド:「今ドクター・マルコーって人探してるんだけど、大佐のヤツ、教えてくれないんだよ」
ヒューズ:「ホントに知らないだけじゃないのか?」
エド:「いや、あの野郎絶対何か隠してる」
大佐に対しては「絶対何か知ってる」と思い込み、ヒューズ中佐に対しては「知らない」と思い込んで尋ねてみもしないあたり、なんなんだサリゲにひいきの引き倒しですか??

Bパート。
戦闘査定…そんなのあるのか…!?(それは私のセリフ)
うーん全編すごいおもしろかったんだけどこれだけがなんだかなあ…
いや、原作ではなんだかうやむやの中で二人が戦うことになったので(それはそれで良し)、理由付けが何か必要だったのだろうとは思うのですが。査定とはなあ。
査定ってもっと重いものじゃなかったの? タッカーさんはそのために道を踏み外したのではなかったの? ただ戦うだけで資格認められちゃうんですか。――いやタッカーさんやマルコーさんに戦闘ができるとは思わないけど、今回二人が戦ってなにか査定に足るものが見られたか? 軍に貢献したか? 見ようによっては焔の錬金術師と鋼の錬金術師がそれぞれの得意技を見せただけ、であるわけでしょ。勝敗すら決していない。エンターティンメントとしてはまったく文句ないですけど、「査定」の重みを削いだことは確かだと思うのです(あーすっきりした。すごく言いたかったんです)。

それにしてもロイの壊れっぷりが良いですね! 犬のところでもミニスカートのところでも。そしてエドとの戦いも。キラキラし過ぎー君!
「いいねえー! 犬! 大好きだ!」のロイに対してフュリーの「…この人に飼わせてはいけない!」があるともっとよかったけど…(でも曹長それが顔にモロ書いてあったみたいだったからいいか)
「ゲンコでボコる!」に対しても、
「それのどこが錬金術戦…!」ていうアルのツッコミがあるともっと笑えたのに…(いや、査定だって言うからよけい突っ込みたくなる…)

それにしてもフュリー、大佐が負けたら猫を飼えという条件だ、と聞いて「それじゃあ大佐にコイツ(犬)をもらってもらうのは無理ですね」というのは、それは大佐が負けるということを前提にしていますね…? ナニゲに無礼なヤツだ…(笑)

内乱でのロイたちがどう戦ったのかについて、アニメの方がずっと詳細に描いていますね。回想の最後で、爆音とともにロイの影が長く壁に映るというのがありましたが、これはロイが撃たれたのか(ガンファイヤーによる逆光)それともロイがとっさに炎で少年?を攻撃してしまったのかどっちにも見えるなあ。
(追記:あー14話以降を見てよく考えると後者のほうかなあ)

そして明かされるマルコー氏の居場所。
あーこうやって次の話に続けるんだなーと思ったわけです。うまいなあ。
あともちろんリオールの街の件、そしてスカーね。(ヒューズとロイがサシでカウンター飲み! うおおいいシーンだ)
うーんでも
「あいつはひとつの街を救ったと思っている、そう思わせておけばいい」
ってのはどうかなあ…
どうしてもロイがエドをかばっている、というか甘やかしているように見えてしまうんですよ。この追調査はエドがやるべきことでは? エド自身も、自分が関わった街のアフターフォローが気にならないはずはないのですが。(追記:いや、もう今となっては調査もなにも、エドがこの時点で何をしたところで内乱は好転しないのですが…。)それでも、ここでロイが言わないことは、ロイが辛いことを告げるのを回避しているようにも見えます。そしてエドはかばわれたように見えて、あとでかえって辛い思いをするのではないかと思うのです。

このアニメでは猫はこの絵で行くんですか(笑)っていう突っ込みは置いておいて、形式的にはエドは大佐に勝ったのでは? 猫、大佐に引き取ってもらえるんじゃないのかなあ? 「(大佐にはマルコーの居場所を教えてもらったから)等価交換の原則に反する」とのことだけど、それ以前に本人と約束しているんだからこれは契約の部類に入るでしょ。等価交換以前に、当然契約は実行されるべきでは。それが疑問。


次回予告:「破壊の右手」
出ましたドクター・マルコー。賢者の石も出てくるっぽい。
「たとえすべての国家錬金術師が仇だとしても…」なに、つまり、もうスカーが出てきちゃうってことでしょうか。ということはグラン准将は遅かれ早かれ…そしてエドとアルも…どきどきどきどき。
(2003.12.29記)

14話感想→
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