プラグの状態(Part3)

●今回はまさしくプラグ交換を、「距離」だけでは決められない一例を紹介したいと思いました。

これまでは、まぁ3000キロで交換していれば、特に問題が起きないだろうとタカをくくっていたのですが、そうでも無かったようです。
ハプニングは、いきなり来るようです。
このプラグの使用状況は
       高速走行:7   サーキット走行:1  主にそこまでの走行:2

カブったプラグ

●使用状況
・ 距離(129000〜131500キロ)

このプラグは、前回同様にNGKのレーシング10.5番です。
使用状況としては、ほぼ高回転を使用してわずか2500キロでこの状態です。
そして、ツクバサーキットをこのプラグで3回走りました。
高速では、もともと「最高速仕様」なので、楽しい気持ちになれる速度を巡航しました。


・ 発生状況
当時の状況は、街乗りの「走行中」いきなり「ボッボッボッボッ」と水平対抗エンジンみたいな 「音」に変わり、トルクが激減しました。
いきなりインプレッサ?いやポルシェ?になってしまったんかい!?
ここで注目なのが、渋滞にはまっているわけでもない、通常走行中に起きたのです。
ここで、あの恐ろしい記憶が甦りました。
「まさか、ブロー?」
こんなところで??と思いつつ、冷静に分析すると、以前のブローした時はもっと「バウンジング」が激し く、タコメーターが跳ね回っていたのが、今回のは、チカラ無く「安定」?して回っているのです。
この状態は、以前に経験したことがあります。
それは、むかし駐車場で、「一発目」の始動で起きました。
そうです。プラグがカブったのです。
結論から述べると、プラグを交換したら正常に戻ったので、「ホッ」としました。


・ 画像詳細
この画像は外したそのままの状態で、左がフロントで、上段がトレーリング、下段がリーディングです。
全体的にスラッジが付いていて、まっ黒になっていますが、この後擦ったら綺麗になりました。
この画像でも明白なように、「リア側」の「トレーリング側」がカブってびしょ濡れです。
おそらくここが「カブリ」で失火してしまい、リーディング側も不完全燃焼してしまい、スラッジが 蓄積したように思われます。
そして、肝心の電極部の中心を見ると、かなり「消耗」しています。
前回の「Part1」の4500キロ走行プラグ位、短くなっています。
走行中に「カブる」位ですから、きっと限界だったのでしょう!
しかし、「運」が良かった!!もしも、これが全開中に起きたと考えたら、「ゾッ」とします!


●画期的な計算式 & まとめ
距離的には2500キロですが、今回は「シーズン」?ということでサーキットを3回走りました。
これまでは、通常多くて2回です。
それ以外では、ほとんどこれまでと違いはないことから、ここに「消耗」のカギがあるようです。
サーキットを1回走っても50キロ弱位。
3回走っても、150キロがいいところでしょう!
前述の「Part1」4500キロプラグの状態と今回を比較してみると、同様な磨耗状態であることから、以下のような計算式が 導き出せました。(独断と偏見含む!!)

4500キロ − ( 2500キロ:全走行距離 − 150キロ:サーキット走行 ) = 2150キロ
2150キロ ÷ 3:サーキット回数 = 716.66 . . .キロ


つまり1回50キロのサーキット走行が、通常走行の約700キロ!!に相当することが推定されます。
これなら一般に言われている、サーキット走行が非常に過酷だというのもうなずけます!!
サーキット1回の走行時間は、3クール1時間弱です。
たった1時間で、700キロ相当の仕事をプラグ(エンジンかな?)が行っているわけですから、そりゃ〜大変です!!
これだけ凝縮されて酷使されるんだから、消耗が激しいのも当然ですネ!!





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