これまでの積み重ねで、少しずつだがコースアウトまでの距離をかせぐことになり、スピードも落とせた。
しかし、それでもタイヤカスがたまったコースサイドまで流れていってしまったのだ。
「ギュ、ギュ、ギュウー」セブンはなんとか崖っぷちで踏みとどまったのだ。
君はグリップ力の低い路面の機嫌を伺いながら、コースの端をヨロヨロと走る。
スタンドの観衆の目は、君に集中!!
6割は、「ウオォー!!なんだよー、あれはー!!」
3割は、「アラッ!!あれなら私の方が早いよ!!」
残りは、「・・・アイツ、なかなかヤルナ!!・・・」
君は、ようやくホームストレッチから加速に入る。なんとか無事に復帰することに成功したのだ!!
君は思わず「良かったー!!助かったー!!」と叫んでいた。
Kyasuiはそれで良いのだと思う。 どんなに不恰好でも、無事に生き残ることが最優先なのだから!!
一発でこれた君は、おそらく経験値が高く、状況把握や注意力にも優れたドライバーであろう!!
君はますます、速くなるだろう。愛車を痛めつけることなく、危険をおかすこと。それは自分の限界を少しずつ超えることで、
経験値として身に付けられるものだから・・・
そして、君には一番の財産?「運」もある。ひとは「たまたま」と言うかもしれない。
しかしその「たまたま」が、最善の状況をもたらすかどうかが一番大切だと思う。
どんなにテクニックや、状況判断がすばらしいひとでも、「運」に見放されたらおしまいだから!!
|