これまでの積み重ねで、少しずつだがコースアウトまでの距離をかせぐことになり、スピードも落とせた。
しかし、それでもタイヤカスがたまったコースサイドまで流れていってしまったのだ。
「ジャッ、ジャジャジャ、バッ、バリリ」運悪く、タイヤカスが溜まった路面に載って、
わずかに左サイドを落としてしまった。
君はステアリングと格闘しながら、砂ぼこりを舞い上げ、コースの淵を走る。
スタンドの観衆の目は、君に集中!!
6割は、「ウオォー!!すげぇー!!あれ見ろよー!!」
3割は、「アァー!!アブナイィーー!!」
残りは、「・・・ガンバレ!!・・・」
君はコースにジャリを巻きながら、なんとか復帰することに成功した!!
君は次の周、ダメージを確認するために、ピットインした。
パドックで、再び冷静に確認すると、外装ではフロントバンパーを止めている数箇所が破損している。
おそらく、引っかかって割れてしまったんだろう。「でもこれくらいで済んで良かった!!」と安堵する。
バンパーをガムテープで止めて補修をする。君はサーキット走行を諦めて入念にチェックすることにした。
更にじっくりとチェックすると、少しアライメントも狂ってしまったかもしれない!
次はエンジンだ・・・
オレのセブンは金網仕様。念のためタービンをチェックすると、
細かい砂利が金網を抜けてコンプレッサーホイール直前まできているではないか!!
良かった。チェックしたおかげでタービンブローは免れたようだ!!
しかし、君は貴重な経験を積んだのだ。
たまたま、運悪くダートにはみ出したが、それでもなんとか生き残ることが出来たのだ。
テクニックと状況判断は、満点だと思う。
次回、同様なことに直面したときに、君に必要なのは「運」だけだ!!
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