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たいせつなともだち



「ね、えっちしてみるのさ、ナギー」
「お前、なに言ってんだよ……」

無邪気に笑いかけてくるナツミ。ドクドクと心臓が高鳴っているのが自分でも分かった。
柔らかい身体と、なんだか清々しいような薫り――――確かに、少しは……いや、かなりむしゃぶりつきたいと思ってしまう。
だけど、俺にとってはナツミは大切な友人で、そういうのとは違うんだと思っているんだ。

「……別に、俺達は恋人同士じゃないだろ」
「うん。でも、ナツミはナギーとしてみたいのさ。ナギーとなら、初めてでも怖くなさそうなのさ」
「あのなぁ……」
「ナギーは、えっちに興味はない? それとも、ナツミとじゃ嫌なのさ……?」

そういうと、ナツミは落ち込んだように表情を暗くした。そういうのはなんか落ち着かない。
俺は慌てて、取り繕うように言葉を捜して言い募った。

「いや、だからこういうのは恋人同士でするものであって、別にナツミの事を嫌いってわけじゃないし、したくないわけじゃないぞ」
「なら、問題ないなのさね」
「――――お前、人の話を聞けよ。俺達は恋人同士じゃ……」
「でも、ナツミとナギーは友達なのさ。友達同士の好きでナツミは充分なのさ」

そういうと、ナツミは再び顔を近づけてきた。柔らかい唇が、頬に当たる。むず痒いような、不思議な気分だった。
触れたい――――なんだか、不思議と純粋にそんなことを思って……俺もナツミの頬に口づけをしていた。

「ふふっ……くすぐったいのさ、ナギー」

子供のように笑うナツミ。もっと笑わせたくて、俺はナツミの頬に、首筋に、肩に、唇を当てる。
なんだか、子供を相手にするように、お互いにじゃれあうように、互いに互いの身体にたくさんのキスをする。
そうして、俺は、ナツミの胸や腰、お腹にキスを――――……

「あはは、あはははははははははっ」
「ナツミ、爆笑してんなよ……」

ケタケタと笑うナツミに、少々呆れながら俺はナツミの身体に触れ続ける。宝探しのように……彼女の身体が感じる部分を探す。
そうして、胸板から細い首筋へ舌を這わせた時、ナツミの反応が少し変化した。

「んっ……」

ピクン、と身体を震わせ、ナツミはくすぐったそうに眉をひそめる。声に少し甘さを感じ、俺はナツミの首を舌で撫で上げる。
気まぐれな猫が、喉を指で撫でられると……気持ちよさそうに目を細めるように、ナツミはどこか気持ちよさそうに息をついた。
俺は、吸血鬼が喉に噛み付くような仕草で、ナツミの首に優しく歯を立て、舌を動かす。

「ん……あ……はぁ……」

ナツミの声に、甘さが混じりだす。瑞々しい肌は、わずかながら汗を生み出し……その香りが脳髄を刺激する。
赤ん坊を抱くように、彼女の体を抱き、俺は彼女のつんと張った桃色の頂を、指で弄んだ。




















































































































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