☆ 答 24 ☆
おてんば-@
はすっぱ-B
・江戸時代にもあった、霊感商法
「伝馬」は律令制の時代8世紀〜10世紀頃、鎌倉初期〜南北朝時代、戦国時代、と少しずつ形を変えながら、日本の交通の歴史にちょくちょく顔を出してくるものです。いずれも主要道路に駅か宿場を設け、馬で人や物資を運ぶシステムでした。「おてんば」の語源になったのは江戸時代、寛永年間に確立した伝馬で、五街道の宿場をつないで将軍家の御用品を運んだり、旅行者に利用されたりしました。これとよく似たものに「駄賃馬」というものもありましたが、値段の高い伝馬の方が、いいえさを食べている分元気満々で、特に、活発な女の子にたとえられたのでした。
他の説では、オランダ語で手に負えない、飼いならせないという意味のある「ohtembaar(オテンバアル)」からとか、女の子が跳ねるように早足で歩く様子を「てばてば」と言ったので…などというのもあります。
「はすっぱ」も、やはり江戸時代に生まれた言葉です。語源は、さも御利益があるようなことを言ってキワモノを売った、一種の霊感商法の「蓮っ葉商い」。仏教を悪用したことから、仏様の乗る「蓮の葉」に引っかけてこう呼ばれたものです。そのうち「蓮っ葉」が一人歩きし、信用できないことを指すようになって、軽率で浮気っぽい女、という意味に転じたのでした。
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