〃∩ ∧_∧
   ⊂⌒(  ・ω・)
     `ヽ_っ⌒/⌒c
東方脱力記  〜寝飯寂靜〜
東方考察 たかまれ!タカマル感想 その他雑文 表紙に戻る
■ジャパン・ビアフェスティバルin 横浜■
2007年9月19日


ジャパンビアフェスティバル2007in横浜に行ってきました。 場所は横浜港大さん橋国際客船ターミナル。 以前、恵比寿のビアフェスに行ったときは、同人誌即売会会場をおもわせる狭いホールの中に人が ぎっしりだったので、この大海原を展望できる開放的な会場は新鮮でした。 まず、横浜という町が良い。ここを会場に選んだ人はイキだなぁ。 横浜にはほとんどいった事が無かったんですが、異国を思わせる大正ロマン的な町並みで 情緒あふれる素敵な町でした。



なんというか、町の景観がビールに良く合う。欧州的な異国情緒がそうみせるのかな。 実にビアフェスタの会場としてふさわしいものでした。 駅を降りて、港のほうに歩いていくと、なんだかやたら大きな客船が見える。 横浜のビアフェス会場には、行ったことが無かったので、あんな船のあるところで本当に ビールのイベントなんかやってるのか?すごく不安だ・・・ どうみてもただの港なんだが・・・



ターミナルに入ると船の待合室になってるようで、どうみてもビールのイベントなんてやってない。 だいたい案内掲示もポスターもひとつも見かけないのはなぜだ?不安はつのっていく。 インフォメーションでビアフェスについて聞くと、そこからさらに奥に入った、端っこのホールで やってるらしい。この場所で間違いは無いようだ。よかった。 船を真横に見ながら、港の中を奥に進んでいくと、一番端っこでちゃんとやっていた。 以前より会場が狭く、出展数も少なかったが、横浜ビアフェスは3日開催で、出店を分散しているらしい。 私が行ったのは3日目だったのだけど、3日目は東北地方の地ビールの部だったようで、ほぼ全て 東北のブリュワリーのものだった。

いろいろ会場を見て回って感じたのは、日本独自色を打ち出している 変わった地ビールが増えてるなあ、という事。 私が飲んだところでは赤味噌ビール、あきたこまちビール、こしひかりビール、わさびビールなど。 なかでもわさびビールはいいビールだったと思う。 まず色がいい



緑色だ。

正気を疑いたくなる。 香りはまさにわさび。少しつーんとするわさび風味がたまらない。 味もわさび。驚いた事にちゃんとわさびの味がする。

こう書くとなんだか、バツゲームイベント用につくった、ゲテモノの類のようだが、これが意外にイケル。 うまいかどうかは絶対の自信を持ってウマイと言い切れないが、ビールとわさびは相性が良い。 いわゆる「スパイシー」という表現に近いのではないか? ベルギービールには香辛料をいれたスパイシーなビールがあり、私はスパイシーなビールが好きなので わさびビールは意外と好みだった。

これと比較すると、あきたこまちビールやこしひかりビールはインパクトが弱い。 副原料である米が口当たりを柔らかくする程度の効果しかなしておらず 特に日本独自の文化色を出すまでにいたってない。 赤味噌ビールもややもったり感があって美味しかったが、味のインパクトは無かった。

他に、名前は失念してしまったが、前年金賞のアルトビールやウィートをのんでみたが これらはさすがに良く出来ていた。 特にアルトは好みだった。しかしどの醸造所のビールだったか忘れてしまった。 それと、最後に飲んだ、ドッペルボック系のなんだか名前が複雑で覚えられなかったんだが エク28のような高アルコールタイプのビールですさまじく良く出来ている銘柄があったのだが 名前が思い出せない・・・

まあ、名前の思い出せないビールはともかくとして、私は日本の地ビールは、日本独自の文化を取り入れて 独立したビール文化を築くべきだと思っている。 ベルギーのように、独自のビール文化を育てて、世界に例の無い、日本だけの味を作って欲しい。 日本にはそういう独特の味をつくる文化基盤があるし、ベルギービール好きとしては、あの独特さは かけがいのない、すばらしいものだと思ってるし、日本がそうなってくれたらうれしい。



上の写真は会場の柱に貼られている、参加メーカーのポスターや解説だが、こうみても日本の地ビールは 欧州のコピーという時代から、日本独自の味を追求する自由度の高い時代になったと思う。

こういう自由度の高さはアメリカにもあるが、独特の文化基盤と言う意味では日本の方に期待できる。 そういう意味からもわさびビールにはベルギー的な自由さと文化を感じた。 この方向でつきすすめば、日本のビールはもっと面白くなると思う。

しかし、この、港で飲むビールというのはすばらしすぎる。今回一番良かったのは「場所」ですね





2007年9月19日

東方考察 たかまれ!タカマル感想 その他雑文 表紙に戻る