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東方余暇録  〜寝飯寂靜〜
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■たかまれ!タカマル感想■
2008年6月16日

風刺漫画っぽくなってきたぞぉ

メーカーに謝りまくる茉莉。気の弱い、背のちっちゃい女の子に謝罪役をやらせるなんて、るるる先生はSだな。 おどおどしながら、懸命に謝ってる姿は可愛い。

電話対応に苦労する茉莉をみて、心配する鬼島。この内容じゃ怒られて当然、と困惑顔の芽以に、しかし それほど的を外した批判ではないと、一定の評価をする鬼島。批判は的外れで無いにしても、悪いところばかり を抜き出して書くのは偏ってると、バランスにこだわる芽以。スポンサーでもあるメーカーの 悪口はかけない、という雑誌の宿命的なジレンマに、頭を悩ませる。

一方、メーカーへ謝罪に出向いていた、タカマル。デルタフォースというソフト会社らしいが、なぜこうもことごとく ゲーム会社のビルがデカイのだろう。本当にゲーム会社のビルってこんなにデカイのかね。なにか貸しビルの 一室で細々と開発してそうなイメージもあるんだが。昔の話なのか。


なんとも本心の読めない怪しげな笑顔だ

デルタフォースへ謝罪に行ったタカマル。ところが逆に広告の大量掲載を打診される。ホクホク顔で 話を引き受けるタカマル。SMLダッシュの記事を謝罪にきたのに、8ページも広告をくれるなんて、 と広告をうってくれた事にまず感謝し、そこから紹介記事を書くぞ、と意欲を燃やす。

一方、SMLダッシュにもデルタフォースから広告の打診が。出してくれるなら断る必要は無いと すんなり受け入れる蓮沼さん。しかし、広告をうってくれるからといって、それを気にかけ、 記事の内容を曲げる必要は無い、とこちらはタカマルとは対照的に、「広告をうってくれた」という 義理を重視せず、まず記事の内容を重視。


タカマルとは違い、一本筋のとおった男らしい蓮沼さん

今後は、このふたつの雑誌のスタンスの違いが、デルタフォースの記事を軸に、展開されていくだろう。 しかしダッシュに蓮沼さんがついてる時点で、SMLに勝ち要素が見えないぜ・・・

さて、前回、理事会の面々に目をつけられ、経営状態が不安なSMLを、かげながら心配する難波。 なんだかんだいって、SMLを愛してる難波だ。確かにここで、メインのSMLが潰れたらダッシュも 道連れだしなあ。難波が別にSMLの連中に憎悪を抱いているわけじゃなくて良かったよ。それにしても 怪我はもうなおったのか難波よ。

と、ここで蓮沼さんが来て、やきもきしているだろう冴様が、やはりやきもきしていたらしく 家政婦姿で登場。がんばってください冴様。という蓮沼さん、刺されたりしないだろうか・・・


逃げてー蓮沼さん逃げてー

今回の話は、椎名誠の”本の雑誌”を思い出した。本の雑誌はスポンサーを持たない稀な雑誌である。 本への正確な正直な批評を第一に考え、スポンサーをもたない、という選択をきっぱりした 雑誌だ。そのかわり零細なのだが。

つまるところ、雑誌とは個性なのである。現在電撃というあの、オタク系のゲーム雑誌があるのかどうか 私は知らない。一方、ファミ通はオタク的なものを嫌う、一般面をした雑誌である。これに批判的な人もいる。 ファミ通はなぜオタク的なものを排除しようとするのか、オタク差別だ、みたいな論調だ。まあ、そういう 差別的な感情はファミ通編集部内にあるだろう。しかし別にかまわないのである。それがファミ通の 個性であり、ファミ通が電撃のようなオタク色の強い雑誌になってしまったとしたら、それは道を誤っている。 逆に電撃はオタクっぽくていいのである。妥協してはいけない。スタンスやカラーを明確にもって雑誌は 作られるべきなのだ。

雑誌とは個性である。これをるるる先生がテーマにしてくれるのか解らない。が、そのテーマは スポンサーにどう向き合うか、とあいまって、雑誌の宿命的なジレンマとなってくる。このへんが今後の 漫画の題材となるだろうと思う。



2008年6月16日

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