■カリスマ扇の模様は?
「御所車」といわれる図柄である。
いわゆる牛車。屋形の出入り口に庇をつけた車。
唐庇車(からひさしくるま)、檳榔庇車(びろうひさしくるま)、網代庇車(あじろひさしくるま)などがある。
親王、執政、大臣などが乗る乗り物だったが、西行物語の中では網代庇車(庇の御車)が
西行と縁深い、鳥羽院の葬送において霊柩車として使われている。
■カリスマ扇の模様は、なぜ牛車なのか
なにか、強引に解釈してみよう
●反魂の術とはタイムマシンだったんだよ!!!
妖々夢テキストによると、反魂の術が成功して、幽々子が蘇ると、
それまでの死んでいた千年の年月が、一瞬で経過して、瞬く間に肉体は滅ぶ。
従って幽々子は反魂の術が成功した場合でも、生き返ることはない。
これはつまり、反魂の術とは、魂を呼び戻す術ではなく、死んだ直前まで時間を戻して
「生きていたことにする」という時空修正行為なのだ。
例えば、一年前に死んだ人を、反魂した場合、蘇った時点で、一歳、歳をとり、死んでいた
期間も、生きていた事になる。これは、過去の出来事を改変する事により、現在の死を取り消し
、生きていた事にする事によって人を蘇らす術なのだ。
そのように考えると幽々子の反魂の術は常に直近の死にのみ適用可能である。あまり遠い過去の人だと
生き返った瞬間に死んでしまう。また、寿命で死んだ人も蘇らない。
■では、ここから、カリスマ扇の模様の意味を考えてみよう。
●カリスマ扇は過去へさかのぼるための装置である説
千年前の平安時代に戻すための、見立てである。見立てが実際に力を
持つ幻想郷である。平安時代の舞台装置によって、実際に千年前の
平安時代に干渉しようとする術である。人形を呪う事で現実の
人間に干渉しようとする術と原理は同じである。
●見立てじゃなくて本当にタイムスリップしているんだよ!説
反魂の術によって、幽々子の周辺の空間は、過去へと連結し、幽々子の
死んだ直前の時間に近づきつつある。その為に、部分的に周囲の景色が
変化し、過去の時代の景色が見える。これが扇状の部分である。つまり
幽々子と霊夢のラスボス戦中は平安時代なのである。
図は通常形態の幽々子さま。子育てを終えた有閑マダムのようにユルイ表情をしておられる。
2008年9月30日