はすのはな第39号
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新年明けましておめでとうございます 本年も宜しく御願い致します
昨年は惜しまれる多くの芸能人が亡くなられましたが、私が中でも一番印象に残ったのは、樹木希林さんでした。
希林さんは、この世に存在する総ての物には、その存在する目的と、生命が宿っているという観念を常に懐き、あらゆる物の尊厳を大切に考え、日常生活に活かしてこられました。物が豊富で溢れている現代に、一石を投じ考えさせられる事だと痛感しました。
この世に存在した物が、その役目を遂げず終わって破棄されていく事は、悲しく、忍びないという考えを、自身の生き方として忘れず持ち続けた人で、見習い、学ぶべきところがあると思いました。
又、希林さんの死生観を捉えている言葉には次の様に書かれています。
「人は必ず死ぬというのに。長生きを叶える技術ばかりが進歩して、なんとまあ死ににくい時代になったことでしょう。死を疎むことなく、死を焦ることもなく。ひとつひとつの欲を手放して、身じまいをしていきたいとおもうのです。 人は死ねば宇宙の塵芥。せめて美しく輝く塵になりたい。それが私の最後の欲なのです」
希林さんのこの死生観を読むと『おしん』という番組で演じた希林さんの姿を思い出します。何時もシンプルで飾り気のない極普通のスタイルで、テレビに映し出されるご本人は、実は誰にも真似のできない、人生の達人ではないかと思いたくなります。全身がんと闘いながら、女優業を最後まで強い信念で貫かれたことは、頭が下がります。
数カ月後に発表される新元号のこれからの時代は、物の豊かさよりも、小さな小さな幸せをみつけやすい時代であって欲しいものです。
(住職)
小杉駅
平成二十年年始号[はすのはな]に掲載しました小杉駅周辺風景が、あれからビルの土筆がこんなに増え一変しました。夜景も境内から綺麗に見えます。
【写真】上は平成二十年年始号掲載小杉駅周辺。下の写真は現在の様子です。
調布 深大寺
蓮花寺から車で僅か一時間足らずの調布に、お蕎麦やだるまで有名な深大寺という天台宗別格本山があります。恥ずかしながら、昨年十一月地元の仏教会の研修会で初めてお詣り致しました。秋も深まり、境内の木々が紅葉していてとても綺麗でした。この深大寺は奈良時代の開創で都内では浅草寺に次ぐ古刹です。
仏教会で深大寺を研修会の会場にしましたのは、一昨年当寺の銅造釈迦如来倚像が国宝に指定されたので、拝観を兼ね参拝しました。境内も広く、緑に囲まれ古刹の雰囲気を醸し出していました。平日にも拘らず深大寺そば店が並ぶ参道は多くの人で賑わっていました。お蕎麦の好きな方は、是非一度お詣りしながら、手打ち蕎麦を味わってみてはいかがでしょうか? 近くには深大寺植物公園もあり、三月三日、四日に行われる深大寺だるま市は日本三大だるま市として、三百年前から行なわれているようです。
豆撒参加者募集中
当山に於きましては、毎年二月三日に毘沙門天大護摩供を奉修した後、節分会豆撒式を行っております。地域の子供さんなど多くの方が、午後四時近くになると、一斉に集まってきます。子供の方に喜んでもらえるように、様々な物を準備するのですが、怪我のないように考えているために、毎年同じような品物になりがちです。 又、豆を撒いて戴く来賓の方も、役員さんに偏りがちになってきております。 今年は、『亥』歳ですが、歳男、歳女にこだわらず、是非、入社、入学、開店、開業、結婚、子宝祈願、等など、新たな出発記念として、菩提心を興しながら、[福~は内]と声を出し豆を撒いていただけませんか? どうぞお気軽にお問い合わせください。
ブロック塀
昨年六月大阪で、ブロック塀の倒壊により、幼い女の子の尊い命が奪われました。その事故を受け、当山駐車場を囲むブロック塀の耐震補強工事を急いでいたしました。安心安全を第一にこれからも考えていきたいと思っています。