寺だより

はすのはな第6号  -平成20年年始号-

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年頭に寄せて

新年明けましておめでとうございます。
輝かしい平成20年の新春をお迎えの事とお慶び申し上げます。

今年は十二支最初の干支【子・鼠】年です。何事も急ぎすぎると失敗するという意の〔急ぐ鼠は雨にあう〕という諺があるようですが、瞬く間に平成も20年目を迎え、日進月歩の如く世の移り変わりは目を見張るものがあります。これからの未来はもっとゆったりとしたテンポで、和まれる気持ちで日々が送れるような世の中であって欲しいと思っています。

昨年は『謝罪』の報道が何度も繰り返されましたが、これも急ぎすぎの気持ちの顕れかも知れません。いつもゆとりある気持ちをもって、足元を見失わないように今年は進んでいきましょう。

本年も素晴らしい年でありますようお祈り申し上げます。

大和十三仏巡礼

真言宗智山派の平成19年教化年次テーマは「写経」「写仏」「巡礼・遍路・団参」でした。当山におきましてはその様な事から10月22日より3日間、古都奈良の大和路十三仏巡礼を実施致しました。一度に全ての巡礼は出来ませんので、本年は「安倍文殊院」「おふさ観音寺」「信貴山玉蔵院」「宝山寺」「霊山寺」「新薬師寺」「長岳寺」「円成寺」の8ヵ寺をお参りいたしました。

3日間素晴らしい秋晴れに恵まれ、秋の大和路をゆったりと巡礼をしながら散策してまいりました。奈良は修学旅行を含め4度目位になりますが、水面に映し出された大仏殿の夜景の美しさは見事でした。

本年は4月22日より2泊3日の行程で巡礼を成満したいと予定しておりますので、昨年ご参加出来なかった方でも是非ご一緒に春の大和路を楽しんでいただきたいと思います。

節分会・交通安全祈願のご案内

本年の節分会は日曜日です。どうぞご家族お揃いでご参詣下さい。
又、豆まき式ご参加の方を募集しております。『年男・年女』の方に限らず、お子様からご年配の方までご遠慮なくご参加下さいます様お待ち申し上げます。

毎月【六日】は無事故に因み交通安全のご祈祷日としておりますので、1年に1度、交通安全祈願をしてはいかがでしょうか。お待ちしております。

現代の名工

菊池恭二』さんと言う方が、日本を代表する宮大工棟梁として、昨年厚生大臣より『現代の名工』の表彰を受けNHK番組『プロフェッショナル  仕事の流儀』で放映されました。菊池さんは、岩手県遠野市の方で、全国寺社仏閣の建築や修復工事を手がけています。
平成2年当山の鐘楼堂が建立されましたが、菊池恭二さんの作品であり大変嬉しく誇りに思っています。これからも素晴らしい建築に腕を揮って頂きたいと思います。

 菊池恭二さんの工房・社寺工舎のサイトはこちらからどうぞ
 プロフェッショナル  仕事の流儀・菊池恭二さんの回はこちらからどうぞ

いつの間にニョキニョキと…

子供達と畑の中を通り、四季折々の野菜の発育を目にし、鶯の声や色々な鳥の声に癒されながら、豊かな自然を味わえる当山周辺。でもこのところすぐ傍まで都会の風が吹いてきています。

いつの間にか竹の子の様にニョキニョキと高層ビルが何棟も小杉駅の近くに出現いたしました。蛙の鳴き声とふくろうの鳴き声を聞きながら過ごした子どもの頃を想い出すと、半世紀の時の流れをしみじみ味わう今日この頃です。

お礼

昨年の施餓鬼会の際、境内に「中越沖地震救援募金箱」を置かせて頂きました。皆様の温かいお気持ちにより読売新聞社(読売光と愛の事業団)へ14,100円を支援する事ができました。ご協力有り難うございました。

おくやみ

当山元総代、鈴木善次郎様が昨年10月18日94歳の天寿を全うされました。
ご尽力に感謝を致しますとともに、衷心よりご冥福をお祈り申し上げます。  合掌