寺だより

はすのはな第35号

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記録

今年もふと気づいたら、後十日で年賀状の受付が始まる、そんな時期になってしまいました。この「はすのはな秋季号」の発行が冬至を過ぎてしまったらいけないと思い、今慌てて書いている次第です。遅くなり大変失礼いたしました。

今年の夏は記録的な長雨が続き、夏らしくない季節でした。やっと過ごしやすい秋が訪れたと思えば、寒暖の差が激しく天高く馬肥ゆる秋ではない日が続いてます。

さて、記録と云えば、今年何と言っても注目を集めた話題は、史上最年少十四歳でプロ棋士となった藤井聡太四段の記録への挑戦であったと思います。前人未踏の二十九連勝を成し遂げた中学生棋士の活躍は社会に明るい話題として轟かせました。又、スポーツ界においては、九月九日、桐生祥秀陸上選手が、日本学生対校選手権の男子百メートル決勝で、日本人初の九秒九八という日本記録を更新しました。十秒の壁の厚さに挑戦し続け、時あたかも、偶然に九、九という月日の数字がなんとも不思議な気がしました。

相撲界においては、横綱白鵬が、今年の七月場所十三日目で通算一〇四八勝目を挙げ、単独一位の記録を達成しました。経済界ではバブル期に次ぐ勢いで、株価が記録続きの急騰をしている昨今の様ですが、スポーツ界の記録とは違い、あまり実感がない記録も存在するとも思う今日この頃です。

記録は常に、挑戦され塗り替えられていくものですが、記録を追求する者にとっては、日々言葉にならない程の忍耐力と、弛まない努力との精神闘争である事と思います。

目指せ記録更新!

神社再建

秋と言えば「お祭り」も風物詩、ですが、四年前の十月十二日、秋の例大祭前日の宵の宮が行われた後、地元の久末神社が全焼してしまいました。

即座に地元の方々により、再建委員会がたちあげられましたが、順風満帆には事業が進まず、予定よりも完成が遅れてしまいました。しかしながら漸く、本年末には、神社の本殿と会館も完成する運びとなり、関係者の方は、胸を撫で下ろしていられることと思います。

本殿は、本格的な古代建築様式です。来年の秋は、五年ぶりに焼失してしまった、神輿やお囃子道具も整われ盛大に例祭が行われることと思います。

久末神社

ご祭神:天照大神
所在地:神奈川県川崎市高津区久末642
御由緒:明治3年5月村社に列格。明治42年10月当町各地区氏神の無格社杉山社、十二天社、面足明神社、道祖神社を合併し久末の総鎮守となる。(神奈川県神社庁ホームページより)

御朱印

当山は玉川八十八ヶ所霊場第二十二番札所、準西国三十三ヶ所観音霊場第十四番札所、都筑橘樹酉年地蔵菩薩霊場第十五番札所となっています。

昨今、土曜日、日曜日になりますと「御朱印お願いします」と云う声が寺の受付所から聞こえて来ます。それぞれの札所朱印は事前に朱印用紙で用意してありますが、参拝者個々のオリジナル朱印帳でのご朱印でお願いされる方が増えております。朱印を押印しながら話を聞くと東北県内、或いは関西からなどといった遠方からお見えになる方もたまにいます。

古来ご朱印の意義は、その寺社本尊とご縁を結ばせていただきましたよ、という印の事になろうかと思いますが、昨今は車から降りられ朱印帳の押印を済ませると、御本尊の前で手を合わせる事も無く、そのままお帰りになってしまう方も稀にいます。ですが当山境内に入られた事は、素直に嬉しくもあり有り難く思っています。

玉川八十八ヶ所霊場は、多摩川を挟み、東京都と神奈川県内の真言宗寺院が札所となる霊場です。巡拝距離の総延長は百六十キロに及びます。江戸時代はこの霊場が盛んであった様です。第一番札所は川崎大師平間寺で、八十八番札所は大田区六郷の宝幢院という寺院です。又、準西国三十三ヶ所観音霊場は多摩丘陵に点在する様々な宗派で組織する観音様を本尊とする三十三ヶ寺霊場です。(他番外ニケ所)

本年は酉歳地蔵菩薩がご開帳となり(はすのはな)でご紹介致しましたが、武相不動尊霊場も本年はご開帳となりました。檀信徒皆様には、こうした霊場にも、ご開帳に拘ること無く御参り頂ます様ご案内申し上げます。尚、朱印帳はご納棺の際、故人様の浄土お守りとして、携えてお上げになるのが一般的ですので御仏壇周りに保管されてはいかがでしょうか。


当山の御朱印 右から十一面観世音菩薩、聖観世音菩薩、延命地蔵菩薩

檀信徒研修会・結縁灌頂

毎年、総本山智積院において檀信徒研修会と結縁灌頂を開催いたしております。

本年は、去る九月二十九日に研修会、翌三十日に結縁灌頂が奉修されました。

当山からは男性一名、女性一名のお二人がご参加下さいました。研修会におきましては、「腕輪念珠」の作り方ということで、研修をしながら、本山の散策を楽しまれた事と思います。また、翌日の結縁灌頂におきましては、大日如来様と結ばれ意義深い日になられた事と思います。

毎年総本山智積院では、九月下旬この様な行事を開催しておりますので、来年も是非お申込み下さいますよう御案内致します。


写真:智積院金堂