ある朝の風景 日本情緒篇
「リーマス、なんだ、これは」
「卵焼き。見てわかんない?」
「だから、何で、卵焼きが甘いんだって聞いてるんだ」
「……なに?」
「何って、卵焼きが、どうして、甘いんだ」
「卵焼き。だからに決まってるだろ?」
「だから、卵焼きが甘い訳がないだろがっ」

「………もしかして。きみ。わかって、ない?
 砂糖が入って甘いのが、卵焼き。きみが言ってるのは、だし巻き卵。
 お弁当に入っているのが卵焼き。
 僕は、卵焼きを作っていったし、」
「言いがかりだ。俺は甘い卵焼きなんか認めないぞ」
「だから、それはだし巻き卵。
 いいけど、ね。じゃ、ハリーに聞こうか」

「ハリー、やっぱり、卵焼きって言ったら、甘くて、たこさんウィンナーと一緒にお弁当の定番だよね?」
「たこさんうぃんなー?って、なんですか。先生。たこで作ってあるんですか?」
「えっ、ハリー、たこさんウィンナーを知らないの?かにさんとか、チューリップとか、まさか、うさぎリンゴは、知ってるよね?」
「えっと、何のことですか?」
「……ハリー、お…れ・・・・・・ぐぁっ」
「ハリー、ごめんね。ダンブルドア先生がなんていったって、人狼の後見なんてないほうがましだ、なんて言ってないで。僕が引き取ればよかったんだ。
たこさんウィンナーも知らない生活なんてっ、ごめんね、ハリー」
「せっ、せんせ。くっくるし、い」
某日の昼食の話題そのままより
某同僚にとって卵焼きとは、だし巻き卵のことであり、
我が家にとっては、砂糖入りの卵焼きであった。

とりあえず、台所の支配権をかけて日夜戦いが続く
 でも、勝利者はリーマス
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